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経済学部 就職

経済学部は就職に有利なのか?就職率や就職先など徹底解説

経済学部は就職に有利と言われていますが果たして本当にそうなのでしょうか。今回は経済学部の就職率や就職先をご紹介しつつ解説していきます。また、経済学部出身の平均年収や経済学部生が就職を優位に進めるために取得すべき資格についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。

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経済学部の就職率は高い?

今回のテーマは「経済学部の就職」についてです。

世間一般的には「経済学部は就職に有利である」というように言われることがありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。

まず前提知識として経済学部の就職率について把握しておきましょう。
 

経済学部の就職率は90%前後

就職率
2017年 88.2%
2018年 89.3%
2019年 90.1%
2020年 89.3%

大学通信ONLINEより作成

経済学部の就職率の2017年から2020年の推移は上記の表のようになっており、90%前後であることが分かります。

経済学部の就職率を他の文系学部と比較すると次の表の通りになります。
 

学部 2017年 2018年 2019年 2020年
法学部 85.7% 86.7% 87.5% 87.5%
文学部
人文学部
外国語学部
85.0% 86.3% 87.1% 86.9%
経済学部 88.2% 89.3% 90.1% 89.3%
商学部
経営学部
89.2% 90.1% 90.8% 89.3%
国際学部 87.0% 87.6% 87.7% 87.3%

大学通信ONLINEより作成

経済学部の就職率は商・経営学部に次いで高い水準で推移していることが分かり、文系学部の中では比較的就職率が高く就職に有利な学部であると言うことができるでしょう。
 

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経済学部が就職に有利なのは実学を学んでいるから

経済学部が就職に有利である理由は、実務に直結した知識、いわゆる実学を学んでいると言うことが大きな理由と言えるでしょう。

実学とは、「経済活動に役立たせることを趣旨とした学問または広く科学のこと」を表し、他にも医学や工学などが当てはまります。

経済学部は、経済学はもちろん、会計や財務、開映からマーケティングまで社会人になって必要となされる知識を幅広く学ぶことができる学部です。

企業はそうした分野に精通した人材を必要としているということを知っておくと良いでしょう。

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経済学部の就職先

続いて、経済学部の就職先について説明していきます。

就職に有利とされる経済学部ですが、どの業界が就職先として多いのか確認していきましょう。

経済学部全体では就職先として以下の業界が多いです。

(平均年収はDODA参照)

  • 金融業界(平均年収455万円)
  • 商社(平均年収420万円※1)
  • 情報・通信業界(平均年収419万円※2)
  • メーカー(平均年収455万円)

それでは、経済学部の就職先についてそれぞれ解説していきます。

※1:総合商社の平均年収434万円と専門商社の平均年収408万円の平均の値
※2:IT/通信の平均年収433万円とインターネット/広告/メディアの平均年収405万円の平均の値
 

就職先1. 金融業界(平均年収455万円)

金融業界には、メガバンクや証券、生保・損保など「おカネ」に関連した幅広い分野が含まれています。

経済学部の就職先=金融関係というイメージが昔からあるように、今でも金融業界は経済学部生から人気です。

また、社会的なステータスの高さや30代で年収1,000万円を超えるなどの高収入の面から、魅力に感じる就活生も多いです。

経済学部生は、大学で勉強する内容が金融業に直接関連するものが多く、志望動機や大学で学んだことを結びつけたり、入社後に知識を発揮しやすいという面から、金融業界への就職において高い評価を得やすいでしょう。
 

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就職先2. 商社(平均年収420万円)

商社は、世界中の資源や商品をいかに日本に運び入れるかを担当することが主な仕事内容となり、グローバルに働きたい就活生には魅力的な業界です。

商社と耳にすると、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅などの五代商社を想像する就活生が多いでしょうが、兼松やJFE商事などのある分野に特化した専門商社も存在します。

商社も一般的に年収水準が高く、人気がある業界となります。

経済学部で様々な企業や国とやり取りをするにあたり必要な数字の扱い方を勉強することができ、商社ビジネスに大いに役立てることができます。

特に、国際貿易業務に関しては、経済学部で学ぶ「比較優位」や「絶対優位」などの知識を役立つ場面が多いでしょう。
 

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就職先3. 情報・通信業界(平均年収419万円)

情報・通信業界への就職も、経済学部は多いです。

経済学部で学ぶ内容と情報・通信業界で必要になってくる知識に関係性を見出せない人も多いことでしょう。

ここで表す情報・通信業というのはテレビや広告などのメディア関連から、NTTなどの回線関連、日本オラクルなどのソフトウェア関連、楽天などのネットサービス関連まで含む、幅広い分野となっています。

回線関連やソフトウェア関連の就職は理系のイメージが強い分野となりますが、メディア関連やネット関連サービスでは文系の就職も比較的多いです。

情報・通信業界では、経済学部で学べるマーケティングの知識を活用することができるため、強みとして評価されやすく、その結果文系の就職も多くなっていると考えることができます。
 

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就職先4. メーカー(平均年収455万円)

メーカーも経済学部の就職が多い業界となります。

メーカーと一言に表しても、その領域は自動車、飲料・食品、IT機器、化学など幅広く含まれています。

経済学部を含む文系学部出身は、営業に配属する割合が高くなりますが、「商品企画」や「マーケティング」といった部署への配属の可能性も大いにあります。

営業にしても商品企画やマーケティングにしても、お金や経済と深く結びつくものであり、経済学部で勉強するような知識を業務にも生かすことができるでしょう。
 

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経済学部の就職後の年収は高い?

続いて、経済学部の就職先の年収について解説していきます。

まずは経済学部出身の方の年収が他の学部出身の方と比べ、どの程度の水準なのかを確認し、その上で経済学部に多い就職先の年収について確認していきましょう。

大手転職サイトのDODAの系列のキャリアコンパスにより出身大学別の30代の平均年収が公表されていますので、そちらを参考に経済学部出身の年収と他学部出身の年収の比較をしていきます。
 

順位 学部 年収
1位 医・歯・薬学部 506万円
2位 理・工学部 495万円
3位 経済・経営・商学部 480万円
4位 法・政治学部 476万円
5位 情報学部 471万円
6位 農・獣医・畜産学部 423万円
7位 教育学部 416万円
8位 スポーツ・健康科学部 407万円
9位 国際系学部 402万円
10位 社会学部 394万円

キャリアコンパスより作成

出身学部別の年収は上記の表の通りになっています。

11位以下には、「文・人文学部(389万円)」「芸術学部(383万円)」「環境学部(382万円)」「外国語学部(376万円)」「看護・保健・福祉学部(353万円)」「観光系学部(340万円)」「家政・生活科学系学部(322万円)」「心理系学部(290万円)」と続いています。

経済学部出身は、「医・歯・薬学部」「理・工学部」といった理系学部に次いで、高い年収水準であることが分かります。

経済学部はビジネスに直結した学部のため、高い年収水準の企業への就職に比較的有利であることが伺えます。

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経済学部生が就職で有利になる資格とは?

経済学部出身の学生は、就職において有利になることが多いと説明しましたが、よりその強みを活かすのに有効な資格をご紹介します。

紹介する資格を取得しないと就活で不利になるというわけではありませんが、取得する余裕がある方は取得してみると良いでしょう。

経済学部生が就職にあたり、取得するとよい資格は次の3つです。
 

  • 日商簿記検定(2級以上)
  • 中小企業診断士
  • ファイナンシャルプランナー
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • TOEIC


それでは、経済学部生が就職で有利になる資格についてそれぞれ説明していきます。
 

資格1.日商簿記検定(2級以上)

日商簿記検定は初級、3級、2級、1級の4種類存在しますが、就職活動でアピールポイントにするなら2級以上を取得するようにしましょう。

簿記検定は、履歴書の資格欄に記入できるのみならず、企業の経済活動の仕組みやお金の流れについて学ぶことになるため、就職後の業務でも大いに役立てることができます。
 

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資格2.中小企業診断士

中小企業診断士は、経営コンサルティングに関連した国家資格となります。

資格取得にあたり、経営戦略、マーケティング戦略、人事戦略、財務・法務など経営において重要な分野を幅広く学ぶ必要があります。

中小企業診断士は合格率が10%前後とも言われており、取得難易度の高い資格となりますが、取得することで就活で大きなアピールポイントになるだけでなく、就職後の業務でもその知識を活用することができます。
 

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資格3.ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは投資や税金、不動産や保険などお金に関する知見があることを証明する資格であり、特に金融業界や不動産業界の就職で有利に働きます。

中にはファイナンシャルプランナーを入社前の課題として設定する企業も多いです。

ファイナンシャルプランナーは国家資格である「FP技能士」と民間資格である「AFP」「CFP」が存在します。

金融業界や不動産業界の就職を考えている方は、取得してみてはいかがでしょうか。
 

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資格4.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、マイクロソフト・オフィス製品の利用技術を証明する資格となります。

マイクロソフト・オフィス製品とはWordやExcelなどのツールを表します。

マイクロソフト・オフィス製品は大学の講義など、普段から使用している方が多く、比較的取得しやすい資格と言えます。

何か資格を取得してアピールぽいん鬼したいと考えている経済学生は、MOSを取得してみることをおすすめします。
 

資格5.TOEIC

経済学部生に限った話ではありませんが、就職を有利に進めたいけど何の資格を取得すべきか分からない方は、TOEICで高スコアを獲得すると良いでしょう。

グローバル化が進みつつある今日では、英語力を重視する企業も増えており、TOEICの取得は英語力のアピールに有効です。

中には、TOEICのスコアを入社条件として定めている企業も存在し、例えば楽天は入社までにTOEIC800点以上の獲得を条件として定めています。

外資系の企業や商社など、グローバルな環境で働きたい方は、積極的に高スコアを取得できるように努めましょう。
 

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経済学部の就職のまとめ

今回は、経済学部の就職率や経済学部出身の平均年収が比較的高いこと、経済学部生が就職を有利に進めるために取得すべき資格など、経済学部の就職について解説してきました。

解説した通り、経済学部は比較的有利に就職できると言えますが、だからと言って気を緩めるのは禁物です。

業界研究や自己分析など徹底して行ったりインターンシップに参加するなどしないと、経済学部とはいえ選考に落ちてしまいます。

そのようなことがないように、徹底した準備を行っていくようにしましょう。
 

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