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龍谷大学 リカレント教育

【龍谷大学×リカレント教育】⼈⽂・社会科学系ほとんどの領域をカバー!人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業とは

『龍谷大学 リカレント教育』の取り組みについて、中森研究科長に取材!気になるポイントをお聞きしました。

『龍谷大学』のリカレント教育に注目!


JobQではSDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の視点から、リカレント教育に取り組む大学を取材していきます。

今回ご紹介するのは、『​​龍谷大学』。
文部科学省 令和5年度「人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業」に選ばれた大学です。

それでは『龍谷大学』のリカレント教育の取り組みについて、政策学研究科 研究科長 中森孝文さんに詳しくインタビューをしていきます。

創立380周年!龍谷大学の歴史とは


龍谷大学の歴史は古く、その淵源は1639(寛永16)年にまで遡ります。
西本願寺境内に設けられた教育施設「学寮」がその出発点です。
2019年度に、創立380周年を迎え、日本で一番長く教育・研究活動を行っている大学です。

龍谷大学では仏教とSDGsを結び付けた「仏教SDGs」を展開しています。
その根底にあるのは「自省利他」という行動哲学です。
絶えず自らを省みることで、数限りない「縁」から成り立っている己の存在を見つめ、他者との関係性を重んじながら、他者の安寧に資することを考えて行動するという志をあらわしています。

今、世界的にみれば排他的感情が渦巻いています。
龍谷大学では、すべてのいのちを大切にする利他的な生き方を培います。
「利他」は「排他」とは真逆の精神作用です。利他の精神は仏教が長きに渡って育み、伝えてきました。
自分は肝心なことは何も知らなかったと気づくとき、真の学びがスタートします。
社会課題に向き合い、困難を乗り越えていく力を培う大学、それが龍谷大学です。

私⽴⼤学が代表校を務める唯⼀のプロジェクト「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」


編集部
貴学で開始予定の「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」について、教えてください。

中森研究科長
「ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」は ⿓⾕⼤学、琉球⼤学、京都⽂教⼤学の共同申請が⽂部科学省 令和5年度「人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業」に採択された事業です。

私⽴⼤学が代表校を務める唯⼀のプロジェクトで、2025年度から教育プログラム及び資格認証制度を開始します。
プログラムの主なターゲットは、リスキリングのニーズがある社会⼈です。

社会課題の解決に寄与する⾼度な職業⼈教育に貢献するプログラムを構想しています。

科学技術のみでは解決できないものに必要な発想


編集部
「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」の目的ついて、教えてください。

中森研究科長
社会課題の解決を図りつつ新たな価値を創造する人材「ソーシャル・イノベーション人材」を育成することを狙いとしています。
私どもの中で、ソーシャル・イノベーションとは以下のように考えています。

まずは、新しい価値の創造です。
私達はあくまでも社会課題の中から、ポテンシャルを見抜いてそのポテンシャルと様々な知恵を融合させて新たな価値を生みながら社会課題を解決していくことに重きを置いていきたいと考えています。
新しい価値が生まれ社会に広がることで、結果として社会変革につながると考えています。ですから社会変化が目的ではなく、新しい価値創造による社会課題の解決が目的です。

もう一つは、社会的/経済的利益を両立させることです。
どこか1社の企業だけが独り勝ちを目指すというようなものではなく、価値を創造し、社会変革につながること、社会の利益と経済的な利益の両立ができることがあげられます。

現在の社会課題は必ずしも科学技術のみでは解決できないものが多くあります。
脱炭素化、貧困や高齢化、障害者雇用問題などさまざまな社会課題があげられるでしょう。
そこには社会的利益追求の発想が必要になるのではないか、と考えています。

「社会課題から新たな価値を創造するような解決策」は、さまざまなところで求められています。
そのため、人文・社会科学系の多様な知恵の融合が不可欠だと考えたことが事業構想の背景です。
 

教育プログラム・認証制度の開発に特化


編集部
「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」の特徴について、教えてください。

中森研究科長
「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」の特徴は、大きく分けて2つです。

一つは、教育プログラムの開発です。
教育プログラムの開発においては、⼩規模・分散的な専攻による教育ではなく、3つの⼤学院が連携することにより⼈⽂・社会科学系ほとんどの領域をカバーできる点に意義があります。

また、連携により、ソーシャル・イノベーションに必要な 「社会課題の原因を多⾯的な視点から⾒抜く⼒」、「多様な領域の知⾒を組み合わせて付加価値を⽣む⼒」 を育む教育プログラムが開発されます。  

具体的には、⼈⽂・社会科学系の多様な領域の理論や分析法等を学んだ後に履修する、実践科⽬(PBL 型キャップストーン科⽬)の開発です。
科⽬は、通年科⽬とし、3つの⼤学が各連携機関等から課題を持ち寄ります。それらの課題解決に向けて多様な領域の知見を融合させて解決策を検討します。
通常はオンライン授業を中心に展開し、年2 回のフィールドワーク(京都・沖縄)や報告会などを実施する予定です。

もう一つは、認証制度の開発です。
学位授与のみならず、第三者による認証によって質保証の仕組みをつくっていきたいと考えています。
一般財団法人の地域公共人材開発機構(COLPU)と連携し、「地域公共人材」の資格認証プログラム運用の知見を生かし、ソーシャル・イノベーション人材の認証制度を開発していく予定です。

主な受講対象者は、リカレントニーズを有する社会⼈ですが、学部卒⼤学院⽣にも積極的に受講を勧めて参ります。それにより、ソーシャルな課題を解決できる⼒を期待している地域の⾏政機関や、各⼤学の連携機関先、専⾨性を活かしたシンクタンクなどへの就職が期待できます。

複雑化する地域課題に対して、新たな価値を創造しながら解決しうる能⼒を培い、社会人にも学部卒大学院生にも今後のキャリアにつなげていただきます。  
そのためには、さまざまな大学や地域の方々とのネットワークを確保しながら、過去のオペレーションを活かし、プログラムを回していきたいと考えています。
 

ソーシャル・イノベーション人材の教育プログラムを他大学にも開放していきたい


編集部
貴学のリカレント教育に関する今後の展望について教えてください。

中森研究科長
ソーシャル・イノベーション人材の教育プログラムを3大学だけではなく、他大学にも開放していきたいと考えています。

さまざまな地域課題が山積していますが、財政悪化に伴い行政による解決には限界があります。多くの地域や大学に参画していただくことで、イノベーティブな発想のもとに解決を導ける人材の輩出に貢献していきたいと考えています。
例えば科目等履修制度などを活用して、さまざまな地域の学生が本プログラムを履修できるようにしていきたいと考えています。

もう一つはソーシャル・イノベーション人材の資格認証制度の社会的認知を高めることで、ソーシャル・イノベーション人材のキャリア支援にもつなげていきたいと思っています。
資格認証制度に参加する大学等を増やすとともに、社会からの認知を高めることで、人文社会科学系大学院生の社会課題解決能力を証明する制度の普及によって、ソーシャル・イノベーション人材のキャリア支援につながると考えています。
 

まとめ

取材を終えて、『龍谷大学』のソーシャル・イノベーション人材養成プログラムは、社会課題の解決に向けて、多角的な視点から寄与するための育成が手厚いと思いました。
詳細を知りたい方は、『龍谷大学』のホームページをぜひチェックしてみてください。

龍谷大学
▶︎HPはこちらから!

龍谷大学
▶️「大学連携型ソーシャル・イノベーション人材養成プログラム」はこちら!

▼JobQのSDGs特設ページはこちら!


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