
退職理由は嘘をついてもいいの?転職の面接や会社に伝える際の注意点をご紹介!
転職を考えている人の中には、「面接で退職理由を聞かれたら、どう答えればいいのかな」と不安に感じている方がいるのではないでしょうか。嘘の退職理由を伝えることはおすすめしませんが、ポジティブな内容に変換した退職理由は、良い印象を持ってもらえるので採用される可能性が高くなります。また、面接でついた嘘がバレてしまったときに、どのようなリスクがあるのでしょうか。本記事では、退職理由で嘘をつくと発生するリスクや退職理由を聞く理由、例文などを紹介します。
転職時の退職理由で嘘をつくのは問題ない
転職を考えており、退職理由で嘘をつきたいと考えている方もいるでしょう。
そもそも転職時の退職理由で嘘をつくのはいけないことなのでしょうか。
嘘の退職理由は罪ではない
結論から言うと、退職理由で嘘をつくのは罪ではありません。
おすすめは出来ませんが、退職した理由や状況によっては嘘をつくのは致し方ない場合もあるでしょう。
法律に全く触れないため、本当のことを必ずしも会社に伝える必要はないのです。
ここで早期退職する上でどのような嘘が適切かで悩んでいる方の口コミを紹介します。この方は会社から不当な扱いを受けているため退職を望んでいることがわかります。
現職場環境は、4月からの業務委託化に向け話が進んでいて、業務量と人数的に、これまでも現在もこれからも、とても退職を言うタイミングなんてありません。会社の為に、精神的にも体力的にも全てを犠牲にして我慢して約1年が経ちます。
先輩や職場のパワハラ、会社自体に就業時間なども嘘をつかれてきた事、色々私が我慢するしかありませんでした。引き継ぎなんてできる仕事量に減ることの無い、むしろ増え続ける一方の、先輩のパワハラをどうしてくれる訳でも無い身勝手な事ばかり押し付けてくる会社です。
『親がボケだしたが私しか看れない為、できるだけ早急に退職したい』と言ってみようと思いますが、もう直ぐ委託化で、私以外に全部の仕事をできる人が1人しかいない為心苦しく、うつ病・ノイローゼにまでなっていても現在まで我慢してきて居ますが、身勝手な先輩と会社の為に私は働いてきたため、早急に退職したいです。
親のボケ(嘘)をどう上手く伝えれば良いでしょうか?
まず、日本の労働法規というものは、世界でも稀に見るほど、実は労働者に寄り添ってくれています。
何が言いたいかというと、本来は”職業選択の自由”が認められているんです。
具体的には、やめたい..続きをみる
このように日本の労働者は法律で守られています。民法では、退職しようと思えば少なくとも2週間前に申し入れをすれば退職できます。ましてや退職理由に本当のことを伝える必要はありません。退職理由を会社に伝えるときは、「一身上の都合」と述べれば良いでしょう。
ネガティブな退職理由なら嘘をついたほうが良い
状況によって嘘をついても良いと記載しましたが、具体的にはネガティブな退職理由であれば嘘をついた方がいいです。
例えば、パワハラが横行していたり、給料に不満があったり、正直に理由を伝えた場合に円満退職に向かないのであれば嘘をついて良いでしょう。
会社を辞めるときだけでなく、転職活動をしているときも同様です。
転職面接で前職を辞めた理由を聞かれたときも、もしネガティブな退職理由であれば嘘をついて良いでしょう。
退職理由の嘘がバレるとどうなる?
ここでは、退職理由の嘘がバレるとどうなるかを確認していきましょう。
法律違反ではありませんが、嘘をつくリスクはあるためチェックしておくのがおすすめです。
退職後も気をつける必要がある
退職理由に嘘をついた場合、会社に所属している期間はもちろん、退職後も気をつける必要があります。
例えば、親の介護をするために退職したいと嘘をついたのに、親が元気であるエピソードなどを話しては怪しまれてしまうでしょう。
退職した後も嘘をついていることを忘れてはいけません。
内定の取り消しの可能性がある
退職理由で嘘をつくことで、最悪の場合内定の取り消しの可能性があります。
転職面接の際に、退職理由で嘘をついたことがバレてしまうと信用のない人物だと判断される可能性があるでしょう。
すぐに嘘をつくような人物を採用する企業は少ないです。
そのため嘘がバレてしまい、内定取り消しに陥るパターンもあります。
嘘をつき続けないといけない
一度嘘をついたら、その嘘はつき続ける必要があります。
嘘をついている間は、しっかりと自分の中で状況を整理して話してください。
嘘をつき続けるのは、人によっては大きなストレスになります。
本当に退職理由で嘘をついていいのか、今のうちに判断をしておくのがおすすめです。
退職理由で嘘をつくメリットとデメリット
ここでは、退職理由で嘘をつくメリットとデメリットを紹介します。
それぞれ確認していきましょう。
退職理由で嘘をつくメリット
さまざまな状況により、退職理由で嘘をつきたいと考えている人も多いでしょう。
まずは、退職理由で嘘をつくメリットをみていきます。
円満退職ができる
もし会社自体に不満があったり、人間関係が嫌で退職を考えているなら、出来るだけ円満退職をしたいと思う方も多いのではないでしょうか。
ネガティブな退職理由をそのまま伝えて、円満退職を目指すのは非常に難しい道です。
そのため誰しもが納得するような嘘の退職理由を伝えて、円満退職に進むのは嘘をつく大きなメリットです。
もし「一身上の都合」で辞める、と伝えたとしても、基本的に上司はなぜ辞めたいのかを深掘りしてくるでしょう。
今まで育ててくれた上司や先輩、仲間に嘘をついて退職をするのは心が痛いかもしれません。
しかし正直に退職理由を話すのが必ずしも正義ではないことを思い出してください。
円満退職をするために、嘘をつくのも一つの方法です。
退職後も会社と良好な状態が続く
ネガティブな退職理由である場合、嘘の退職理由を伝えることで円満退職に近づくこともあります。
そのため、退職後も会社とギスギスすることなく過ごせるでしょう。
例えば、退職後に必要な書類が発生したとしても、スムーズにやりとりできるのではないでしょうか。
また退職後も良好な関係であれば、思わぬ場面で会社の人に会ったとしても安心です。
本音を伝える必要がない
退職理由を伝える際は、本音をわざわざ言う必要がありません。
もしネガティブな退職理由を伝えた場合、改善策を提案されたり、△月までは我慢して欲しいと言われたり、スムーズに退職できなくなる可能性があります。
言いたくない本音を伝える必要がなくなるのも、嘘をつくメリットです。
退職理由で嘘をつくデメリット
反対に、退職理由で嘘をつくデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
嘘をつくデメリットを確認していきます。
不満を伝えられない
もし不満があって会社を辞めると考えている場合、会社に対する不満を直接伝えることはできないでしょう。
正直な不満を伝えることで、今後の会社の体制を考え直すきっかけになりうることもあります。
自分の正直な気持ちを伝えたいのであれば、嘘をつかずに退職理由を伝えてください。
嘘をつき続けるストレスがある
嘘の退職理由を伝えて承諾を得た場合、退職するまで嘘をつき続ける必要があります。
人によっては、嘘をつくことがストレスに感じてしまうでしょう。
辻褄を合わせなければいけなかったり、不審に思われないような行動をしたり、嘘をつくリスクは多くあります。
退職するまでの期間、ボロが出ないように過ごさなければいけないのはデメリットです。
おすすめの嘘の退職理由5選
ここでは、おすすめの嘘の退職理由を紹介します。
順番に確認していきましょう。
家庭の事情
家庭の事情は、職場環境への不満ではないため、引き止められる可能性が低い転職理由となります。
また家庭の事情の場合、会社が介入できる問題ではありません。
もし引き止めにあったときは、家族で決めたことであるため変えられないと強く伝えましょう。
キャリアアップしたい
キャリアアップによる転職であれば、前向きな理由となります。
今までお世話になったことを伝えた上で、キャリアアップのため退職したい旨を上司に言いましょう。
現在の会社ではできない仕事への転職であれば、引き止めにも合いにくい可能性が高いです。
資格を取得する
キャリアアップと似ていますが、やりたい仕事の資格を取得するために退職を希望するのもおすすめです。
資格の難易度が高かったり、専門の学校に通わなければいけなかったり、仕事を続けていると資格が取得できないことを説明しましょう。
なおこの退職理由の嘘は、資格についての知識を入れておかないとバレる危険性があるため注意してください。
体調不良
体調不良が原因の場合、引き止められる確率は低くなります。
仕事を続けることで病気が治らないのであれば、引き止められないでしょう。
会社によっては診断書の提出が必要になるかもしれないため、どのような体調不良にすべきかはしっかり決めておくのがおすすめです。
【例文】転職で嘘をつかずに伝える退職理由
ネガティブになりがちな退職理由をポジティブに変換した例文を紹介します。
労働環境が原因で退職した場合の例文
労働環境が原因で退職した場合の例文は以下の通りです。
前職では、スケジュール管理から書類作成まですべて紙ベースで行われておりました。
そのため、書類作成に時間がかかるうえに気付かぬうちに変更点が出ていたりと、情報共有にタイムラグが発生していました。
これらが原因で残業が恒例となってしまい、作業効率を上げる目的でツールの導入も提案しましたが、否定されてしまいました。
残業が必要な場面もあるので、残業自体はいいのですが、仕事内容が好きな分、効率化を上げて成果を出すことに集中したい気持ちが強くなっていきました。
貴社の効率的に仕事の成果を挙げられる社風に共感して、志望しました。
仕事にメリハリをつけながら、貴社に貢献できるよう精進いたします。
体調不良や病気が原因で退職した場合の例文
体調不良や病気が原因で退職した場合の例文は以下の通りです。
前職では、長時間労働や休日出勤が多く、それが長期にわたって続きました。
それが原因で体調を崩してしまいましたが、きちんと通院し、治療した甲斐もあって、現在は体調に問題ありません。
その間に改めて仕事を見直し、1人で仕事を抱え込まずにほかの社員やチームで協力して、仕事を進めていきたいと考えるようになりました。
そして貴社は、タスクを部署内で情報共有しながら、効率的に業務を遂行しているとお聞きしました。
私の理想の働き方だと思い、貴社に入社したいという考えに至りました。
体調管理にはじゅうぶん気を付けながら、貴社で活躍できればと考えております。
短期間で退職した場合の例文
短期間で退職した場合の例文は以下の通りです。
前職では、企画開発したいという目的で入社しましたが、会社の売上利益を拡大するという本社の意向により、営業として配属されました。
営業として取引先とやり取りする業務には大きなやりがいを感じ、非常に有意義でしたが、もともと志望していた規格開発への熱意も強くなりました。
何度も異動願いを提出し、上司とも面談を行いましたが、数年のうちには実現が難しいと言われ、退職するという決断に至りました。
貴社では、私が志望していた商品開発の仕事に未経験でも携われるとお聞きして、過去に培った経験を活かして、貴社に貢献したいと思いました。
まとめ
また退職理由で嘘をつくことのメリットやデメリットについて、解説しました。
それと同時に、転職活動でついた嘘が内定後に発覚した場合のリスクも覚えておくことが重要です。
本記事を参考にしていただきながら、相手に良い印象を与えられる退職理由を作成してください。
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