
50代で年収300万円は低い?収入アップの具体策やポイントを解説
50代で年収300万円は低いのでしょうか。この記事では、50代の平均年収や年収アップの具体策を紹介します。50代で転職する際のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
50代で年収300万円は少ない?
国税庁の 「民間給与実態統計調査」によると、50代前半の平均年収は514万円、50代後半の平均年収は518万円でした。ちなみに全体の平均年収は615万円です。年収400万円は50代のみならず、全体の平均と比べてもやや低いことがわかります。
年収300万円の手取り額は約230万円
年収300万円と聞くと、300万円すべてが手元に入ると思う人もいるかもしれません。しかし実際には税金や社会保険料が引かれます。
一般的に年収の7~8割程度の金額が手取り額とされます。つまり、年収300万円の人の手取りは約230万円です。月収に換算すると、約19万円となります。
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年収300万円程度の主な職種
職種 | 平均年収 | 仕事内容 |
農林水産・鉱業 | 310万円 | 農業、林業、漁業、水産養殖業、鉱業、採石業、砂利採取業 |
サービス業 | 369万円 | 洗濯、理容、美容業、自動車整備業、機械等修理業など |
卸売業、小売業 | 377万円 | 各種商品卸売業、繊維・衣服等卸売業、飲食料品卸売業など |
宿泊・飲食サービス業 | 260万円 | 宿泊業、飲食店、持ち帰り・配達飲食サービスなど |
医療・福祉 | 407万円 | 医療業、保健衛生、社会保険・社会福祉・介護事業 |
今回は、令和3年分「民間給与実態統計調査 」を元に平均年収をまとめました。
年収300万円程度の職業としては、農業や林業を行う農林水産・鉱業がもっとも近いといえます。次いでサービス業や卸売業、宿泊・飲食サービス業などです。
50代でも転職で年収を上げられる?
厚生労働省が発表した令和3年度の「転職入職者の賃金変動状況 」によると、令和3年上半期に転職して年収が下がった人は全体の36.6%です。50代前半では31.3%、50代後半では51.1%の人が転職後に年収が下がっています。
この結果だけ見ると転職で年収を上げるのは難しい印象を受けますが、企業によっては勤続年数に応じて基本給が上がることも。5年・10年先のキャリアを考えると、転職したほうが大幅に給与アップするケースもあります。
足元の年収アップだけでなく、長期的視点で転職を検討してみるのも良いでしょう。
50代に強い転職エージェントの利用がおすすめ!
転職を考えているなら、50代に強い転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントにはそれぞれ特徴や強みがあります。自分の求める支援をしてくれるエージェントを選択し、スムーズに転職活動を進めましょう。
またJobQにこのようなQ&Aが投稿されていました。20代後半で年収300万円台の方からの相談です。
Q.年収300万台からなかなか昇給しないので辞めてもいいでしょうか?
現在勤めている会社は年1回の昇給があるのですが、役職が上がらない限り大きく年収が増えることはありません。
現状、上のポジションには数年間も役職が変わらない中間管理職の方が居座っており、この先数年の間も役職の変更が起きにくいことが考えられます。
また、同じ部署に同期も多く在籍しているため、たとえ上のポジションが空いたとしても自分がその地位に就けるか検討がつきません。
そのため、ここ数年は年収300万円台から上がることがなく、20台後半の身としては少し焦りがあります。
業務内容に不満があるわけでは無いですが、高校や大学の同級生などの話を聞くと自分よりも年収が高い人が多いため、飲み会などで居心地が悪くなったりして、今の会社に居続けて本当にいいのか悩んでいます。
なかなか昇給できない会社を辞めるべきでしょうか?
20代後半に強い求人サイトに登録して、一度話を聞いてみて、自身の市場価値を判断してみてはどうでしょうか。
転職先が簡単に見つかるスキルを持っているならば、不満を持ってる会社に居続ける必要はないと思います。
可能なら転職をおすすめします。コロナ禍の方がリモート面接も多く、転職活動はしやすいのではないかと思います。
歳を重ねるほどにポテンシャルよりも職務内容とその実績が重要視され、求人の幅が狭くなります。
私は同じような状況で、転職により300万円台から500万円近くまで年収が上がりました。
年収300万円台が低いのか、…続きを見る
一度自分の市場価値を調べるのは、どの年代にも共通しています。調べる際に情報が足りないと感じたら、自分の年代に強い転職エージェントや転職サイトを利用して相談してみてください。
エージェントとのコミュニケーションのコツ
50代の転職で年収アップを狙う際、転職エージェントを利用する人も多いのではないでしょうか。ここでは、エージェントとのコミュニケーションのコツを紹介します。
転職理由を前向きに伝える
マイナスな理由で転職を考えていることを伝えると、担当のキャリアコンサルタントも困る可能性があります。
「年収を上げたい」「自分の強みをもっと活かしたい」などポジティブな内容をキャリアコンサルタントに伝えてみましょう。
希望の年収額を提示する
50代で転職して年収をアップさせるためには、「あらかじめ希望の年収額を提示すること」が重要です。
エージェントに紹介してもらう求人のミスマッチを減らすことに繋がります。自分の市場価値を客観的に把握しているかどうか判断する基準にもなるので、最初に伝えるようにしましょう。
求めるサポートを伝える
50代で転職して年収をアップさせるためには、求めるサポートをキャリアコンサルタントに説明することも大切です。効率的なコミュニケーションに繋がり、転職活動がスムーズに進みます。
「履歴書の添削をしてほしい」「年収交渉を希望する」など、できるだけ具体的に伝えるように心がけましょう。
50代で転職する際の3つのポイント
50代で年収アップを目的に転職する場合、以下の3点がポイントとして挙げられます。
- ベースの平均年収が高い業種を選ぶ
- スキルや経験を活かせる仕事を選択する
- 細かく自己分析を行う
それぞれ詳しく見てみましょう。
平均年収が高い職種を選択する
50代で転職して現在よりも年収アップを目指す場合、「ベースの平均年収が高い職種を選ぶ」のが効果的です。
例えばインセンティブ給がつく営業職など、成績次第で給料が上がる職業であれば高年収も十分に狙うことができます。平均年収が高い具体的な業界としては、金融業界や保険業界、IT業界などです。
スキルや経験を活かせる仕事を選択する
50代で転職して現在よりも年収アップを狙う場合、「自分が持っているスキルや経験を活かせる仕事」を選ぶと良いでしょう。
50代の強みは、若い人よりも経験があることです。これまで築いてきたキャリアを活かして差別化できれば、年収アップにつながる可能性も高まります。
細かく自己分析を行う
どのような業界・職種が向いているかを判断するためにも、自己分析は重要です。自分の強みは何か、どんな軸でキャリアを築いてきたのかなど細かく分析しましょう。
転職エージェントを利用する前に自己分析をしておくと、担当のキャリアコンサルタントが紹介する求人のミスマッチが防げるというメリットもあります。転職後、仕事を進めていく際にも役立つのでおすすめです。
50代の転職でも年収アップは可能!
50代で年収300万円は、平均年収と比較すると低いことがわかりました。
現在の年収に不満を持っている場合には、副業や転職がおすすめです。50代でもポイントを抑えることによってスムーズに転職できますよ。ぜひこの記事を参考に年収アップを目指してみてください。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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