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国家公務員 一般職

3種類の国家公務員|総合職、一般職、専門職の仕事内容を解説

国家公務員には総合職、一般職、専門職の3種類があります。この記事では、国家公務員の3職種がどのようなものでどのような仕事をしているのかを、難易度を含めて解説します。基本的な情報を網羅しているので、国家公務員を目指している方は、ぜひご確認ください。

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国家公務員の種類は?


まずは国家公務員の種類を解説していきます。

国家公務員には、「総合職」「一般職」「専門職」の3種類あります。

それぞれの試験や勤務先についても説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

総合職

総合職は、中央省庁(1府12省庁や各出先機関など)で働く、公務員の中のエリートのような存在です。

一般に、1年目から幹部候補の立場に就くことができる「キャリア」と呼ばれています。

ただし、採用試験は非常に難易度が高いです。

区分は「大卒程度」「院卒」の2区分がありますが、特に大卒程度の合格率は2019年度では7.4%と非常に難しい試験になっています。

受験者も東京大学を筆頭に、いわゆる有名大学に在籍している人でひしめき合います。

勤務先は基本的に霞が関ですが、省庁によっては2~3年間隔で地方へ転勤することも実際はあるのです。

研修制度は充実しており、本人の適性や希望に合わせて海外留学をすることができたり、国際機関や民間企業で勤務したりと、さまざまな経験を積める点はポイントでしょう。

 

一般職

一般職は、中央省庁や出先機関で働きます。

総合職が企画立案した政策を実行に移すのが主な仕事です。

勤務先は、中央省庁のほかにも、税関や労働局などの地方機関があります。

特徴は、基本的に一度入った省庁から他の省庁へ異動することがない点です。

試験については「大卒程度」「高卒程度」「社会人」の3区分があります。

「大卒程度」「高卒程度」はそれぞれ大学卒業者、高校卒業者を想定された試験で、「社会人」は40歳以下であれば今までの経歴に関係なく、受験することが可能です。


2019年度の合格率は、「大卒程度」で25.4%、「高卒程度」で19.8%、「社会人」で4.7%と、総合職に比べると合格率は高いですが、難関であることには変わりません。
 

専門職

専門職は「皇宮護衛官」「財務専門官」「国税専門官」「法務省専門職員」「外務専門職」など、国家公務員の中でも専門的な業務にあたる職種です。

勤務先もさまざまで、例えば「国税専門官」は税務署や国税局で働き、「外務専門職」は、外務省本省の他、大使館や総領事館で働きます。

試験区分も「大卒程度」「高専卒」「短大卒」など多様です。

難易度は総合職、一般職と同様に高く、2019年度に一番合格率が低かった「入国警備官」は6%でした。

他の職種でも合格率はおおよそ10%~30%程度となっています。

職種により研修制度は異なりますが、充実しているところもあり、例えば「外務専門職」は外務省研修所や海外大学での留学をすることが可能です。

人事院:2019年度国家公務員採用試験実施状況

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国家公務員の仕事内容とは?


続いて、3つの職種各々の国家公務員の仕事内容を解説していきます。

3つに共通しているのは、国を支える責任のある仕事だということです。

専門的な内容にはなりますが、それでは順に見ていきましょう。

 

総合職

総合職は、早い段階から管理職として行政を動かす主要なプレイヤーとして、さらに将来の幹部候補として働きます。

イメージとしては、スペシャリストではなく、幅広く何でもこなせるジェネラリストとして、キャリアを歩んでいきます。

総合職の仕事内容ですが、国の中枢である霞が関で、政策の企画立案、予算編成、法律案作成のための情報収集、国会対応などを行います。

各々の仕事は、国を動かす影響のあるものなので、高度な法律の知識が求められます。

例えば法律案作成ひとつにしても、国民の声はどうなのか、現在の問題点は何なのか、その問題点を解決するためにどうすれば良いのか、問題解決できる多数の政策の中で何が最も適当かを考え、他の省庁との調整や国会議員への説明などを行わなくてはいけません。

総合職は、このような地道な作業もしつつ、国を支えていくのです。

 

一般職

一般職は、総合職が企画立案した政策を実行するために事務作業を行うのが仕事で、「実行部隊」と言っても良いでしょう。

省庁間での異動はありませんが、基本的に3年~5年程度で部署異動があり、総合職よりも腰を据えて働くことができるでしょう。

勤務先としては、中央省庁の他、労働局や法務局などで働く場合もあります。

私たちに身近な職場の例としてはハローワーク(公共職業安定所)などが挙げられます。


職務権限も国家公務員総合職の次に大きいと言われていますが、やはり採用試験は難しく、多くの時間を勉強に費やす必要があります。

採用試験を突破するのは難しいですが、一般職は総合職と同様に国を支える大切な仕事をしています。

 

専門職

専門職の仕事は、職種により異なりますが、どの職種も専門的な業務に従事します。

例えば「皇宮護衛官」は、「護衛部門」「警備部門」「警務部門」に分かれて、皇室の方々の護衛を行います。

護衛部門は、皇族の各殿下の護衛を勤め、警備部門は皇族が過ごされる皇居や京都御所などを警備します。

警務部門は採用、研修、人事管理などを行うのが仕事です。

また同じく専門職の「外務専門職」の仕事は、大きく分けると外務省本省での仕事と海外の在外公館の仕事に分かれます。

外務省本省で働く場合、通訳業務や担当する国や地域におけるプロジェクトの企画立案などを行います。

発展途上国に対する政府開発援助(ODA)などがプロジェクトのわかりやすい具体例でしょう。

このように専門職では、それぞれの業務におけるスペシャリストとして仕事を行います。

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▶︎【国家公務員の仕事内容とは】職種別に詳しくご紹介していきます

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まとめ

今回は国家公務員の種類や仕事内容について解説してきました。

同じ国家公務員と言っても、難易度や仕事内容は種類によって大きく異なりました。

これから国家公務員を目指す人は、ぜひこの記事を参考にしてどの職種を目指すかの検討をしてください。

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