
【23歳の平均年収】中央値・手取り額はいくら?男女・学歴別にも紹介!
小学校から4年制大学までストレートで入学・進級・卒業した場合、23歳で社会人2年目を迎えます。23歳の年収水準を、平均値や中央値から比較してみましょう。一般的な23歳の生活費とも照らし合わせ、貯蓄額やキャリアプランについて見つめ直してみてはいかがでしょうか。
23歳の平均年収は302万円
dodaの調査「年齢・年代別に見る日本の平均年収」によると、23歳の平均年収は302万円。月収換算で18.9万円という結果になりました。
男女別では、男性は318万円、女性は288万円と、男性がやや高い傾向であることが分かります。
参照:年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
※年収は、給与と賞与込みで16カ月分として計算
「平均値」のからくりに注意!
平均年収は一部の高額所得者が平均値を押し上げている可能性があるため、中央値を参考にするほうが実態に近い場合があります。例えば年収が1,000万円・200万円・150万円の3人の平均は450万円ですが、中央値は200万円です。このように、平均値だけでは実際の年収とかけ離れてしまう可能性があるため、年収を比較する時は平均値と合わせて中央値も確認しましょう。
23歳の年収中央値は300万円
dodaの調査「年齢・年代別に見る日本の平均年収」によると、23歳の年収中央値は300万円。月収換算で18.8万円という結果です。
参照:年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
※年収は、給与と賞与込みで16カ月分として計算
23歳の場合、平均値と中央値にほとんど差が見られませんでした。まだ新卒1〜2年目でキャリアが浅い人が多く、給与に大きな差がないことが原因として考えられます。
男女別の中央値は、男性は300万円、女性は280万円です。月収換算だと、男性のほうが女性よりも1万円ほど月収が高いことが分かります。調査対象者の雇用形態は全員正社員にも関わらず、23歳の時点で男女で若干の開きがある結果となりました。
23歳の平均手取り年収は242万円
給与の額面のうち、手取り額は75〜80%ほどといわれています。dodaの調査「年齢・年代別に見る日本の平均年収」を元に計算すると、23歳の平均手取り額は242万円でした。月額換算すると、1カ月あたりの手取り額は15.1万円です。
参照:年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |転職ならdoda(デューダ)
なお、住民税は前年度の所得をもとに計算されるため、社会人2年目の給料から住民税が差し引かれるのが一般的です。そのため、社会人1年目と比較して、2年目のほうが手取り額が下がった人も多いかもしれません。
とはいえ、この数値は夏と冬のボーナス4ヶ月分含めた金額(16カ月分)を全体から割った値です。平均と比較して、毎月多めに支給されている人もいるでしょう。
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ここで、JobQ Townに投稿された、新入社員の手取り額に関する質問を見てみましょう。
Q.初任給が手取り16万円は少ない?きついと思いますか?
トータルで初任給の手取り16万って「低すぎる」んですか?
内定先に関して家族と揉めています。特に待遇面で、手取り+手当の合計16万~17万は低すぎる、よほどの田舎でない限り生活できない、こんな給料の低い会社はブラックだと言われます。
私は平均か平均より少し下、東京で生活するのはかなり難しいとは思いますが、地方都市くらいなら低すぎることはないと思うのですが…。
父は高校中退しその後転職を重ねて今の職場にいますが、母はバブル期の就活、姉は医療関係者です。姉の初任給は30万でした。民間で初任給30万だったらコンサル、外資系、ごく一部の企業くらいだと思います。
最初の質問に戻るのですが、初任給+手当で手取り16万は生活ができないくらい「低すぎ」ますか?
A.大手企業の募集要項で出ている給与を見てください。
みずほ銀行 総合職 205000円
三菱UFJ銀行 総合職 205000円
トヨタ自動車 総合職 208000円
ずらずら挙げるとキリがないですが、大手企業でもほぼ20万前後が初任給です。(残業代やその他手当てを除く)
税金や社会保険などが控除されますので、初任給のみで考えるなら手取りは16万からよく…続きを見る
23歳の平均年収|学歴・企業規模・地域別!
同じ年齢でも、就職先の企業規模や地域によって年収は大きく変わります。
それぞれの項目別に、23歳の平均年収を比較してみましょう。
【最終学歴別】23歳の平均年収
厚生労働省の調査とdodaのランキングを元に計算すると、同じ23歳でも高卒と大学卒では約47万円ほど年収に開きがある結果となりました。
最終学歴によって、年収に差があることが分かります。
参照:
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別|厚生労働省
年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
※年収は、給与と賞与込みで16カ月分として計算
【企業規模別】23歳の平均年収
厚生労働省の調査とdodaのランキングを元に計算すると、23歳の年収を大企業と小企業で比較したとき、年間で30万円ほどの開きがあることがわかります。月収換算で、大企業の方が小企業よりも2万円ほど高い傾向です。
参照:
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 企業規模別にみた賃金|厚生労働省
年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
※年収は、給与と賞与込みで16カ月分として計算
※同調査では、常用労働者の数で企業規模を区分けしています。1,000人以上で「大企業」、100~999人で「中企業」、10~99人で「小企業」です。
【地域別】23歳の平均年収
厚生労働省の調査によると、東京都の平均年収が363.7万円であるのに対し、青森県は239.8万円。1位と最下位で125万円近くの差がある計算です。
47都道府県のうち最も賃金が高いのは東京都、最下位は青森県と、地域によって賃金が大きく変わることが分かります。一般的に地方よりも都心部の方が年収が高い傾向です。
参照:
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 都道府県別にみた賃金|厚生労働省
年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
※年収は、給与と賞与込みで16カ月分として計算
【雇用形態別】23歳の平均年収
厚生労働省の調査とdodaのランキングを元に、23歳の平均年収を算出したところ、正社員と正社員以外で、40万円ほど年収に差があることが分かりました。
一般的に、正社員は契約社員やアルバイトと比較して、給与や賞与が優遇される傾向にあります。とはいえ、中には正社員以外でも賞与が支給される場合もあります。賞与の有無や支給に関しては、企業との雇用契約内容を確認すると良いでしょう。
参照:
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 雇用形態別にみた賃金|厚生労働省
年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
※年収は、給与と賞与込みで16カ月分として計算
23歳の平均支出・貯蓄額!年収と比較
平均年収のうち、どのくらいの金額を生活費に回せばいいのでしょうか。ここからは、平均年収を元にした23歳の理想的な生活水準についてお話ししていきます。
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1人暮らし(単身世帯)
dodaのランキングとJobQ Town調査の家計の目安を元に、1人暮らし世帯の支出額を算出した数値を表にしました。
23歳の平均年収は302万円、年間の手取りは241.6万円、月間の手取り額は15.1万円です。この収入を元に、各生活費の金額の目安について見ると、毎月の食費が4万円、住居費は5万円までに抑えるといいことがわかります。特に住居費は、都心に住んでいる場合は抑えるのが難しい金額かもしれません。
また、23歳が毎月手取りの10〜15%ほど貯金・貯蓄をする場合、毎月約2.4万円を生活費に回さずに貯めておく必要があります。
参照:
年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]
実際の支出と比較して、食費・光熱費・住居費の目安はどうでしょうか。少しでもオーバーしている場合は、固定費の見直しなどを行ってバランスを調整することをおすすめします。
Q.都内で一人暮らしをするのに約23万円で生活できます?
都内一人暮らしをしている方におききしたいです。 家賃、光熱費、交際費など全部含めて毎月いくらぐらいかかってますか? 私は約23万円ぐらいなのですが、大体でいいので教えていただきたいです。
A.まぁ住むところにもよるでしょうけど、全部で23万はかかり過ぎですね。
自分の場合、家賃10万ほど、光熱費1万円、交際費3万円、食費…続きを見る
(※)「 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」の各種分類別データにおける、「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)」より参照
2人以上の世帯
2人以上の世帯では、夫婦片働きである前提で算出した数値で計算しています。23歳の平均年収は286万円、年間の手取りは241.6万円、月間の手取り額は15.1万円であり、この収入の人が1馬力で家計を支える前提で収支の目安を算出しました。
子どもの教育費・家賃・貯蓄などを余裕を持って行いたい場合、1人で家庭を支えるにはなかなか厳しい数字です。2人以上の家庭を支えるためには、共働きは必須であるといえるでしょう。
参照:
年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]
23歳の月額資産運用額・投資額は?
23歳で投資をする場合、どの程度の割合を運用に回せば理想的でしょうか?dodaとJob総研の調査をもとに、23歳の平均月額投資・資産運用額を表に示しています。
平均年収が302万円の23歳の場合、月額平均値は4.7万円、中央値は1.8万円であると言う数値に。平均値と中央値で投資額に差があることから、調査対象者の資産運用額に開きがあることが分かります。
ライフプランや老後の資金繰りのために、23歳という若いうちから積立投資などを始めたい場合は、生活費を上手く節約・管理して、投資に回す金額を確保しましょう。
参照:
Job総研「2024年 老後資金の意識調査」を実施 | JobQ[ジョブキュー]
年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版) |doda
正社員の年収中央値は?年齢別・都道府県別にも解説(平均年収ランキング【最新版】) |doda
Q.年金がなくなると予想して貯金をしておくべきなのでしょうか?
現在、20代のものです。年金について不安があり相談しました。
Aなくなりはしないけど貰えるベースは今より落ちるのは確実です。
貯金も含めた複数の投資先に資産を持っておくことが重要だと思います。貯金というのは日本円に投資してるのと同じなので、…続きを見る
23歳で年収アップを狙うコツ
「平均年収に届いていない」「平均年収は超えているけれどもっと稼ぎたい」といった理由で年収アップを目指しているなら、コツを押さえておくのがポイントです。
ここでは年収アップにつながる3つのコツを紹介します。
高収入の企業へ就職
年収アップを目指すなら、まずは高収入の企業への就職を目指しましょう。今現在の年収が平均以下であっても、高収入の企業へ就職できれば年収アップがかないます。
高収入の企業へ就職するには「成果主義」「平均年収の高い業界」「大企業」を見極めるのがポイントです。
例えばdodaの調査「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、平均年収ランキングは以下の通りです。
高収入の企業を見極めるポイントにならうなら、金融業界やメーカー業界の大企業の中から、成果主義を採用している企業を探すとよいでしょう。
副業
本業の他に副業に取り組むことで、年収アップを目指す方法もあります。休日を利用してアルバイトをする他、インターネットを通して在宅でできる仕事に取り組んでもよいでしょう。
自分のブログやSNSの投稿に広告を掲載して収入を得る、アフィリエイトに取り組んでいる人もいます。得意分野や趣味を活かした副業に取り組むことで、効率的に稼げるかもしれません。
JobQに寄せられた副業に関する質問もチェックしましょう。
Q.副業で20万円稼ぎたいのですが未経験で出来るものはありますか?
副業で未経験から在宅で出来るものってありますか?
目標は月20万です。
いきなり20万は無理ですがこつこつやれば…続きを見る
資格・スキルアップ
資格を取得したりスキルアップしたりすれば、今在籍している企業で昇給できる可能性があります。資格手当の対象になる資格や、評価の対象となる資格が設けられていないか確認してみましょう。
また資格やスキルを獲得していれば、より良い条件の企業に就職できる可能性が高まります。
年齢別の平均年収|早見一覧表
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