
中小企業のボーナスの平均額はいくら?ボーナスなしもある?
中小企業のボーナスの平均額はいくらなのでしょうか?同じ業種や職種でも、ボーナスの平均額は企業規模によって異なります。自分の勤務先ならボーナスはいくらが妥当なのかをチェックしてみましょう。
中小企業のボーナス平均額
「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに、中小企業のボーナスの平均額やボーナスの手取り額の目安、給料の何ヶ月分かを紹介します。
※ボーナスの手取り額の目安は「ボーナスの平均額×8割」で計算
「決まって支給する現金給与額」にも金額に差がある上、「給料の何ヶ月分」にも差が生じていることから、企業規模が小さいほどボーナス額が低くなっていることがわかります。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【男女別】中小企業のボーナス平均額
中小企業のボーナスの平均額は男女で異なります。企業規模によらず女性より男性の方が平均額が高い結果です。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【年代別】中小企業のボーナス平均額
年代によって中小企業のボーナスの平均額は変わります。規模によらず一定年齢までは平均額が高くなっていきますが、一定年齢を超えると減少していきます。
従業員数100〜999人の企業は60代前半から、従業員数10〜99人の企業は50代前半から、ボーナスの平均額が減少に転じています。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【業種別】中小企業のボーナス平均額
中小企業のボーナスの平均額を業種別にも見ていきましょう。
全体的に規模が大きいほどボーナスの平均額が高い傾向がありますが、業種によってはそれほど差が大きくない場合や、規模の小さな企業の方が高めの業種もあります。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【職種別】中小企業のボーナス平均額
職種別に中小企業のボーナス平均額を見ていくと、おおむね規模の小さな企業の方が平均額は小さいことがわかります。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|職種(大分類)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
【学歴別】中小企業のボーナス平均額
学歴別に中小企業のボーナスの平均額をチェックすると、学歴が高いほどボーナスの平均額も高いことがわかります。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
中小企業の夏・冬のボーナスに関する調査をチェック
フリーウェイジャパンの実施した「2024年度 夏のボーナスについてのアンケート」をもとに、中小企業のボーナスについて見ていきましょう。
参考:フリーウェイジャパン|2024年度 夏のボーナスについてのアンケート
中小企業の夏ボーナスの平均額とボリュームゾーン
中小企業の夏のボーナスは、平均額が約35万円・ボリュームゾーンは10〜20万円でした。
年間のボーナス平均額が、従業員数100〜999人なら88万9,700円、10〜99人なら60万5,400円のため「令和5年賃金構造基本統計調査」の結果とも合致します。
ボーナスなしの割合
一方で夏のボーナスが出ていない中小企業も少なくありません。「支給予定なし」26.8%と「ボーナス制度がない」29.9%を合わせると、56.7%がボーナスなしでした。
冬のボーナスは「期待できない」が多い
同調査では冬のボーナスについても質問しています。冬のボーナスを支給する見込みが立っていると回答した企業は30.9%です。
従業員が「冬のボーナスは期待できる」と回答している割合は34.6%、「期待できない」42.6%と「あまり期待できない」22.8%を合わせると65.4%で、過半数の従業員がボーナスを期待していないことがわかります。
中小企業のボーナスの手取り額を確認
ボーナスは額面金額を全て受け取れるわけではありません。手取り額を把握するための計算方法をチェックしましょう。
ボーナスから引かれる税金や社会保険料
ボーナスの額面金額からは以下の社会保険料や税金が差し引かれます。
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 介護保険料 ※40歳以上
- 所得税
これらを差し引いた金額がボーナスの手取り額です。
ボーナスの手取り額は額面金額の約8割
社会保険料や税金の計算は複雑です。おおまかに手取り額の目安を知りたいと考えているときには「ボーナスの額面金額×8割」で計算するとよいでしょう。
例えば額面金額が90万円なら72万円、60万円なら48万円です。
ボーナスの手取り額を計算しよう
社会保険料や所得税額の計算式は以下の通りです。
ボーナスの手取り額をより詳しく計算するには「ボーナスの額面金額- 社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料) - 所得税額」を使用します。
中小企業のボーナスの平均まとめ
中小企業のボーナスの平均額は、従業員数100〜999人は88万9,700円、10〜99人は60万5,400円です。
自分の勤務先の規模や業種の平均額をチェックして、自分のボーナス額と比べると、今の待遇が平均と比べて高いか低いかわかります。
今後のキャリアを考えるときの参考にするとよいでしょう。
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