【例文付き】降格願いを聞き入れてもらうには？申請の仕方や書き方

自ら現在の職を降りる方法があります。それが降格願いの制度です。

それなりの理由があれば、降格願いも受け入れてもらえます。

ところが、降格願いを出された上の役職は、その管理能力を疑われてしまうので、引き留めにあう確率が高いといえます。

降格願いを聞き入れてもらうための記載内容の注意点や書類の種類などについて解説していきます。

役職を降格するときの書き方

あまり提出することのない降格願いですが、上の役職に就く可能性が高い人や今現在上級の役職に就いている人は、もしものときのために書き方や提出方法を知っておいてください。

降格願いは、退職届のように文言や体裁が決まっているわけではありません。

主な記載内容

記載内容は、説得力のある理由を記載した降格の理由、その原因などを明確にすることが重要です。

ビジネス文書の形式で書くようにしますが、手書きがよく文字の大きさをそろえて、丁寧に文字を書いていきます。

文章の最後には、「一切不服申し立てはしない」と明記してください。

どちらかといえば、降格願いも見栄えが重視されます。

用紙は何を準備するべき？

降格願いに使う用紙は、ビジネス書で使用するような用紙でも問題ありません。

会社によっては、降格願いの書式や用紙のサイズが決まっていることがあります。

社内規定などを参照するのを忘れないようにしてください。

退職願いや辞表で使うものと同じような用紙を選ぶといいでしょう。

企業から降格を告げられる場合が通常ですが、自ら降格を願い出る場合でも、そう簡単に降格願いを受け付けてくれるわけではありません。

降格願いを受け入れてもらえない場合

上席者の管理能力も問われますので、必ず引き留めにあいます。

一方的に降格願いを出すと、上席者との関係も悪くなってしまいます。

自分だけで決めずに必ず上席者と相談し、降格願いについて慎重に検討する必要があります。

降格願いが受け入れてもらえる場合

降格願いは、職務が遂行できないと考えられる場合や、育児・介護などの家庭問題などがある、病気により治療に専念したいなどの理由により、仕方なく受け入れてもらえる場合があります。

また、降格願いを出して認められた場合は、その後、昇進の機会があっても、見送られるケースがほとんどですので覚悟するべきでしょう。

引き留めは、最後のチャンスです。

もう一度冷静になって考えるためにも、少しだけ時間を取ってくれるはずです。

再昇進のチャンスもなくなってしまいますので、その決意が本気なのかどうかを確かめるためにも、上席者からは再度考え直すように促されます。

JobQには降格願いを考える、管理職の悩みに関連する悩みQA寄せられていますので、あわせてご覧ください。

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「降格願い」に関する所定の書式が用意されている場合があります。

大企業や中小企業によって様式が異なる

大企業の場合は社内規定が整備されていますので、その書式や様式に従って記載するようにしましょう。

中小企業やベンチャー企業の場合は、特に様式が用意されていないことが多いので、自分で用意しなければなりません。

役職者に就いている人が降格願いを出す場合は、その理由が最も重要です。

納得できる降格理由を提示し、上席者や会社に納得してもらい、受理してもらう必要があります。

次に文例を例示しますが、丁寧な文章と謙虚な姿勢を示すことが最も大切なことです。

うつ病を理由にした降格願い

うつ病や持病の場合は、医師の診断書を添える必要があります。

会社や上席者の指示に従うようにしましょう。

【持病の悪化を理由とした例文】

降格願

私、□□□□は、持病の悪化を理由に降格を希望致したくご承認賜りたくお願い申し上げます。
尚、この願いによる降格に関しては○○○○に対する不服申立ては、一切致しませんことを申し上げます。

平成XX年 X月 X日 氏名： 印

こちらは休職になりますが、JobQでうつ病に関連する質問がありますのでご参考ください。

うつ病で休職することを上司に伝えられないのですがどうすればいいですか？

中程度のうつと診断されました。休職したいですが、周りからどう思われるか心配で上司に言いだせません。

でももう職場に行ける元気はありません。診断書は郵送でも大丈夫なのでしょうか。

こんな休職の仕方をしたら 復職する際に気まずいでしょうか。育休から復帰して半年。

復帰前と違う部署への配属となり、一から業務を覚え直しでした。

スパルタで知識を詰め込まれ、かなりの負荷をかけられ明らかにオーバーワークでした。

人間関係も殺伐としており、ミスをするとお局がチクチクと重箱の隅をつついてミスしたことを噂していました。

ミスしてはいけないと思うとミスしてしまい、頭がぼーっとしておかしいと思い心療内科を受診しました。

育休から復帰してまだ間もないのにこんなことになってしまい不甲斐ないです。

退職したほうがいいのでしょうか。

結論としては、診断書が必要であるか否かも含めて...続きを見る

コミュニケーションの手段を限定することによって行為に制限がかかっている場合...続きを見る

育児や介護を理由にした降格願い

家庭の事情としましたが、場合によっては育児や介護などの家庭の事情を細かく書き添える必要があります。

会社や上席者の指示に従うようにしましょう。

【家庭の事情を理由とした例文】

降格願

私、○○○○は、家庭の事情を理由に降格を希望致したくご承認を頂きたく、お願い申し上げます。
降格されました後も、お与え頂いた仕事には従前以上に一生懸命、取り組む覚悟であることをお誓い申し上げます。

尚、この願いによる降格に関しての一切の不服申立てを
致しませんことを、ここに申し添えます。

平成XX年 X月 X日 氏名： 印

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降格願いを提出する機会は、そう多くあるものではありません。

一度降格願いが受理されるとその後の昇進も絶望的なものになってしまいます。

そのため、場合によっては、退職したほうがいいこともあるからです。

一生に一度あるかどうかわからない降格願いを書いて提出する場合でも、そのマナーについては細心の注意を払う必要があります。

降格願いは、人事に関する願い入れです。

原則として社員には認められていない権限です。

降格願いを受理してもらうためには

それでも降格願いを出すことができるようになっていますので、企業に提出する降格願いは、会社が指定する正式な文書、形式・様式に従うようにしましょう。

本人の事情によりやむを得ず降格願いを提出することが多いので、なるべく会社の要望に従うほうが、降格願いが受理されやすくなります。

降格願いを書く時の注意点

記載内容は、口語体ではなく、文語体を推奨します。

読みやすさの問題はありますが、文章を短く簡潔に記載し、正式な文書であることを示すほうがいいでしょう。

ワープロなどで文章を書くよりも、ボールペンや毛筆など、自分の字体で記載してください。

字が汚い、内容が読みにくいものであれば、印象が悪くなり降格願いが受け入れてもらえなくなることがあります。

こうした正式な文書は、見た目も重視されます。

字体や大きさなどを守り、丁寧に作成することにより、降格願いを受け取った人に対して、よい印象を与えることができます。

またJobQに寄せられた降格願いに関する、メンタル面について語られているQAも併せてご参考ください。

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能力不足を理由に、降格願いをすることはできる？

能力不足による降格願いは可能です。

管理職は重要な役職であり、能力不足の人間が担当すると大きな損失が生じる可能性があります。

能力不足の人間を管理職にしておくのはリスクがあるため、能力不足を理由とした降格願いが認められるケースは少なくありません。

ただし、会社の状況によっては降格願いを取り合ってもらえないケースがあるため注意しましょう。

役職を降りたい時の伝え方

以下の3つのポイントを押さえて伝えましょう。

• なぜ降りたいのかを具体的に明確に伝える
• 理由を聞かれたら素直に自分の気持ちを話す
• 引き止められた時のことを予想して今後の代案を自分で考えておく

まず最初に、自分が「なぜ管理職を降りたいのか」その理由を明確にすることが重要です。

自分の率直な気持ちを整理しておかなければ、相手に自分の気持ちを伝えることができません。

「能力不足」「やりがいの損失」「個人的な理由」「新たなキャリアパスの関心」など具体的に降格したい理由を自分の中で整理しておきましょう。

そして、理由を聞かれた際は、自分の中で整理して出ている答えを率直に話しましょう。

また、今後の仕事はどのように変化を望んでいるのかを明確に答えることが重要です。

ただ、管理職を降りる意思を伝えると「辞めないでほしい」と言いくるめられることがあります。

そのため、引き止められた時のことを予想して今後の代案を自分で考えておきましょう。

能力不足を理由に、降格願いをするときの例文は？

降格願いの書き方は会社の規定に従うことが大切です。

ただし、様式が用意されていない場合は、自分で準備する必要があります。

降格願いには理由を書かなければいけません。

たとえば、「能力不足を理由に降格を希望いたしたくご承認をいただきたくお願い申し上げます」といった書き方をしましょう。
 

例文

件名：降格願いの申請について

私は社内で管理職を任されている身ですが、率直に自分の能力が現在のポジションに不足していると感じています。

そのため、能力不足を理由に降格を希望いたしたくご承認をいただきたくお願い申し上げます。

私の能力不足については、以下の理由に基づいて判断しました。

まず第一に、組織の要求に対して適切に対応するために必要なスキルと知識を持ち合わせていないと思っています。

現在の業務に関して、業務の遅延やミスが多くて困っており、下の連携メンバーや他のチームとの面においても問題が生じていることを痛感しております。

第二に、自己評価に暫定、現在のポジションにおける責任の重さと、自分のスキルセットとのギャップを感じています。

業務の効率化や目標達成に向けたリーダーシップを発揮することができず、従業員の成長やパフォーマンス向上を高めることにも限界を感じています。

以上の理由から、自己成長のためには降格が正しい道と考えております。

最後に、私の降格願いに対する組織やチームの影響を考慮して、引き続き責任を持って現在の業務を遂行し、後任の方への引き継ぎを行うことをお約束いたします。

降格後は能力向上に全力を尽くし、組織に貢献できるよう努力いたします。

このような状況に考えたことを心よりお詫び申し上げます。

人事異動が不本意な場合の降格願いを聞き入れてもらうために、降格願いの意義や書き方について解説しました。

降格願いを提出しても必ず引き止めにあいます。

降格願いを受け入れてもらうための文例や、マナーについてもしっかりと原則を押さえたものにするべきでしょう。