不動産鑑定士への転職事情や面接・志望動機のポイントを詳しく解説

この章では、不動産鑑定士の転職先を紹介していきます。

今回転職先として、不動産業界、金融業界、コンサルティング会社の3つを解説していきます。

それぞれの業界での業務内容は異なりますので、自分が何をしたいのかを考えながら読んでいただけたらと思います。
 

1．不動産業界

不動産鑑定士は不動産業界の中でも、不動産鑑定事務所や不動産販売会社で働くケースが多いでしょう。

どちらの場合でも不動産への評価がメインの仕事になります。

不動産鑑定事務所では、クライアントは行政機関や企業など様々で、クライアントからの依頼に沿って不動産の評価をしていきます。

一方で、不動産販売会社の場合は、自社で取り扱っている不動産の評価がメインです。

また、会社によっては、プロパティマネジメント(不動産オーナーの代わりに不動産経営をする仕事)を任せられる場合もあります。
 

2．金融業界

銀行や信託銀行、資産運用会社など金融業界の企業で働く不動産鑑定士も多くいます。

主にそうした企業に置ける担保評価部門や信託部門に配属される場合が多いようです。

担保評価部門では、銀行がお金を貸す際に、その担保として不動産(担保不動産)を徴求する場合があるのですが、その担保不動産の市場価値や売却時にいくらになるかを検証する仕事です。

信託部門では、その不動産を運用し、最大限の利益が得られるようにする仕事です。

銀行や信託銀行の中でも大手と言われる企業からの引き合いが多いでしょう。
 

3．コンサルティング会社

不動産鑑定士はコンサルティング会社で働く場合もあります。

コンサルティング会社への就職は実務経験を求められるケースが多いので注意が必要です。

コンサルティング会社での主な仕事内容として、CRE戦略業務とアドバイザリー業務があります。

CRE戦略業務とは、不動産資産の効率的な運用方法を提案していきます。

アドバイザリー業務では、不動産オーナーへ、不動産運用についてアドバイスを行います。

不動産業界や金融業界との仕事内容とは異なり、クライアントへの「提案」が主な仕事になるため、よりクライアントのニーズの把握や提案力が求められる業界です。

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