
【横手市×男女共同参画】男女共同参画実現の第一歩は相互理解!互いを認め合える市の実現への取り組み
『横手市』について石橋さんに取材!男女共同参画の取り組みについて、気になるポイントをお聞きしました。
SDGsの観点から『横手市』に注目!
JobQではSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の視点から、男女共同参画に取り組む自治体を取材していきます。
今回ご紹介するのは、『横手市』。
秋田県東南部に位置する、人口8万人ほどのまちです。
2005年10月旧横手市と平鹿郡の計8市町村が合併してできました。
それでは『横手市』の男女共同参画の取り組みについて、 横手市まちづくり推進部地域づくり支援課男女共生係 石橋菜穂子さんに詳しくインタビューをしていきます!
2006年、男女共同参画の取り組みが本格化
編集部
『横手市』では男女共同参画に向け、どのような取り組みをしているのでしょうか?
石橋さん
『横手市』は秋田県南部に位置する、日本でも有数の豪雪地域です。
2005年に8つの市町村が合併してできました。
合併する前からも、男女共同参画に取り組んでいましたが、本格化したのは2006年です。
合併した翌年の2006年(H18)に「男女共同参画推進室」が発足し「横手市男女共同参画行動計画」を策定、それ以降、各部署の進捗状況を毎年チェックしています。
2013年からは男女共同参画の啓発活動として、「男女共同参画フェスティバル」を開催しています。
市民の男女共同参画に対する意識を高めるため、さまざまな講演やステージ発表などが行われてきました。
2016年から始まったのが、企業・団体で働く従業員や市の職員を対象とした研修や講演会です。
毎年、ワーク・ライフ・バランスや男女共同参画に関するさまざまなテーマで研修を行っています。
2023年には、近年注目されている「男女共同参画の視点からの防災」をテーマとしたイベントも開催し、内外に向けた啓発活動を続けています。
その日からすぐ使える知識を提供!「ワークスタイル研修」
編集部
「ワークスタイル研修」について、詳しく教えていただけますか?
石橋さん
「ワークスタイル研修」は主に横手市内の企業や団体で働く人を対象とした研修です。
ご自身の働き方を見直し、ワーク・ライフ・バランスの実現につなげていただくため、毎年さまざまなテーマで開催します。
これまでに取り上げたテーマは、レジリエンス(折れない心)、ハラスメント対策、イクボス、男性の育児、共家事などです。
また、市役所内で働く女性のヘルスリテラシーを高めるため、生理や更年期についてのオンライン研修を実施しました。
本年度は「女性活躍推進」をテーマに掲げています。
直近ではプレゼンテーション能力向上を目的とした「よこてジェンヌ養成講座」を開催中です。
『横手市』が主催するワークスタイル研修はいずれも参加費無料ですので、ぜひご参加ください。
「ワークスタイル研修」によって起きた変化とは?
編集部
「ワークスタイル研修」を行い、受講者からどのような反響がありましたか?
石橋さん
研修を行う際には「受けたその日から使える」実践的な内容を盛り込むことを心がけています。
多くの方に受講いただくため、分かりやすくて「刺さる」タイトルをつけることも意識しています。
たとえばレジリエンス研修を実施した際は、「折れない心のつくりかた」というタイトルにしました。
ワークスタイル研修では、修了後にアンケートを取っています。
そこでは「時間があっという間に感じた」「面白かった」「参考になった」などのご感想を頂くことが多いです。
また最近は「若い夫婦の間では、家事育児の分担が当たり前だ」と耳にすることも増えました。
こうした話を聞くと、研修を継続することが共同参画推進の一助になっているのかなと感じます。
「相互理解」が男女共同参画実現の第一歩
編集部
男女共同参画に関する取り組みで、今後の展望があればお答えください。
石橋さん
『横手市』が目指すのは「一人ひとりが輝き、自分らしく生きられるまち」です。
その実現のためには横手に暮らす人同士が互いの違いを知り、認め合うことが必要だと思います。
秋田県は「寛容性ランキング」で、全国的に見ても下位となっています。
その秋田県の中でも、特に寛容性が低いと言われているのが本市を含む県南地域です。
互いの違いを知り、認め合うことが横手に暮らす一人ひとりが輝くための第一歩となります。
研修やイベントで、男女間の相互理解や多様性に対する理解促進を進めていきたいですね。
誰もが暮らしやすい横手市をつくるため取り組みを続けていきますので、今後も注目していただけると嬉しいです。
職場選びのポイントに「男女共同参画」も加えよう
編集部
「男女共に働きやすいキャリアの実現」に興味を持つ読者に向けて、メッセージをお願いします。
石橋さん
「人生100年時代」と言われる今、平均寿命と同時に「生涯労働年数」も伸びています。
また共働き世帯の割合は約7割といわれています。
職場でも家庭でも「男女共同参画」の取り組みは、ますます必要になってくるでしょう。
職場を選ぶ際には労働条件や福利厚生に加え、「男女共同参画」への取り組み方も加えてみてください。
参画に力を入れている職場は、性別にかかわらず働きやすい職場を目指しているはずです。
そういう職場は、働く人を大切に考えてくれる可能性が高いためです。
まとめ
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。