
【やりがい?給料?】仕事でどっちを優先した方が幸せになれるのか
仕事における選択で、やりがいと給料(年収・お金)のどっちを優先すればよいのか、答えを導き出すことは難しい問題です。このページでは、やりがいと給料のどっちを優先すれば幸せになれるのかを、世の中の仕事に対する意識ランキングや学説的根拠を基に、解説していきます。
そもそもなぜ私たちは働くのか
1.働く目的ランキング
そもそも私たちはなぜ働くのでしょうか。
世の中の人々が何のために働いているのかの「働く目的ランキング」をご紹介いたします。
参考:doda「はたらく理由ランキング(2019)」
順位 | 働く理由 | 割合(%) |
1 | 生きていくため(お金のため) | 56.3 |
2 | 趣味や嗜好品を豊かにしたい(お金のため) | 19.4 |
3 | 家族を支えるため(お金のため) | 8.1 |
4 | やりがい・好きな仕事だから | 3.5 |
5 | 社会人として働くのは当たり前だから | 2.7 |
6 | 自分の成長のため | 2.3 |
7 | 社会と繋がりを持つため | 2.1 |
8 | 社会に貢献したい | 1.9 |
9 | 世間体が気になるから | 1.5 |
10 | 夢をかなえるための準備 | 1.0 |
2.モチベーションを上げるには給料か?やりがいか?
私たちの仕事に対するモチベーションに関して、学術的に解説していきます。
【マズローの欲求5段階説】
「マズローの欲求5段階説」は、心理学者のアブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。
人間は5段階の「欲求」を持ち、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表していますが、一番上の自己実現欲求は満たされることはないと言われています。
マズローの欲求5段階説を基に、仕事における「やりがい」と「給料」について考えてみます。
- 生きていく上で必要な給料が貰える仕事がしたい⇒生理的欲求
- ワークライフバランスを重視したい・お金があることで安定した生活を送りたい⇒安全の欲求
- 誰かに必要とされ、感謝されたい⇒社会的欲求
- 仕事で成功したい、有名企業に勤めたい、重役に就き尊敬されたい⇒承認欲求
- 自分の価値提供をしたり、自分を成長させたい⇒自己実現欲求
低次の欲求を満たすとするならば、「給料」重視ですが、より高次の欲求を満たすのならば、「やりがい」を重視した働き方になると考えられます。
【ハーズバーグの二要因理論】
二要因理論とは、臨床心理学者のフレデリック・ハーズバーグが提唱した理論です。
衛生要因は満たして当然の基準であるため、下回ると満足度を下げますが、動機付け要因は、職務充実をさせれば満足度を上げられると言われています。
動機付け要因は、「やりがい」の要素で、生産性に直接関わる要因です。これが満たされていない職場では、やりがいを求める人材が離職してしまうケースもあります。
一方、衛生要因は、不満足要因とも呼ばれる「一定の基準を満たしていないと社員の意欲が落ちる」要因です。
給与や福利厚生が満たされていない状態では、いくらやりがいのある仕事でも、離職してしまう人材を増やす原因になりかねません。
ただし、衛生要因は社員の不満を防ぐ効果はありますが、多少給与が低くてもやりがいのある仕事をしたがる人が多いように、一定の水準さえ満たしていれば良いという場合もあります。
3.日本人は働きすぎている、ということを忘れてはいけない
「日本人は働きすぎだ」と海外の人が言っているのをよく聞きます
日本人が働きすぎだと言われてしまうのは、2つの理由があります。
- 日本人は勤勉だから
- 日本企業の従来の文化が根付いているから
2016年のOECD(経済協力開発機構)の調査によると、年間平均労働時間は1,713時間で、日本はOECDの中では22位です。
一方1位はメキシコで2,555時間、2位はコスタリカで2,212時間、3位は韓国で2,069時間です。
ですが、このデータからわかるように、実際は「働きすぎ」なのではなく「生産性が低い」のです。
仕事のやりがいってどんなときに感じますか?
仕事のやりがいってどんなときに感じますか?
新規サービスを作っている者です。
私の場合は ・ユーザーの方に感謝されたとき ・外部の利害関係者にサービスを…続きを見る