
宇宙飛行士の年収は低い?日本とアメリカの比較やなる方法・仕事内容も紹介!
宇宙飛行士は限られた人が就ける職業のため、年収が高そうなイメージがあるかもしれません。一方、JAXAやNASAに所属する宇宙飛行士の年収は低いといわれることもあります。宇宙飛行士の実際の年収はどうなのでしょうか。宇宙飛行士の仕事内容や就職方法と併せて解説します。
宇宙飛行士の年収|日本・アメリカ
まずは、日本とアメリカの宇宙飛行士の年収を見ていきましょう。
JAXA(日本)宇宙飛行士の年収は800万~1,000万円
JAXA(宇宙航空研究開発機構)に所属する宇宙飛行士は、JAXAの常勤職員の研究職種に該当します。JAXAが公表する資料によると、2023年度におけるJAXAの常勤職員(研究職種)の平均年収は約887万円です。
また、「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均給与は約460万円となっています。宇宙飛行士の年収は給与所得者の平均よりかなり高い水準です。
JAXAの職員の給与額は、最終学歴や実務経験年数により決定されます。JAXAの採用情報ページでは、最終学歴や実務経験年数に応じた年収の目安を試算することが可能です。
なお、宇宙飛行士には本給以外に宇宙飛行士手当が支給されます。手当額の計算式は「本給月額×75%×業務ごとの割合」です。手当が出る業務とそれぞれの割合は次の通りです。
- スペースシャトルや宇宙ステーションでの業務:100%
- 宇宙飛行士に必要な知識・語学・訓練に関わる業務:50%
- 宇宙飛行士の資格維持に必要な最低限の訓練に関わる業務:20%
このように、宇宙飛行士は手当が手厚いため、他の常勤職員より年収が高くなると考えられます。
参考:
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の役職員の報酬・給与等について P6 | JAXA
令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁
JAXA | 年収試算
職員給与規程 第20条 | JAXA
NASA(アメリカ)宇宙飛行士の年収は680万~1,000万円
NASA(アメリカ航空宇宙局)に所属する宇宙飛行士の年収は、連邦政府の給与表に基づいて定められています。給与グレードはGS-12からGS-13に該当し、年収は約680万~1,000万円と考えられます。
JAXAの宇宙飛行士の年収が約887万円であることを踏まえると、NASAの宇宙飛行士の年収と同程度であるといえるでしょう。
NASAの宇宙飛行士の選抜試験は難易度が非常に高く、2017年の募集時には1万8,300人の応募があったのに対し、合格者はわずか12名でした。選抜試験の難易度が高い割に宇宙飛行士の年収が低いのは、日本もアメリカも同じだといえます。
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