
公務員のケースワーカーとは|資格試験や仕事内容をご紹介します
生活保護の相談役であるケースワーカーは大半が地方公務員として働いています。今回は、ケースワーカーに興味を持たれた方に対し、公務員のケースワーカーになる方法や年収、仕事内容や向いている人など様々なテーマをご紹介します。
公務員のケースワーカーとは
公務員のケースワーカーの仕事内容とは?
病人や身体障害者、高齢者など様々な困難に直面する人たちの相談役であるケースワーカー。
現在はパートのケースワーカーも増加していますが、公務員のケースワーカーになるには、社会福祉主事任用資格を取得し、地方公務員試験に合格しなければなりません。
公務員のケースワーカーの場合、各都道府県や市区町村に設置されている「福祉事務所」や「児童相談所」で午前は福祉事務でデスクワークを行い、午後は生活保護受給者等を訪問しています。
具体的な仕事内容は、
- 生活保護受給の申請
- 生活保護受給者への定期訪問
- その他支援
の3つに分かれます。
1.生活保護受給の申請
「生活保護受給の申請」では、生活保護受給申請の希望者の状況をヒアリングし、生活保護以外の制度やサービスが利用できないかを確認しています。
例えば、障害年金や介護保険の対象になる場合、まずは障害年金や介護保険を利用し、生活保護がその額を上回る場合は差額を支給するなどの対応をします。
2.生活保護受給者への定期訪問
「生活保護受給者への定期訪問」では、生活保護を受給している方の自宅を訪問し調査しています。
この訪問は、生活の実態の確認や自立の指導などを行い、不正受給が行われていないかを確認する目的の他、病気や悩み事がないかを確認し、相談に応じて支援する目的があります。
訪問の頻度は、1ヶ月に1度のから年に数回と都道府県ごとに異なります。
3.その他の支援業務
「その他の支援業務」では、就労可能な受給者に対して就労支援を行ったり、病気に悩む人に医師や介護福祉士と連携して支援するなどの活動をしています。
公務員の生活保護ケースワーカーの目的
公務員の生活保護ケースワーカーの目的は、様々な事情で一人では生活していけない人が、自立して生活できるように手助けすることです。
収入のない人に生活保護(保護費)の支給したり、求職活動を支援するだけでなく、受給可能な社会福祉制度や公的サービスがあれば、受給手続の手助けをします。
公務員の生活保護ケースワーカーは出世コースでない
生活保護ケースワーカーもその他公務員と同様に配置転換があり、数年で部署を異動するのが一般的で、特別な出世コースというわけではありません。
しかし、業務上で他の部署と連携することが多い為、人脈が広がり、コミュニケーション力が向上するなど、キャリアアップにつながる可能性はあります。
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