
【50代の転職】厳しいって本当?成功するための秘訣を紹介
50代で転職をするのは、厳しいと思っている方が多いのではないでしょうか。さらに年収や待遇を維持するのは、現実的に無理だと思う方も多いと思います。今回は50代の転職の現実を解説するとともに、失敗しないための具体的な方法を解説していきます。
50代での転職は現実的に厳しいのか?現実を解説
結論から言うと、50代からの転職は現実的に厳しい傾向にあります。
では、50代に入ってからの転職活動はなぜ難しくなるのでしょうか。
ここでは、50代の転職が厳しい理由や失敗しないための方法について解説していきます。
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50代で転職の現実
参照:厚生労働省 平成30年雇用動向調査結果の概要
上記は厚生労働省の調査による、年齢別の転職者の割合です。
グラフからわかるように、50代の転職割合は他の年代に比べて低い傾向にあることがわかります。
近年は、企業の人手不足の深刻化が議論されていますが、現状では求人数は限られているため、面接まで進めないケースも多いそうです。
50代で転職するのが厳しい3つの理由
50代で転職をするのが厳しい3つの理由は、下記になります。
- 人件費が高い
- 勤続年数が短い
- 体力的に厳しい
以上について、なぜ厳しいのかその理由を見ていきましょう。
人件費が高い
参照:doda 平均年収
50代の転職では、20代の若手社員よりも給与が高いため採用されにくいです。
20代の平均年収が約348万円であるのに対し、50代の平均年収は約613万円になっています。
上記から50代は採用した後のコストが高いため、採用した後のコストの安い若手社員を採用する企業が多いとのことです。
勤続年数が短い
60歳で定年退職することを考えると、勤続年数が10年以内で計算される50代は採用されにくいです。
採用して仕事を覚えてきたところで退職されてしまうと、採用コストに対しての利益を考えたときにデメリットが大きくなります。
体力的に厳しい
50代は体力面での衰えによる健康面から仕事に影響を及ぼす可能性も考えられるため、採用されにくいです。
また、20代の若手社員に比べると仕事の覚えや適応までに時間がかかることを懸念される場合もあります。
ここで、JobQに寄せられた50代の転職に関するQ&Aを見ていきます。
50代の事務職が転職を成功させることができますか?
かなり厳しいと思いますが、条件によるかと。
年収ダウンでもいいのならあると思います。
ただ…続きを見る
ご自分の事務職としてのキャリア、スキルを改めてよく見直すことと…続きを見る
回答より、50代の転職は厳しいとのことでした。
一方で、条件や自身の経験やスキルを見直して地道に求人を探すことで、転職をすることができた方もいるそうです。
50代の転職に企業が求めていること
50代の転職希望者へ企業が期待し求めていることは、以下の通りになります。
- 実績や経験がマッチしているか
- 組織への理解と協調性
- マネジメント能力
上記がなぜ必要なのか、その理由について詳しく見ていきましょう。
実績や経験が一致しているか
企業が50代の転職者に一番求めることは、これまでのキャリアで培った経験です。
役職についていた経験がある場合は、マネジメント能力が評価されて採用される場合もあります。
また、企業の求める専門スキルに期待して戦力として採用される場合も多くあるとのことです。
組織への理解と協調性
以前よりも年功序列制を取らない企業が増えてきましたが、組織内の年長者の存在は大きいです。
そのため、企業の採用担当者は会社の文化や価値観への理解力があるか、重要になる場合があります。
離職する可能性が低いこと
50代での転職は、最後の転職にしたいと考えている方がほとんどであると考えられます。
定年の年齢との兼ね合いもあるものの、短期で会社を辞めない点は50代の転職における強みの一つと言えるでしょう。
50代での転職を成功させるための方法
50代での転職は厳しい状況に変わりはありませんが、実際に転職を成功させている方は一定数いるとのことです。
ここでは、転職を成功させるためのポイントについてご紹介します。
転職活動するうえでの心構え
まず、転職活動をするうえで「若い世代と同じようにはいかない」という心構えが必要です。
若い世代ではポテンシャルから未経験でも転職ができますが、50代ではそうはいきません。
50代の転職者に採用側は即戦力となるスキルと実績を求めてきます。
また、年収が下がるケースも多いため、条件を少し下げる事も検討すると良いでしょう。
ここで、JobQに寄せられた50代の転職についてのQ&Aを見ていきましょう。
50代から年収600万程度で転職を成功させるコツはありますか?
50歳の中高年男性です。諸事情によりブランクがあり、日々障がい年金で過ごしています。
50歳という年齢に加えて、諸事情から、再就職活動がなかなか進展しません。つらくなることも多くて、焦りを感じています。
家業での法人営業の経験や学校事務の経験が多少あるだけで、求人票を探しだすのに苦心しております。
事務用品・事務機器・オフィス家具の法人営業が主たるキャリアで、今ではアスクルの台頭で、販売会社が僅かしかないのが実情です。
近鉄タクシー本社での元常務さんと面談させていただきましたが、拘束時間が長くて、ほとんど自分の時間はありません。タクシー業界では良心的な会社だと思いましたが、辞退させていただきました。
南海バスの採用試験を受けてみましたが、実技試験で上手くいかず、不採用。かなり広範囲の職種に応募しています。
年収600万円程度の処遇を希望しておりますが、なかなか手堅い求人票を見つけることはできません。
営業職においても成果主義の会社が多く、ままならない再就職活動です。この年度末の時期は、求人が少ないのはよくわかりますが、年齢的に焦るばかりで、つらくてたまりません。
毎月数社には、面接に持ち込んでいるのですが、社風などからご縁がないのが実際です。
最終学歴は、大卒なので営業職や事務職で、大阪府下に絞り、求人票を検索しています。
再就職活動のアプローチに問題があるのかも踏まえて、皆さんのご意見をおうかがいしたいです。
よろしくお願いいたします。
その年代で、年収600なら会社を選んでも仕方ないと思います。
そもそも転職は、
私はこういうことができて…続きを見る
それに見合った実力とそれをアピールすることができれば…続きを見る
回答より、50代の転職においては年収が下がるのを覚悟する必要があることがわかりました。
一方で、専門スキルや経験によっては年収を下げることにならない可能性もあるとのことです。
マネジメントについて学ぶ
50代が転職をする際の強みは、豊富な経験と即戦力になることができる点です。
50代の転職希望者へ、企業は特にマネジメントのスキルを求めてきます。
役職についてマネジメントの経験がある人は、マネジメントのスキルをアピールすると転職に有利です。
もし、経験がないのであればマネジメントについて学んでおくと、転職活動が有利に進むかもしれません。
転職をする上での自分の軸を持つ
転職が上手くいかない一番の原因は、現実の自分と企業の求める人物像が一致しないことです。
そこで、自己分析や企業研究を通して、なりたい自分の理想像を把握することが、転職成功への近道になります。
自分の軸を持つことによって、自己アピールもしやすくなるでしょう。
【50代で転職が決まらない】理想の転職先の見つけ方
50代で転職活動を行っていると、なかなか決まらず長期化している方も多くいるとのことです。
そんな方に、理想の転職先を見つける方法をご紹介していきます。
常に人とのつながり、人脈を意識する
50代の強みの一つに、長年にわたり築きあげてきた人脈があげられます。
日頃から人とのつながりや人脈を大切にしていると、思わぬところから声がかかる場合もあるとのことです。
必ずしも人脈によって転職が成功するわけではありませんが、人との繋がりが重要になる場合もあります。
取引先や同僚といったビジネスのつながりから友人や同級生まで、幅広く相談しておくともしもの時の助けになるかもしれません。
複数の情報源を活用する
50代の転職は、企業から求められるハードルが高いかつ求人数が少ないため、情報戦となります。
そのため、あらゆる情報源を使って幅広い情報を得ることが大切です。
例えば、就職情報誌やハローワーク、転職サイトや転職エージェントなどを活用し、出来るだけ多くの情報を手に入れると良いでしょう。
その中でも、転職ツールとして一番活用されているのが転職サイトです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
50代の転職は、人手不足の世間の中でも厳しい状況にあります。
しかし、やり方次第では成功している人もいることがわかりました。
自己分析や企業分析を行い、50代の強みをアピールすることができれば転職することも十分可能でしょう。
50代で転職を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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