
給料低すぎて生活できない!低賃金が招く3つのリスクと脱却法
「給料が低すぎて生活できない」と感じつつ、現状を打開できずにいる人は案外多いものです。しかし、生活できないほどの低賃金には、将来にわたるリスクがあることもまた事実。本記事では、給料が低すぎる状態が招く3つのリスクや、現状を打開するための具体的な対策を紹介しています。新しい一歩を踏み出すためのきっかけにしてください。
「給料が低すぎて生活できない!」まずは自分の給料水準を知ろう
「給料が低すぎて生活できない」と心から感じていても、実は当人のお金の使い方に問題があり、給料水準そのものはごく一般的だったというケースは珍しくありません。
自分自身の給料が本当に低いのかどうかを客観的に把握するためのヒントとして、まずは、平均賃金をはじめとした基本的な情報を整理していきましょう。
20代後半の平均賃金は約25万円
厚生労働省が公表している「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると、20代後半(25~29歳)の平均月額賃金は、男性が25万9,300円・女性が24万800円・男女平均で25万1,200円です。

引用元:厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査の概況
つまり、20代後半の平均賃金は、約25万円です。この金額に対し、自分自身の給料が明らかに少ないようであれば、客観的に見ても「給料が低すぎて生活できない」給料水準だといえるでしょう。
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ひとり暮らしの月間支出平均は約17万円
総務省統計局が公開している「家計調査」によると、2023年における単身世帯の1カ月あたり消費支出は、全国平均で16万7,620円でした。内訳は以下の通りです。
- 食費: 4万2,049円
- 住居: 2万3,799円
- 光熱・水道: 1万3,045円
- 家具・家事用品: 5,760円
- 被服及び履物: 4,447円
- 保健医療: 7,367円
- 交通・通信: 2万1,654円
- 教育: 2円
- 教養娯楽: 1万8,794円
- その他の消費支出: 3万704円
20代後半の平均月額賃金は約25万円なので、平均支出が17万円と考えると、約8万円の余裕があるように見えます。
しかし、物価は地域によって変わります。特に家賃などが高額になりがちな都心部では、月額賃金が25万円でも「生活できない」と感じるかもしれません。
職種による賃金格差も
同年代でも、平均賃金は職種によって変わるのが一般的です。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を見ると、産業別の賃金格差が如実に表れています。
20代後半の平均賃金が低い業種は、次のような傾向があります。
- 複合サービス事業:22万4,300円
- 宿泊業,飲食サービス業 :22万5,100円
- 生活関連サービス業,娯楽業 :23万4,300円
対して、平均賃金が高めなのは以下の業種です。
- 情報通信業:27万9,000円
- 電気・ガス・熱供給・水道業:27万9,800円
- 学術研究,専門・技術サービス業:27万9,800円
同世代でも、業種によって約5万円の賃金差が生まれているのが分かる結果となっています。
参照:厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査の概況
低すぎる給料が招く「3つのリスク」
「給料が低すぎて生活できない」と感じるほどの低すぎる給料には、将来にわたるいくつかのリスクがあります。中でも特に深刻なリスクを3つ、ピックアップして紹介します。
スキルアップできない故にキャリアアップができない
低賃金の職場では、なかなかスキルアップの機会に恵まれない傾向にあります。その理由としては、以下のようなものが考えられます。
- 教育体制が不十分で、先輩社員からOJTを受けにくい
- 業務がマニュアル化されていて、裁量を発揮する余地が少ない
- 研修費用など、従業員への投資に消極的
- 業務量が多く、スキルアップのための時間がない
スキルアップできないままでは、キャリアアップも望めません。そのまま定年まで勤め上げても、大幅な昇給は望めないでしょう。
また、年齢相応のスキルが身に付けられないことにより、将来的に転職を考えたとしても、うまくいかない可能性が高まってしまいます。
結婚・出産をためらう「経済的不安」
20代後半になると、結婚や出産といったライフイベントを意識する人も増えます。しかし、低すぎる給料では、ライフイベントを前にためらってしまいがちです。
「結婚資金がないから」「子どもを育てられないから」と、タイミングを逃した結果、「もっと給料の高い仕事に就いていれば……」と後悔する可能性が否定できません。
結婚や出産を諦めるか、もしくは厳しい生活になるのを承知で結婚や出産に臨むのか、苦しい選択を迫られてしまうのは、低賃金ゆえのリスクといえます。
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いつまで働き続ける?「老後の不安」
日本の労働モデルは、定年まで働いたのち、貯蓄と年金で老後を過ごすという形が一般的です。
しかし、「給料が低すぎて生活できない」と感じるような給料水準では、老後資金を十分に溜められません。定年を迎えても仕事を辞められず、働き続けなければならないことが予想されます。
病気や体力の問題で、働けなくなる可能性もあることを考えると、やはり低賃金は大きなリスクといえそうです。
低すぎる給料どうすればいい?
「給料が低すぎて生活できない」と思ったら、具体的にどのような対策が考えられるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
家計の負担を軽くする「節約術」
低賃金の人が「今すぐに生活を改善したい」と考えるのであれば、まずは固定費の見直しから始めてみましょう。不要な出費はないか、もっと安いサービスに切り替えられないか。こまめにチェックすることが大切です。
特に意識したいのが光熱費です。こまめな節電を心がけたり、新電力に切り替えて電気代を安くしたりと、工夫次第で毎月の出費を抑えられます。
さらに、食費は自炊を中心にして1カ月あたりの外食の回数を決める・洋服や日用品などもセールを狙い、ムダ遣いは控えるなど、地道に努力をすることで生活費の削減が可能です。
在宅ワークで始めよう「副業」
支出の削減に限界を感じたら、ぜひ検討したいのが副業です。収入を増やすことができれば、生活の苦しさを効果的に軽減できます。
例えば、在宅ワークとしてクラウドソーシングサイトを活用すれば、ライティングやデザインなど、スキルを生かした仕事が見つかります。隙間時間に取り組めるので、本業との両立も無理がありません。慣れるまで受注量を抑え、慣れてきたら徐々に稼ぐ金額を増やすなど、自分のペースで進めやすいのも魅力です。
その他、投資やアルバイトなど、自分自身が興味を持つことができ、なおかつ挑戦しやすいものから検討するのがおすすめです。
自分の価値を高める「転職」
低賃金からの脱却を目指すなら、転職を検討するのもおすすめです。これまでのキャリアを棚卸しして、培ってきたスキルを別の分野で活かせないか探ってみましょう。
なお、大きなキャリアアップを目指すなら、今の業界・職種にこだわらず、思い切った転職を考えてみましょう。
平均賃金が高い業界への転職がかなえば、生活水準を一気に引き上げることも夢ではありません。
キャリアに不安を感じたら
「給料が低すぎて生活できない」と感じている人は、今後のキャリアに不安を感じやすい傾向にあります。よりよいキャリアを築いていくためにできることは何なのでしょうか。そこでおすすめなのが、経済産業省が推進する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です!
◆リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは?
- 専門家にキャリア相談できる環境を用意
- プログラミングやWebデザインの講座受講料を補助
- スキルを付けた後の転職支援
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※資格とリスキリングの違い
資格が特定の分野や職種に焦点を当て、深い専門知識の提供することに対して、リスキリングは組織や個人が変化する状況に対応するために柔軟性を向上させるスキルを指す。
おすすめのリスキリングサービス4選
実は、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業に登録されているサービスは、40社以上も存在します。
どれも同じではなく、自分にあったサービスを選ばないと後悔する可能性が高くなります。今回は、スキル不足に悩む人におすすめなサービスを4つに厳選してみました!
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サービス名 | MIRAIZ |
デジタル ハリウッド |
SHE likes | SAMURAI ENGINEER |
対象年代 | 10〜50代 | 10〜60代 | 20〜30代女性 | 20〜40代 |
料金(※1) | 無料 | 128,000円〜 | 147,840円 | 104,400円〜 |
受講期間 | 無制限(※2) | 2ヶ月〜1年 | 4ヶ月 | 12〜24週間 |
オンライン受講 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
プログラミング | ◎ | × | × | ◎ |
マーケティング | ◎ | × | × | × |
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料金 | 無料 |
受講方法 | 動画学習 |
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キャリアカウンセリング | ◎(年度内5回まで無料)※ |
学習サポート | ◎(年度内5回まで無料)※ |
※4月から翌年3月の中で5回まで。たとえば、2024年1月10日に相談を受けた方は、今年の3月末までに5回相談可能。
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◆MIRAIZのおすすめポイント
- 全てのサービスが無料で受けられる
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まとめ
「給料が低すぎて生活できない」と感じるほどの低賃金から抜け出すには、節約や副業といった対策が有効です。
しかし、こうした方法はあくまでも対症療法に過ぎません。抜本的な解決のためには、転職やリスキリングといった思い切ったアクションが必要です。
もしもキャリアに不安があるのなら、プロのアドバイスを受けるのもおすすめです。「ミライズ」の無料キャリアカウンセリングを利用することで、客観的な分析を通じ自分の強みを再確認できるでしょう。
「現状を変えたい」と感じている今こそが、未来を変える絶好のチャンスなのかもしれません。
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