
20代のボーナスの平均額は?大卒・高卒の違いもチェック
20代のボーナスの平均額はいくらなのでしょうか?勤務先や性別・学歴などによって違いがあるため、それぞれの平均額をチェックしましょう。ボーナスの手取り額を計算する方法も紹介します。自分のボーナスが平均と比べて多いのか少ないのか、判断する目安として見ていきましょう。
20代ボーナスの平均額
20代ボーナスの平均額を「令和5年賃金構造基本統計調査」から紹介します。
同じ20代でも前半と後半では、ボーナスの平均額に28万4,200円の差があります。30〜50代は前半・後半の差が10万円程度であることを考えると、大きな差といえるでしょう。
また、月給(決まって支給する現金給与額)と比較すると、20〜24歳のボーナス額は月給の約1.52ヶ月分、25〜29歳のボーナス額は月給の約2.28ヶ月分となっています。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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▶︎ボーナスは月給の何ヶ月分?一般業・公務員・年代で相場を解説!
【業種別】20代ボーナスの平均額
20代ボーナスの平均額を業種ごとに見ていきましょう。
同じ20代のボーナスでも、業種別に金額に差があることがわかります。最もボーナスが少ない業種と多い業種の差は、20代前半で約45万円、20代後半で約72万円です。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【職種別】20代ボーナスの平均額
職種別の20代ボーナスの平均額を見ていきましょう。
最もボーナスの平均額が低い職種と、最も高い職種との差は、20代前半で約23万円、20代後半で約38万円です。職種ごとに差はあるものの、業種ごとの差と比べると差は小さいといえます。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|職種(大分類)、性、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
【男女別】20代ボーナスの平均額
20代ボーナスの平均額を男女別に見ると以下の通りです。
20代前半・後半ともに、男性の方が女性よりボーナスの平均額が高いとわかります。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【学歴別】20代ボーナスの平均額
学歴別に20代ボーナスの平均額をチェックしましょう。
20代半ばになってから社会人となる大学卒・大学院卒は20代前半のボーナスが低めです。その分、20代後半からのボーナスは、学歴が上がるほど高くなっています。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【企業規模別】20代ボーナスの平均額
企業規模別の20代ボーナスの平均額を見ると、20代前半は従業員100〜999人が最も高い金額ですが、20代後半になると企業規模が大きいほどボーナスの平均額が高くなっています。
参考:e-Stat|令和5年賃金構造基本統計調査|学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
【国家公務員】20代のボーナスの平均額
6月1日と12月1日に在籍している国家公務員には、会社員のボーナスにあたる期末手当と勤勉手当が支給されます。
これまでの支給額を見ると、2023年冬のボーナス(期末手当+勤勉手当)が給与の2.26ヶ月分、2024年夏のボーナス(期末手当+勤勉手当)は2.21ヶ月分です。
20代の平均給与月額で計算すると以下の通りです。
※小数点以下切り捨て
参考:
人事院|国家公務員の諸手当の概要
内閣官房内閣人事局|令和5年12月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給
内閣官房内閣人事局|令和6年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給
人事院|令和5年国家公務員給与等実態調査の結果|〔参考1〕行政職俸給表(一)の年齢階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均給与月額
20代のボーナスの手取り額は?
ボーナスは額面金額を全て受け取れるわけではありません。20代ボーナスの手取り額を計算するときには、何を差し引くのでしょうか?手取り額の目安を知る方法や、詳しい計算方法も紹介します。
ボーナスから引かれる所得税や社会保険料
ボーナスからは「健康保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」「所得税」が差し引かれます。さらに40歳以上になると「介護保険料」も差し引かれるため、それ以前よりもさらに手取り額は低くなるでしょう。
ボーナスの手取り額の目安は額面金額の8割
ボーナスの手取り額をざっくり把握しておきたいときには「ボーナスの額面金額×8割」の計算式が役立ちます。この計算式に当てはめると、20代ボーナスの平均額の手取り額は以下の通りです。
ボーナスの手取り額の計算方法
ボーナスの手取り額をより詳しく計算するには「ボーナスの額面金額- 社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料) - 所得税額」を使用します。
社会保険料や所得税額の計算式は以下の通りです。
例えば、月収25万円・扶養親族0人で、ボーナスの額面金額が40万円なら、手取り額は32万7,243円と計算できます。また同じ条件でボーナスの額面金額が70万円なら、手取り額は53万6,456円です。
ボーナスを受け取ったら何に使う?
dodaの調査をもとに作成した「ボーナスの使い道ランキング」で、20代がボーナスを何に使っているのかチェックしましょう。
20代では「旅行・レジャー」に使う人が最も多いとわかります。次いで「趣味・娯楽」「交際・外食費」「生活費の補填」の順です。貯金や投資をするより、楽しみに使う割合が他の世代より高めの傾向です。
参考:doda|ボーナスの使い道ランキング【最新版】
20代ボーナスの平均額まとめ
20代ボーナスの平均額は、20〜24歳が37万8,900円、25〜29歳が66万3,100円です。ただし業種や職種によって差があります。自分のボーナスと比較して、現状の待遇が妥当か判断するときには、勤務先に合わせて比べるとよいでしょう。
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