
レギュレーションの意味とは?使い方・例文もわかりやすくまとめ
レギュレーションの意味とは?簡単にわかりやすくまとめ。使い方、ルールとの意味の違い、業界別の例文などを解説。レギュレーションの意味を正しく押さえて、ルールと上手に使い分けてみてください。
【簡単】レギュレーションの意味とは?わかりやすくまとめ
レギュレーションの意味とは
レギュレーションとは、法規や規則、規定などという意味をもつ和製英語です。
IT・Web業界やデザイン分野、広告業界など幅広い場面で使われ、少しずつ意味が異なります。
ビジネス用語に多くのカタカナ語が使われるようになった近年、「レギュレーション」もそのひとつとして使用されるようになりました。
「レギュレーション」と「ルール」の意味の違いとは
「ルール」より公的で法律的に守らなければならないものとしての意味が強いのが「レギュレーション」です。
規則や決まりとして広く使われる「ルール」は慣例やしきたりといった公平さを守るため、またトラブル・アクシデントを防ぐために設定された共通認識といえるでしょう。
一方、「レギュレーション」は絶対に守らなければならない規則として設定されます。
満たさなければならない条件を厳密に定めているので、「ルール」以上に意識して、あらかじめしっかりと確認しなければなりません。
「レギュレーション」との類語・言い換え語とは
「レギュレーション」は公的で法律的に守らなければならないものとしての意味から、以下のような言葉が類語・言い換えとして使われます。
- 規格
- 規則
- 規定
- 定め事
- 準則
- 条例
- マニュアル
企業やサークル、地方公共団体などの組織において、守らなければならない決まり事として使われる言葉です。
破られた場合には罰則を設けることもあり、より厳格な決まり事といえるでしょう。
レギュレーションの語源・英語表記とは
語源は英語のregulationです。
規制するという意味の他動詞regulateに接尾語-tionが付いています。以下のような意味で使われることが一般的です。
- 【名詞としての意味】
- 取り締まり
- 規制
- 加減
- 調節
- 規定
- 条例
- 【形容詞としての意味】
- 正規の
- 規定の
- 標準の
- 普通の
- お決まりの
法規としては、同じ意味をもつ言葉でlawが使われる場合もあります。
このことからも、より公的で法律的な意味合いが強い言葉だとわかるでしょう。
【意味別】レギュレーションの使い方とは?例文まとめ
【ビジネスシーン】レギュレーションの意味と例文
ビジネスシーンでは社内規定や就業規則として共有されたり、外注パートナーや取引先に渡す資料として使用されることが一般的です。
例文として以下のように使われます。
- わが社には厳格なレギュレーションが設定されている
- レギュレーションに準じて企画を立ち上げる
- マニュアルを確認してレギュレーション違反を防ぐ
さまざまな業界・分野でも使用されており、意味が少しずつ異なるので注意が必要です。
【IT・Web業界】レギュレーションの意味と例文
IT・Web業界では、サイトの品質を保ちユーザーの信頼を得るために定められた決まりをレギュレーションといいます。
サイト運営ではレギュレーションによって、目的やゴール、制限、基準を規定することが重要です。
IT・Web業界のレギュレーションには以下のようなものがあります。
- マウスのように動くアニメーションは5秒以内に抑える
- 背景がストロボのように点滅するアニメーションは控える
- コーディングにはHTML5を使うこと
特に複数のスタッフで制作・運用している場合には、あらかじめレギュレーションを共有することでサイトを管理しやすくなります。
【デザイン分野】レギュレーションの意味と例文
Webページやアプリケーションを展開するうえで、色・文字・レイアウトなどのデザイン要素を定義するのがデザイン分野のレギュレーションです。
デザインガイドラインともいわれ、あらかじめ綿密に協議されます。
特に以下の点について整備されている場合が多いでしょう。
- ブランドイメージ
- タイポグラフィ
- 色
- アイコン
- フォーム
- ボタン
- 余白
- エレメント
- ロゴデザイン
- 写真
- イラスト
複数人が共通認識をもってデザイン作業を進められるため、制作コストの削減も可能です。
またブランドが複数のWebサイト・アプリを運用する場合、統一感のあるわかりやすい操作画面を実現するとユーザーの操作性が向上します。
【広告業界】レギュレーションの意味と例文
メディアごとに定められた仕様が、広告業界におけるレギュレーションです。
「入稿規定」ともいわれ、以下のようなものが定められています。
- バナーの大きさ
- バナーの色合い
- アニメーションの長さ
- 禁止ワード
- テキストの長さ
媒体において、広告の見栄えはブランド価値やイメージに影響します。
そのためレギュレーションが厳しく定められています。
ディスプレイ広告やSNS広告など広告出稿を行う際には、レギュレーションに沿った審査があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
【F1業界】レギュレーションの意味と例文
国際自動車連盟が制定し、公式サイトで公開しているのがF1世界選手権におけるレギュレーションです。次の2つからなります。
- スポーティングレギュレーション:レースの運営手順や入賞者へのポイント配分、違反行為への罰則など競技面の規則
- テクニカルレギュレーション:競技車両の各部寸法や重量、許容性能、安全基準など技術面の規則
優勝を狙って厳格なレギュレーションがかいくぐられることがあります。
それが不公平である、もしくは再現コストが莫大だと判断された結果、発生するのがレギュレーション変更です。
レギュレーションが変わるたび、F1ファンの間では大きな話題になります。
【ゲーム業界】レギュレーションの意味と例文
遊び方や施設の使い方を示すのがゲーム業界のレギュレーションです。
サバイバルゲームやカードゲームなど、広いフィールドを利用したり大人数で行ったりする場合、より競技として成り立たせるために設けられます。
以下は使い方の例です。
- この施設18時以降子どものみで利用できないとレギュレーションに定められている
- 10人以上で進めるのがこのゲームのレギュレーションだ
遊戯王やポケモンカードといったカードゲームにもレギュレーションがあります。
公式のルールに加えて競技プレイ用に設けられる特別なルールがレギュレーションです。
新シリーズが発売されたりカードの仕様が変更されたりするとレギュレーションも変更されます。
【建築・設計分野】レギュレーションの意味と例文
建設・設計分野では、都市や地域ごとに設定された基準・マニュアルをレギュレーションといいます。
建造物の高さや安全基準などの建築基準は都市・地域によってさまざまです。
これらを可視化したのがレギュレーションで、以下のような点が定められています。
- 耐震や免震などの安全基準
- 建物の高さや色の制限における規定
- 企業全体で統一された店舗設計マニュアル
法令的な意味合いが強く、レギュレーション違反による罰則が設けられているものもあります。
たとえレギュレーション違反が発覚しても、建設後は簡単に修正できません。
設計時点でしっかりと確認することが重要です。
【医療業界】レギュレーションの意味と例文
医薬品における反応をレギュレーションといいます。実際に以下のような使い方をします。
- ダウンレギュレーション:過度、または継続的な刺激によって細胞の反応が低下する。ホルモンや神経伝達物質などへの応答が低下することをさす。
- アップレギュレーション:ダウンレギュレーションの反意で、刺激による反応の増大をさす。神経伝達物質やホルモンの物質信号が減少することで、受容体数が増加したり感受性が過敏になったりする。
一方で、医薬品や医療機器における厳格な規制のことをさす場合もあります。
品質や有効性、安全性を確保するために設けられ、新薬の開発や評価はこのレギュレーションにのっとって行われます。
【サッカーなどスポーツ分野】レギュレーションの意味と例文
スポーツ業界では競技運営のための規定や規則をレギュレーションとして定めています。
違反に際して出場停止や参加資格を剥奪される場合もあるので注意が必要です。
以下のような使用例があります。
- 本大会のレギュレーションは前回と異なる
- この球団は以前からレギュレーション違反が指摘されていた
- ドーピングは重大なレギュレーション違反である
また競技中の規則や規定をルールといい、競技運営に関わる全体的な規定や規則をレギュレーションとして使い分けます。
レギュレーションの意味でよくある質問とは
「レギュレーション違反」とはどのような意味?
あらかじめ定められたレギュレーションに従わないとレギュレーション違反になります。
罰則を受けることもあるので注意が必要です。
法律的に守らなければならないものとしての意味が強いレギュレーションには、罰則規定を設けているものもあります。
業界や分野によって項目が異なるので、あらかじめしっかりと確認しておきましょう。
「レギュレーションチェック」とはどのような意味?
レギュレーションに従っているかを確認する作業がレギュレーションチェックです。
IT・Web業界やデザイン分野、広告業界ではリリース前にレギュレーションチェックがあります。
コンテンツ品質の底上げとトラブルを未然に防ぐことが目的です。
修正の手間も減らせるので、事前のレギュレーションチェックをしっかりと行いましょう。
「レギュレーションをとる」とはどのような意味
「レギュレーションをとる」という使い方には、以下のような場面が考えられます。
- 業務委託の際にはあらかじめ細かいレギュレーションをとる必要がある
- 公正公平な試合のために選手ひとりひとりがレギュレーションをとらなければならない
ひとつ目は決まりをつくるという意味です。
2つ目は決まりに従うという意味で使われています。
2つの使われ方があるので、場面によって使い分けましょう。
レギュレーションの意味まとめ
レギュレーションとは、法規や規則、規定などという意味の言葉でした。
よく似た言葉としてルールがありますが、レギュレーションの方がより遵守するものとしての意味合いが強いという点で違いがあります。
例文を参考に、レギュレーションの正しい使い方を押さえてみてください。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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