「フリーランスになるのはやめとけ」とよく言われますが、フリーランスは自由に時間が使えて収入が増えるイメージがある反面、そんなに甘い事ばかりではないと言われることも多いです。ここではフリーランスになることのメリットやデメリットだけでなく、なぜ【やめとけ】と言われるのかを詳しく解説していきます。
フリーランスはやめとけという理由は大きく3つあります。
以上の点について詳しく説明していきます。
フリーランスは収入が増えるイメージがあると思いますが、単価の高い仕事ばかりではありません。
フリーランスになりはじめた頃は、単価の低い仕事が多く、「お得意先」を増やそうと躍起になってしまいがちです。
仕事をし過ぎて体を壊し、納期を守れないとなると依頼してくれた方からの信頼はなくなり、次の仕事に繋がりません。
会社員であれば、突然の事故で動けなくなっても給料がいきなりゼロになるということもありません。
フリーランスは全ての仕事を自分の力で獲得しなければいけません。
いかに素晴らしいスキルを持っていても、営業力がないばかりに仕事が獲得できず苦しむフリーランスの方も数多くいます。
フリーランスになればすべての責任は自分自身で負わないといけません。
クライアントとの間に生じた問題も、全て自己責任です。
期日を守れなかった場合や著作権などに関わった場合には、賠償金を請求されることもあるので注意が必要です。
フリーランスになり時間を自由に使えるようになると、生活リズムが崩れたり、起床時間がバラバラになります。
自己管理能力が低いと、期日を守るために急いで終わらせようとして仕事のクオリティに直結してしまいます。
フリーランスはやめとけと言いますが、勿論メリットもありますのでご紹介致します。
それぞれ3つの点について詳しく説明していきましょう。
会社員である以上は、会社が持っている案件の中から指定され、自分のやりたいことは優先できません。
フリーランスは、フリーランスに向けられた全ての案件から選択できますし、自分のやりたい分だけ選択できます。
今月はたくさん働いたから、来月はゆっくり旅行しようなんて事も可能です。
会社員時代を経てからフリーランスになる人は、収入が増えた分実働時間を減らし、今までどおりの収入を得ながら自分の趣味や家族に時間を費やすことができます。
仕事は好きなのに、対人関係でどうにもならない悩みを持つ人もいるのではないでしょうか?
上司と合わない、先輩の指示をうまく理解することができないなどといった悩みはなくなります。
フリーランスになるデメリットは大きく4つあります。
それぞれ以下でご紹介していきましょう。
最初はやる気に満ち溢れていても、責任などを考えていくうちに自分の今のスキルで確実にこなせる仕事だけを選ぶようになってしまいます。
会社に属していれば先輩が教えてくれますし、意欲があれば初めての経験となるスキルアップの案件にも意図的に参加させてくれます。
フリーランスだと、スキルが身につくまでカバーしてくれるような上司や先輩のような人もいないのです。
フリーランスだとできる事だけをやっていくうちに似たような案件ばかりをこなすことになり、スキルアップには繋がりません。
社員のスキルの向上は会社のメリットとなりますが、フリーランスと依頼者の関係では新しいことにチャレンジして個人のスキルを上げさせる事にメリットはありません。
どれだけやる気と知識があったとしても、「経験」がない人にお願いするはずはありませんよね。
フリーランスになるということは、これまで会社に所属していただけで得ていた信用がなくなるということです。
社会的信用がなくなるということは、クレジットカードが作れない、マンションが借りられないといったことから、銀行からお金を借りることも難しくなるでしょう。
そもそも独立を考える理由として、「楽」だからと思っている人はフリーランスに向いていません。
会社員に比べると、責任や時間管理など全て自分が行うので比べ物にならないほど働かないといけなくなります。
楽をしたい人は会社員になるほうが向いていると言えるでしょう。
まずはフリーランスに向いていると思われる人の特徴から見ていきましょう。
JobQでは、会員登録をして気になることを質問することで、実際に経験のある会員の方から回答をもらうことができます。
性格面や技術面などさまざまな面からお願いします。
フリーランスに向いている人は 、まずフリーランスという働き方に魅力を感じている人でしょう。
具体的に言うと、自由な働き方が好き、一人で黙々と仕事をしたい、自分の手でどんどん仕事を得ていきたい。などと思っていることです。
またスキルの面でいうと、元々のスキルも大事ですが「常に勉強すること」が大事だと思います。
フリーランスは会社と違って、誰かに指示されたり、研修をしてもらうこともできないし、怒られることもあまりないでしょう。契約を切られていくだけです。
なので、自分で反省する力、分析する力、改善していく力が必要な力(スキル)です。
もし興味を持たれているのであれば、自分はフリーランスのどんなところに興味を持っているのかを考えてみてください。
そこからあなたに向いている働き方がわかっていくかもしれません。
このように、自分が本当に聞きたい事だけが聞けるので、ぜひ活用してみてください。
回答にもあった通り、フリーランスではうまくいかなかった時にアドバイスをくれる人はいません。
反省と分析、そこから改善していく力がないと、契約を切られ続けて仕事がなくなる可能性があります。
言われたことしかやらない人はフリーランスに向いていません。
依頼する人は、即戦力以上のことやその人にしかできないことを求めています。
フリーランスは、仕事の流れを読んで指定されたこと以上の価値提供をする必要があります。
フリーランスは会社員以上にプロフェッショナルなスキルが求められるため、常に向上心を持って成長していかなければなりません。
実際にフリーランスの人の多くは、休日があればイベントやセミナーに通い、技術面だけでなく業界の変化に関しても最新の情報を得るようにしているようです。
自分という商品をクライアントに売り込んでいくマーケティングスキルが、フリーランスには求められます。
そのためにも自己分析して、自分の強みを理解しておくことが重要です。
また、フリーランスになった途端に、社会保障がなくなり、年金や住民税、健康保険代もすべて自分で支払わなければいけません。
社会保障が無くなるという事は、厚生年金から外され国民年金になることを意味します。
いままで会社が払ってくれていた、住民税や保険代も全て払わなくてはいけません。
会社員の頃は会社に所属しているというだけで信用されてきましたが、これからは社会に対してあなた自身の名前でしか信用されません。
いかがでしたでしょうか。
楽に稼げて自由でいられると思われがちなフリーランスですが、会社に所属して仕事をするよりも地道な努力が必要であることがわかったと思います。
今会社に所属しているひと、これから大学を卒業してフリーランスになることを考えている人などの参考になればと思います。