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シンクタンク とは

【シンクタンクとは】コンサルタントとの違いも含めて簡単に解説

皆さんはシンクタンクをご存知ですか?よくシンクタンクを募集している企業がありますが、どのような役割を担っているのかと、疑問に思った方も多いのではないでしょうか。また、コンサルタントと比較することがあります。シンクタンクとコンサルタントの違いはどのような点なのでしょうか。今回はそれらの点を詳しく説明していきます。

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シンクタンクとは?

メディアなどで「シンクタンク」というフレーズを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし、聞いたことはあっても、何をしているのかは、あまりピンと来ない人もいることでしょう。

ここでは、シンクタンクがどんな仕事をしていて、どのような人が内定を貰っているのか、また、似ているといわれるコンサルタントとは何が違うのかなどをご紹介していきたいと思います。
 

シンクタンクの意味について

シンクタンクとは、直訳すると「シンク(think)考える、タンク(tank)容器」となります。

実際には、企業に対して、事業の立案や事業戦略の提言を行い、政府や地方自治体に対しては政策の提言などを行う組織のことをシンクタンクと呼んでいます。
 

企業においてシンクタンクの役割とは

シンクタンクの主な業務内容は、各企業の経営に重要な情報を調査・研究・分析することです。その中で、企業がこれから向かっていく方向性を提示したり、サポートしたりすることもあります。

企業独自では行えないような、高度な調査や分析を行ってくれることもあり、 そのニーズは年々高まっているといえます。

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シンクタンクとコンサルタントの違いとは


シンクタンクと似た業態として、コンサルタントが挙げられます。シンクタンクによっては、コンサルタント業務を行っているところもあり、大きな違いはありません。

かといって全く同じというわけではありませんので、ここでは、その違いについて説明していきます。
 

シンクタンクの仕事内容とは

シンクタンクは、テーマを決めて、調査・研究・分析を行う機関で、政府や地方自治体から依頼を受けて調査し、提言を行います。場合によっては解決策の提案も行いますが、あくまで調査・研究・分析が目的ですので、研究機関に近い業務内容であることは認識しておきましょう。

また、シンクタンクは、政府や金融機関、大手企業などが母体となっていることが多く、その母体の業務内容にあった調査をメインとすることが多いのも特徴といえます。
 

コンサルタントの仕事内容とは

コンサルタントは、基本的に企業や公的機関の課題に対して、問題点を調査し、解決に向けた策を提示した上で、実際に課題が解決するまでコンサルティングを行います。

シンクタンクと違い、クライアントの課題解決が目的ですが、そのために調査やデータ分析も行っていますので、この点はシンクタンクに似た部分といえます。

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世界のシンクタンク比較

2019年1月に、米ペンシルバニア大学から「2018 Global Go To Think Tank Index Report」が発表され、世界のシンクタンクのランキングが発表されました。

以下では、この報告書をもとに解説していきます。

【参考】Think Tanks And Civil Societies Program / University of Pennsylvania
 

日本のシンクタンクの数は?

日本のシンクタンクは128個あると報告されています。

シンクタンクの数に関する、国別順位は以下の通りです。

順位 国名 シンクタンクの数
1 アメリカ合衆国 1871
2 インド 509
3 中華人民共和国 507
4 イギリス 321
5 アルゼンチン 227
6 ドイツ 218
7 ロシア連邦 215
8 フランス 203
9 日本 128
10 イタリア 114

 

世界トップのシンクタンクとは

まずは、世界のトップ5のシンクタンクを紹介していきます。

順位 名前
1 Brookings Institution アメリカ
French Institute of International Relations (IFRI) フランス
Carnegie Endowment for International Peace アメリカ
Bruegel ベルギー
Center for Strategic and International Studies アメリカ


やはりアメリカの存在感が大きいことがわかります。

世界1位の「ブルッキングス研究所」はワシントンDCに拠点を置いている、非営利のシンクタンクです。世界レベルで直面している問題を解決するための新しいアイデアに繋がるような、綿密な研究を行なっています。

【参考】ブルッキングス研究所 ホームページ
 

日本のシンクタンクの国際ランキングは?

日本のシンクタンクのトップ5は以下の通りになります。

順位 名前
1 JIIA-日本国際問題研究所-
2 IDE-Jetro 日本貿易振興機構 アジア研究所
3 NIDS 防衛研究所
4 ADBI アジア開発銀行研究所
5 ICIE 日本国際交流センター


日本1位のJIIAは、国際問題の調査研究を行なっているほか、外交問題を科学的に研究している、日本を代表するシンクタンクです。吉田茂元首相が会長に就任していたことでも知られています。

【参考】JIIA 日本国際問題研究所ホームページ

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シンクタンク職に就職する方法とは


シンクタンクは、応募資格が大学院卒とされているケースが多いので、場合によっては、応募さえできないということもあります。ただ、専門性が高いにも関わらず、文系・理系関係なく就職することができるといえます。

ここでは、文系・理系、それぞれの立場からのシンクタンクへの就職方法について考えていきたいと思います。
 

文系が就職する方法について

シンクタンクには、各分野の専門家が集まって事業が進められています。文系の学生が応募するとすれば、やはり、これまで学んできたことに通じるシンクタンクを選ばなければなりません。

例えば、政治や政策、生活や福祉、労働や文学などが文系の人が目指せる分野であるといえます。
 

理系が就職する方法について

理系の場合は、経済分析、科学技術、農林水産、環境問題などに強いシンクタンクへの就職を目指すことができます。

経済分析については、理系に限らず文系学生であっても、専攻テーマによっては就職を目指すことが可能だといえます。

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大手シンクタンク企業へ挑戦してみよう

シンクタンクは給与や待遇が良いことから就職したいと考える学生も多いようです。

ただ、高い専門知識が求められる職種であることから、大手シンクタンクでは、応募条件を大学院卒としているところが多いので注意が必要です。応募したいと考えるのであれば、大学卒でも応募ができるのか、しっかりと確認するようにしましょう。

大学院卒に限定されるのは、やはり専門知識が強く求められる仕事であるからです。どうしてもシンクタンクに就職したいのであれば、大学院に進学してしっかりと知識を身に付けることも視野に入れましょう。
 

売り上げから見るシンクタンク企業ランキング

順位 企業名 売上
1位 野村総合研究所 4714億円
2位 三菱総合研究所 894億円
3位 リンクアンドモチベーション 368億円
4位 船井総研ホールディングス 186億円
5位 ドリームインキュベーター 184億円


日本には100を超えるシンクタンクがありますが、その中でも売上規模が高いシンクタンクをご紹介しました。

売上規模から見ると、圧倒的に野村総合研究所が幅広い分野で提言を行っていて、日本で最も有名なシンクタンクだといえます。
 

年収から見るシンクタンクランキング

順位 企業名 平均年収
1位 野村総合研究所 1151万円
2位 日本総合研究所 1000万円
3位 三菱総合研究所 975万円
4位 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 800万
5位 みずほ情報総研 700万円


シンクタンクは、軒並み年収が高いといわれていますが、ここでは、代表的なシンクタンクの年収をご紹介しました。

特に30代では、他業種を大きく引き離した年収を貰っているといえます。また、野村総合研究所が年収でも売上においても、1位を誇っていますね。

ここではJobQに寄せられた質問をご紹介致します。

三菱総合研究所や野村研究所には優秀なビジネスマンが集まりますか?  

非常にどうでもいい質問で恐縮ですが三菱総研や野村総研などの国内シンクタンク、マッキンゼーやボストンコンサルなどの外資系コンサル会社、ベンチャー・スタートアップのキーマン、このらのなかで優秀なビジネスマンが集まるのはどこだと思いますか?

それぞれの仕事で使う脳が違うし、そもそも不毛だと思うのですが、最近はベンチャー・スタートアップに優秀な人が流れてきているイメージがあります。  

国内大手、米系大手、国内ベンチャーで働いたことがあります。

シンクタンクやコンサルではないですが参考までに。結論から言うと外資ですかね

■国内大手企業
入社したときは優秀な人が多いはずです。大量に来る応募の中から絞って厳選しているので。

ただ国内企業は社員をクビにすることは難しいため…続きを読む

このような回答をいただけました。

外資系のシンクタンクには優秀な方が集まるようなので、自分を鍛えたい方はチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

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最後に

いかがでしたでしょうか?

シンクタンクは、高度な専門知識が求められる研究所のような職場ですので、人気が高く、就職するにはかなり狭き門だといえます。

したがって、就職を目指すのであれば、事業内容を深く理解することで他の就活生との差別化を図っていかなければなりません。

また、仮に就職できたとしても、周りには高学歴な人やMBAを取得しているような人も多数いますので、絶えず勉強をして、成長していかなければなりません。

ただ、社会的な評価は高く、周りからも尊敬して貰えるような誇り高い仕事だといえますので、就職活動の際は、自身の専門分野とそれを極めていく熱意を見せて内定を勝ち取ってください。
 

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