夏のボーナスの平均はいくら？企業規模・年代別の平均額もチェック

夏のボーナスの平均額はいくらなのでしょうか？企業規模や年代別に異なる平均額を見ていきましょう。また公務員の夏のボーナスの平均額も紹介します。額面金額と異なる夏のボーナスの手取り額についても見ていきましょう。

2024年11月14日更新

1.夏のボーナスの平均額をチェック

2.【企業規模別】夏のボーナスの平均額

3.【年代別】夏のボーナスの平均額

4.【公務員】2024年夏のボーナスの平均額

5.夏のボーナスの平均額｜独自調査

6.夏のボーナスの平均手取り額もチェック

7.夏のボーナスの平均額まとめ

夏のボーナスの平均額をチェック

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」をもとに、夏のボーナスの平均額を見ていきましょう。

2023年夏のボーナス	2022年夏のボーナス
39万7,129円	38万9,331円

2022年の夏のボーナスと比べると、2023年の夏のボーナスは2.0％増加しています。物価高に対応するために広がりを見せている、賃上げの動きに対応した結果といえるでしょう。

参考：厚生労働省｜毎月勤労統計調査令和5年9月分結果速報等｜≪特別集計≫令和5年夏季賞与（一人平均）

夏のボーナスは給与何ヶ月分？

2023年の夏のボーナスが給与の何ヶ月分にあたるかを計算します。「毎月勤労統計調査」2023年9月速報では、決まって支給する給与額は27万1,576円です。

「夏のボーナス平均額÷決まって支給する給与額」で計算すると「39万7,129円÷27万1,576円＝約1.46ヶ月分」とわかります。

参考：厚生労働省｜毎月勤労統計調査令和5年9月分結果速報等｜第1表月間現金給与額、≪特別集計≫令和5年夏季賞与（一人平均）

夏のボーナスはいつ支給される？

夏のボーナスが支給される時期は企業によって異なります。6〜7月に支給される企業が一般的ですが、他の月に支給される企業もゼロではありません。

一方、国家公務員の夏のボーナスの支給日は、人事院規則により6月30日と決まっています。地方公務員は自治体ごとに異なりますが、国家公務員に合わせて6月30日に支給されるのが一般的です。

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【企業規模別】夏のボーナスの平均額

夏のボーナスの平均額を企業規模別に見ていきましょう。参考にするのは「令和5年賃金構造基本統計調査」です。

同調査で紹介されている「年間賞与その他特別給与額」を1/2した金額を夏のボーナスの平均額として見ていきます。

参考：e-Stat｜令和5年賃金構造基本統計調査｜学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額

大手企業の夏のボーナスの平均額

ここでは従業員1,000人以上の企業を大手企業とします。

「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、大手企業の年間ボーナスは118万6,000円、夏のボーナスは59万3,000円程度です。

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中小企業の夏のボーナスの平均額

「令和5年賃金構造基本統計調査」で中小企業の夏のボーナスの平均額も見ていきます。

中小企業の企業規模	夏のボーナスの平均額
従業員数100〜999人	44万4,850円
従業員数10〜99人	30万2,700円

企業規模が大きいほど、夏のボーナスの平均額は高い結果でした。

JobQに寄せられた、中小企業のボーナスに関する質問もチェックしましょう。

Q.中小企業のボーナスって大体いくらくらい支給されるのですか？

中小企業のボーナスって大体いくらくらい支給されるのですか？

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【年代別】夏のボーナスの平均額

年代別の夏のボーナスの平均額を「令和5年賃金構造基本統計調査」で見ていきましょう。

年代	年間ボーナスの平均額	夏のボーナスの平均額
〜19歳	14万8,700円	7万4,350円
20〜24歳	37万8,900円	18万9,450円
25〜29歳	66万3,100円	33万1,550円
30〜34歳	80万2,100円	40万1,050円
35〜39歳	93万8,100円	46万9,050円
40〜44歳	103万900円	51万5,450円
45〜49歳	111万9,800円	55万9,900円
50〜54歳	119万6,300円	59万8,150円
55〜59歳	121万9,100円	60万9,550円
60〜64歳	72万3,600円	36万1,800円
65〜69歳	36万2,000円	18万1,000円
70歳〜	27万300円	13万5,150円

55〜59歳でピークを迎えるまで、夏のボーナスの平均額は上がり続け、60歳以降は下がっていきます。定年退職後の再雇用で給与水準は下がるケースが多く、それに伴い夏のボーナスの平均額も下がっていると考えられます。

参考：e-Stat｜令和5年賃金構造基本統計調査｜学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額

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【公務員】2024年夏のボーナスの平均額

国家公務員の2024年夏のボーナス平均額は約65万9,400円です。2023年より約2万2,100円増加しています。

企業の夏のボーナスの平均額39万7,129円と比較すると、国家公務員の夏のボーナス額は高い水準であるといえるでしょう。

参考：内閣官房内閣人事局｜令和6年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給

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夏のボーナスの平均額｜独自調査

Job総研による独自調査「夏ボーナスの実態調査」でも夏のボーナスの平均額を紹介しています。同調査の結果は以下の通りです。

平均額	79万円
中央値	60万円
最頻値	50万円

同調査によると、夏のボーナスの平均額は2019年から上がり続けていましたが、2023年は微減となりました。

参考：Job総研｜2023年夏ボーナス実態調査を実施しました

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夏のボーナスの平均手取り額もチェック

ボーナスは額面金額を全て受け取れるわけではありません。額面金額から差し引かれるものや、手取り額の計算方法をチェックしましょう。

ボーナスから差し引かれる税金や社会保険料

ボーナスの額面金額からは以下が差し引かれます。

健康保険料
厚生年金保険料
雇用保険猟
介護保険料 ※40歳以上
所得税

これらを差し引いたあとに残る金額が、実際に受け取れる手取り額です。

夏のボーナスの手取り額計算方法

ボーナスの手取り額を算出するときの計算式は「ボーナスの金額−（社会保険料額＋所得税額）」です。額面金額から差し引かれる社会保険料や所得税を計算すれば、手取り額がわかります。それぞれの計算式は以下の通りです。

健康保険料	（ボーナスの金額 × 健康保険料率） ÷ 2
厚生年金保険料	（ボーナスの金額 × 厚生年金保険料率18.3） ÷2
雇用保険料	ボーナスの金額 × 雇用保険料率0.6％
介護保険料	（ボーナスの金額 × 介護保険料率）÷ 2
所得税	（ボーナスの金額 - ボーナスにかかる社会保険料の合計額）× 源泉徴収税率

目安として額面金額の7〜8割が手取り額になるとおぼえておくとよいでしょう。

夏のボーナスの金額別手取り額

夏のボーナスの金額別手取り額もチェックしましょう。自分のボーナスの額面金額に近い金額を見れば、手取り額の目安がわかります。

ボーナスの額面金額	39歳以下の手取り額	40歳以上の手取り額
5万円	4万905円	4万505円
10万円	8万1,811円	8万1,011円
20万円	16万3,621円	16万2,021円
30万円	24万5,432円	24万3,032円
40万円	32万7,243円	32万4,043円
50万円	40万9,053円	40万5,053円
60万円	47万168円	46万5,368円

夏のボーナスの平均額まとめ

夏のボーナスの平均額は39万7,129円です。ただし企業規模や年代によってボーナスの金額は異なります。同年代で同様の規模の企業に勤務している人のボーナス額を参考に、自分のボーナスを見直してみてはいかがでしょうか。

比較したときに「もっといい待遇で働きたい！」と感じるなら、転職を検討してもいいでしょう。