ユーザー名非公開
回答1件
大手の総合化学メーカーにいますが、大卒(院含む)での文系と理系採用比率は概ね1:4から1:5です。 入社後の配属イメージですが、理系は製造:研究:特許や環境等:その他=4:4:1:1です。 特許や環境関連というのは文系では出来ない仕事ですが、製造でも研究でもない部署です。 その他とは、営業など文系でもできる業務に就いている人を指します。 なお、大卒の製造は現場で作業をするのではなく、プロセスを見直して効率化したり、投資計画を立案する仕事です。 さて、文系ですが、それら以外を幅広く担います。 ざっくりいうと、人事、経理、法務、総務、広報、営業、物流、子会社応援、経営分析、秘書室などです。 パナソニックなどの最終財メーカーでは文系の大部分が営業ですが、化学メーカーは限られた顧客へのルート営業が中心ですから営業の人数はさほど多くなく、文系の人の4割ぐらいです。 営業が不得意な人でも、どこかに得意分野を生かして働ける場所があるのがメリットともいえます。 営業は製品によって様々で、化学の知識をふんだんに勉強する必要がある部署もあれば、文系でも余裕な部署もあります。 営業部署の7割はほぼ文系のみで成り立ち、2割は理系社員も必要で一緒に働いており、残り1割は文系営業が難しく職場のほぼ全て理系社員という感じですね。 一般的な文系社員としては、基本的な化学反応式や10のマイナス2乗の意味ぐらいは分かっていないと恥ずかしいですが、高校1年の化学レベルでほぼ問題ないです。あとは配属部署に応じた知識を身につければ大丈夫。 文系がやりがいを感じるかは人によるでしょう。 世の中が素材から変わっていく様子が魅力、身の回りにあふれる多くの製品に携われるのが魅力、有名な様々な分野のメーカーと付き合うことが出来るのが魅力、など人それぞれ。 私は、事業(ユーザー)が多岐にわたっていることで、製品ごとの好不調がありありと見え、例えば今のようなパンデミック下で世界がどうなっているのかを肌で感じられるのが面白いと思っています(同じ医療でも、通院者が減って健康診断分野は不調で、薬品開発分野は絶好調など)。