
【番組制作会社のランキング】現状と将来性を踏まえて徹底解説!
番組制作会社はどのような仕事内容なのでしょうか?売り上げランキング・年収ランキングを作ったので番組制作会社の実態を見ていきましょう。番組政策会社として有名な会社についても書いていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
番組制作会社ランキング
番組制作会社とは、文字通り番組制作をメインとする会社のことを指します。
自社で作った番組をテレビ局に売り込むパターンもあれば、テレビ局から依頼を受け、一緒に番組を作るという受注型のパターンもあります。
また、番組制作会社大手になると、資金力のあるテレビ局が株主となっていることが多く、テレビ局の売上が番組制作会社の売上にそのまま影響することもあります。
今回は、その番組制作会社に焦点を当てて、売上規模・年収や仕事内容なども含めて、色々と見ていきたいと思います。
番組制作会社年収ランキング
番組制作会社の社員の人たちは、どれくらいの収入を得ているのか、ご紹介したいと思います。
こちらのランキングは有価証券報告書をもとにしているため、有価証券報告書を発表している企業のみになっています。
IMAGICA GROUP | 847万円 |
AOI TYO Holdings | 632万円 |
東北新社 | 500万円 |
大手制作会社の場合、新卒採用が主ではありますが、たまに中途採用の求人が出ているケースもありますので、これらの収入を得るチャンスは十分にあるといえます。
また、番組制作を行うプロデューサーの年収について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
関連記事
▶︎テレビプロデューサーの年収が2000万って本当?
番組制作会社売上高ランキング
次に大手番組制作会社の売上高を見ていきたいと思います。テレビ局が1000億円以上の売上を上げていることとは、かなりの差があることがお分かり頂けます。
IMAGICA GROUP | 940億円 |
AOI TYO Holdings | 652億円 |
東北新社 | 598億円 |
NHKエンタープライズ | 607億円 |
IMAGICA GROUPはここ数年で大きく成長しました。
この理由として、映像関連市場にデジタル化・ネットワーク化が進んでおり、VRやAR、デジタルサイネージなどの需要が高まっていることが挙げられます。
また、他社の買収なども行い、事業拡大に成功したことも要因です。
東北新社は、CMなどを数多く手掛けていて、テレビドラマ、映画、プロモーションなど、あらゆる映像制作の場において実績を持っています。
またAOI TYO HoldingsはAOI Pro.とTYOによる共同持株会社となっており、広告事業や映像関連事業を行なっています。
【参考】
・IMAGICA GRUP 有価証券報告書
・AOI TYO Holdings 有価証券報告書
・東北新社 有価証券報告書
・NHKエンタープライズ 会社概要
番組制作会社の大手企業一覧
番組制作会社の大手をそれぞれ見ていきましょう。
IMAGICA GROUP
IMAGICA GROUPの子会社であるIMAGICAは、映画やテレビ番組・テレビコマーシャルに関する業務を行う会社です。
またIMAGICA GROUPは、映像に関連した様々な事業を行う企業群から構成されています。
そのため、グループでは映像関連ビジネスのあらゆる状況に対して、強みを持っていると言えるでしょう。
東北新社
東北新社は、総合プロダクションとして、映画・CMから企業の宣伝まで幅広く映像を制作し、ビジネスを展開しています。
特に映画に強く、自社でチャンネルを保有しているという点も強みであり、業界トップを走っています。
NHKエンタープライズ
NHKエンタープライズは、NHK専門の番組制作会社です。
1年間でドラマやドキュメンタリー、アニメーションなど、約12000本の番組を制作しています。
ジャンルを問わず幅広く番組制作が行えるのが強みで、他の番組制作会社がテレビ広告費の減少に苦悩する中、受信料収入メインのNHKが親会社ということもあり、経営基盤は盤石といえます。
共同テレビジョン
共同テレビジョンは、主にフジテレビ系列の番組を制作する会社です。
この会社も企業宣伝動画やイベントなど幅広く行っています。
AOI TYO Holdings
AOI TYO Holdingsは、AOI Pro.とtyoによる共同持株会社です。
AOIでは、テレビコマーシャルやデジタルコンテンツの企画及び制作を行なっており、資生堂などが主な取引先として挙げられます。
また、tyoは刻々コンテンツの戦略立案や企画・制作を行なっています。電通や博報堂などと取引があります。
番組制作会社の仕事内容とは
次に番組制作会社の具体的な仕事内容を見ていきたいと思います。
主には、企画・編集・撮影・スタッフ派遣といった業務がメインとなってきます。
スタッフ派遣とは、番組制作会社からテレビ局にスタッフを派遣することを意味します。
番組制作会社の仕事のやりがいとは
独自の視点を大切にしながら、取材や撮影、編集などの作業を積み上げていくことで、人々に深い感動を与えるドキュメンタリー番組やたくさんの笑いを提供するバラエティ番組など、質の良い番組を配信できたときには、最高の喜びを感じることができます。
番組制作会社の仕事の大変なこととは
制作現場は非常に忙しく、スタッフの多くが締め切りに追われながら仕事をしています。
特に、番組作りの中心であるディレクターは不規則になることが多く、番組が完成するまで仕事を終えることができません。
放送業界という響きから、華やかなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、精神的にも肉体的にもタフでなければ、続けることが大変な業界であることは間違いありません。
番組制作会社に就職するには?
バラエティ番組の制作会社に就職するには大学と専門学校ならどちらに進学するのが良いですか?
バラエティ番組の制作会社に就職したいのですが、進学先を専門学校と大学で悩んでいます。
親からは大学の方がいいと言われているのですが、就職の時を考えると専門学校の方が良い気がします。
どちらの方が良いと思いますか?
私自身は工業高校出身ですが、3年後には就職をする前提で考えて…続きを見る
一概に番組制作会社といっても、さまざまな職種があり、希望する職種によって専門学校や大学を選択する必要がありそうです。
また、番組制作会社では人材の流動が激しく、アルバイトを募集しているケースも多いため、在学中にアルバイトとして働き経験を積んでおくのも手かもしれません。
番組制作会社の今後の将来性について
番組制作会社の将来は、決して明るいものではありません。
実際に、総務省の調査によると平成27年度の業界全体の売上は3070億円となっており、平成25年度の3901億円と比較して約20%の売上減となっています。
その他、懸念される部分についても見ていきます。
視聴率不振は続く?
これまで、テレビは話題の中心で人気ドラマやスポーツ中継が高視聴率を記録することも珍しくありませんでした。
しかし、インターネットの発展により、人々の興味や価値観は細分化され、テレビ番組の視聴率も振るわなくなりました。
また、視聴率不振の影響で予算削減に追い込まれる番組も多く、少しでも安く番組を制作するために番組制作会社に対する発注が増えているのが現状です。
番組制作会社が生き残る為には
インターネットが普及していなかった時代には、放送免許があるテレビ局以外は公共の場で映像を流す機会がなく、企業や個人が番組を作ってヒットさせるのは実現不可能と思われていました。
しかし、インターネットの発展によって、誰もが簡単に動画サイトにコンテンツをアップし、多くの人に番組を見てもらうことができるようになりました。
今は誰もが番組を作れ、誰もがそれを視聴できる時代です。
ある意味、チャンスは増えましたが競争相手も非常に多くなった業界ともいえます。
今後、番組制作会社が生き残るには、映像のプロフェッショナル集団として、これまで築き上げてきた他がマネできない企画力や発想力、映像センスや編集テクニックなど卓越した技術をアピールすることと、そのスキルを磨き続けることが必要不可欠となってきます。
まとめ
ここまで、番組制作会社についてご紹介してきました。
テレビ局の下請けとして番組を作っているだけではないことが、十分お分かり頂けたと思います。
ただ、番組制作や映像制作が中心であるのは間違いないため、どうしても映像制作に携わりたいと考えるのであれば、テレビ局に就職するよりも、番組制作会社のほうが最適だといえます。
テレビ局の場合、実際は事務職や編成職になることもありますし、キャリアを重ねると番組の予算や人員管理の仕事を任されるようになることは珍しくありません。
その点、番組制作会社は、常にクリエイティブな現場に近い場所で仕事ができる環境といえますので、マスコミ業界で従事したい仕事内容に応じて、就職先を検討するようにしましょう。
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