
年収400万円以上の女性はすごい?割合や生活レベルを解説
昨今の女性の社会進出もあり、女性の収入というのは昔と大きく変化してきています。以前とは異なり、男性と同様に女性でも稼いでいる方も多いです。収入が高い・低いを考える時、ボーダーラインと考える人が多いのが年収400万円といわれています。本記事では、年収400万円を線引きにしながら女性の社会進出や今後の収入の傾向などもまとめていきます。
年収400万円以上の女性はすごい
これまではアルバイトや短時間のパート職を転々とする女性が多かった日本ですが、女性の社会進出が進み、契約社員や正社員など比較的安定した雇用の中で、働く女性が増えています。
以前は、雇用形態など影響し年収300万円以下の年収の女性が多くおりましたが、現在は3割ほどしかおらず、ここ数年で給与水準が上がってきているのです。
しかし、大幅な年収増加というよりは、一部の手当金が増えたりと極端な給与水準の引き上げで、年収400万を超える女性はごく少数派です。
引用:doda|女性の平均年収ランキング 職種ランキング【最新版】
上記の表から、年収400万円に満たない女性は全体の7割以上を占め、反対に400万円を超える女性は3割以下であることが分かります。
3割以下ということは4人に1人のレベルですので、年収が400万円以上あると「平均よりも多く稼いでいる」と認識される年収です。
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【年代別】女性の平均年収
続いては、少し深堀りしながら確認していきます。
年収は同じ女性の中でも年齢や役職に応じて、大きく差が出てきます。
年代 | 女性平均年収 | 全体平均年収(男性・女性) |
20代 | 317万円 | 341万円 |
30代 | 378万円 | 437万円 |
40代 | 402万円 | 502万円 |
50代以上 | 435万円 | 613万円 |
出典:doda|年代別 女性の平均年収
上記の図のように基本的に年齢が上がると、様々な場面を経験したりキャリアが構築されていく分、年収も上がっていきます。
この仕組みそのものは男性も同様です。
しかし、実際の金額面を見てみると年齢が上がっていく毎に男女での給与格差は開いている状況です。
これは、男女雇用機会均等法や女性活躍推進法が制定されている今でも、まだまだ改善が必要なポイントといえます。
20代女性で残業10時間未満だと年収400万は平均くらいですか?
地方ですが中心都市(?)で働いています。
専門卒25歳女で月に残業10時間未満、年収400万というのは平均でしょうか? なお、特に管理職と言うわけでもないです。
昇給は年に数万円ほど上がることがあります。自分が周りと比べて多いのか少ないのか、それとも平均なのかが調べてもよくわかりませんでした。
教えて頂きたいです。
平均値よりも上ですよ。
加えて、残業がそれ位…続きを見る
年収が400万円以上の職業とは?
では、女性でも年収400万円を超えていくためには、何をしなければならないのでしょうか?
そこで大事になってくるのが、「どの業界に身を置くのか」と「社内出世できるか」の2点です。
業界によってもトレンドや売上高が変わるので、そもそも市場規模が小さい業界に入ってしまうとなかなか稼ぐのは難しくなってしまいます。
また、社内で昇進できなければ、多くの会社では給与水準が大きく上がりにくい傾向にあります。
以下の章では、比較的年収が高い業界と役職について詳しく解説します。
年収が400万円以上の業界
女性が働くにあたって、年収400万円を超えやすいといわれるのは、この5つの業界です。
- 金融業界
- 医療業界
- コンサルファーム
- メーカー
- IT業界
それぞれを見ていきましょう。
金融業界
金融は専門性の高さが故に高収入を目指せる業界として新卒・中途ともに人気の業界となっています。
主に高収入を期待できる就業先は、投資銀行業務やファンドマネージャーと呼ばれる仕事で、年収600万円を超えることも少なくありません。
これは、大きなお金を動かすことが多いことから、それだけの責任の重さも含めて金額が高くなっています。
また、証券や保険の営業も出来高に応じて高収入を期待できる給与形態になっている会社も多く存在します。
インセンティブがあるからこそ、従業員のモチベーションも上がり、成果を出し続けることで、年収400万円以上を手にしている女性が多いのです。
医療業界
医療業界は、人の体や命を扱う重大さから比較的幅広い分野で高収入を期待できます。
医師や看護師、組織によっては医療事務も年収が高めに設定されている場合が多いですが、いずれも有資格業務となりますので、誰しもがなれるわけではありません。
また、医療分野自体が市場規模の大きい業界なので、医療現場に納める機器メーカーも高収入を見込めることが多いです。
コンサルファーム
近年、高収入が期待できる職業として注目されているのが、コンサルファームです。
各業界に身を置きながら、クライアント様の課題を解決し、業績向上の手助けをするコンサルタントは企業においてもニーズが高い職種です。
リスクコンサルタントや経営コンサルタントなど、企業の基盤に寄り添ったサービス提供を求められることから、高い専門性や知識量によって高単価な案件が多くなっています。
メーカー
日本の産業を支え続けているメーカーは、会社選びによっては高収入を見込めます。
大事になってくるのは、「大手メーカー」に入社できるかどうかです。
メーカーの職種では、臨床実験や品質管理、インセンティブがあれば営業職が大きな収入を得やすい職種です。
IT業界
近年、世界的に注目されているのが、IT業界です。
スマートフォンやパソコンが普及したことで、この世の全ての人が情報に触れることのできる時代です。
その中でプログラマーやエンジニアなどのクリエイティブ職の需要が上がり続けています。
2022年10月にdodaが公表した「転職求人倍率レポート(2022年10月)」ではIT・通信業界の有効求人倍率が5倍以上となっています。
需要が上がり続けている上に、慢性的な人手不足であることから、企業が人材の確保を急ぐため、年収が高い業界の一つです。
年収が400万円以上の役職
年収を上げる方法は、業界選択に限った話ではありません。
さきほども記載したように、年齢が上がるにつれ経験やキャリアが構築されます。
その中で役職に着いたり、昇進することで年収400万円を超えていくことができるのです。
役職 | 平均年収 |
部長 | 月収49.8万×12ヶ月=597.6万円 |
課長 | 月収42.2万×12ヶ月=506.4万円 |
係長 | 月収33.4万×12ヶ月=400.8万円 |
上記の表のように、管理職に昇進することで給料を上げることができます。
ひとつの仕事を進めるにしても、転職するにしても、その組織の中で結果を出すことが年収400万円の近道ともいえるでしょう。
年収400万円の手取り額で見る生活レベル
ここまでご紹介してきました「年収400万円」というラインは、手取りに換算すると約315万円です。
月収換算にすると1ヶ月約19万3千円~19万7千円になります。
この数字というのは、それぞれの生活基準においてどれくらい響くものなのでしょうか。
独身一人暮らしの場合
生活費として困ることは基本的にはありません。
若い年代で独身生活をしている場合は、貯蓄に回し将来に備えるようにする方が多いです。
このステータスであれば、「いかに貯金を増やしていけるか」が生活レベルにおいて大きなカギになってきます。
20代前半~後半の方々は、「貯金を増やす」為にお金の勉強や、積み立てNISAを調べてみるなど、意識的に金融情報に触れてみることをオススメします。
既婚子供なしの場合
こちらの場合も余裕がまだまだありますが、固定費の高騰化には注意が必要です。
2人暮らしとはいえ、高すぎる固定費は、今後の生活に大きな影響を及ぼします。
ちなみに固定費の代表例である家賃ですが、「月収の3分の1が家賃目安」という考えは、ひと昔前の考え方ですので、現在の情勢を考えるとあまり参考にしない方がいいでしょう。
2人暮らしで重要な、家賃、光熱費、自家用車代、保険関係など固定費の見直しは随時実施することをオススメします。
既婚子供ありの場合
ファミリー層の方々は、どうしても家計を圧迫しやすい状況となっています。
生活に余裕を持つことができない分、iDeCoへの投資やふるさと納税の活用など、金融リテラシーも高いご家族が増えている印象です。
また、家賃、光熱費、自家用車代、保険関係などの固定費の見直しは適切なタイミングで随時行うのがベストでしょう。
それに合わせて、子供の授業料や習い事代なども合わせて定期的に管理することをおすすめします。
女性が年収を上げるためにできること
女性が年収を上げるためにできることには、主に以下の4つが挙げられます。
- 副業を始める
- 社内で昇進を目指す
- 資格を取得する
- 転職する
現在の仕事の状況やライフスタイルによって最適な方法は異なります。
自分自身にあった方法で年収を上げるための方法に取り組んでみてください。
副業を始める
日経新聞の記事によると、2022年8月現在副業をしている女性は男性の割合を超える18%の方が、副業・兼業をしていることが分かっています。
副業で年収を伸ばしたいと考えている方は、まずは簡単な副業から始めてみることをオススメします。
ポイ活
金融機関のカードやキャッシュレス決済におけるポイントを貯めて、普段のショッピングに活用する方法です。
普段の支払いを現金から、上記の方法に変えるだけでポイント還元を受けることができるため、非常にオススメとなっています。
アンケート調査
モニターとも呼ばれるお仕事で、何気ない生活のことやお試し商品を使ってみてのレビュー回答などでお金を稼ぐ方法です。
一件毎の単価は安いものが多いですが、やった分だけしっかりとお金が稼げる安心感は、副業デビューに最適な方法の一つでしょう。
フリマアプリ
自宅にある不用品をフリマアプリで売ってお金を稼ぐ方法です。
不用品の販売なので初期費用はかかりません。手っ取り早く稼ぐ手段としては、オススメな副業といえるでしょう。
その他にも、
- Webライター
- 動画編集
- Webデザイナー
- アフィリエイト
などの副業もありますが、この辺りはじっくり腰を据えてやり続ける覚悟が必要になります。
初めてであれば、先に紹介した3つを駆使して「給料以外でお金を稼ぐ感覚」を覚えるのもいいでしょう。
社内で昇進を目指す
副業にフォーカスするのではなく、今の仕事をやり続け、昇進を目指すのもいいことです。
- 地道に個人の売上を伸ばしていく
- 大きなプロジェクトにどんどんチャレンジする
- 上司と同行し、どんなマインドも盗んでいく
など、貪欲に仕事をこなしていくことで、大きな成果を手に入れることができ、昇進の可能性を高めることができます。
資格を取得する
資格を持つことで、アナタにしかお願いできない仕事をこなしていくことも給料UPに繋がっていきます。
- 医療事務
- 日商簿記検定
- ファイナンシャルプランナー検定
この辺りは、中盤で紹介した医療業界や金融業界で活かせる資格となっており、仕事を続けるにしても転職をするにしても重宝する知識を得ることができます。
もちろんこれだけが資格ではないため、ご自身の働きたい業界や職種から、それに精通する資格取得を目指すのもいいでしょう。
転職する
これまでの経験やキャリアを活かして転職するのも年収を上げるひとつの方法です。
一番わかりやすいのは同業種の転職ではないでしょうか。
過去の実績から自らを評価してくれる会社に転職し、そこで管理職をしながら売上UPを目指すといった形です。
これだけではなく、同じ有形商材の営業や市場規模の大きい業界への転職も給料を上げる上では大事になってきます。
ここで重要なことは、企業の求める条件と自分のスキルがしっかりマッチしているかを理解しておくことです。
そこを明確にしながら、面接に臨むようにしましょう。
年収400万円を超える女性は少ないのが現状
今回は年収400万円をベースに、今現在の女性の社会進出や今後の収入の傾向について解説してきました。
女性の中でも30%に届かないくらいの人しか年収400万円に達していないため、年収400万円以上はすごい金額といえます。
しかし、現状に満足せず、今からでも年収400万円以上を目指すことは難しいことではありません。
副業や転職、資格取得など、今の自分と向き合いながら、何が足りないのかをじっくり見定めていきましょう。
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