
【うつ病】復職したくない人が、また働くために気を付けるポイント
近年、ブラック企業やうつ病といった言葉が一般的に認知されるようになりました。そんな中、メンタルヘルス(精神的な)の問題から休職を希望する人も増えてきています。そのような人々は生活のため、会社の定めた一定期間の休職期間を経た後に復職をしなくてはなりません。しかし、中には復職をしたくないと考える人も多いようです。厚労省の出した統計の結果では、そのようにメンタルヘルスを原因とした休職者は、再度休職を希望する事が多いという結果が出ました。この結果が示す通り、多くの場合において休職はメンタルヘルス等の原因の解決には至っていないのです。今回は、そのような復職したくないという考えをもつ労働者のため復職するにあたって注意する必要のあること、また復職以外の選択肢の提案もしていきます。
復職したくないのはよくあること?
うつ病などで休職していた人も、自宅での治療を続けながら、いずれは症状が回復に向かっていく方が多いかと思われます。
主治医にもそろそろ復職してもよいという診断が下されることがあるでしょう。
しかし、心身の状態は、よくなっても、気分的にはまだ復職したくない、ということもよくあることです。
休職は、会社により異なりますが、一定期間しか認められていません。
認められた休職期間を超えると会社を辞めてしまう方も多く、社会復帰できないまま引きこもりの状態になってしまいます。
そうなる前に様々な手を打ち、復職に向けて周囲の協力を得ながら動いていきましょう。
職場環境が変わっていないと再休職がありうる
うつ病などのメンタルヘルスの不調は、再発のリスクが高く、一度職場に復帰しても再休職する方が多いといわれています。
その理由は、復職後も以前と職場環境が全く変わっていない場合が多いからです。
厚生労働省の研究結果でも、職場復帰から1年で全体の約3割、2年では約38%、5年以内では約47%がうつ病による病気休暇を再度取得しています。
以前と変わらない座席や人間関係などは、人そのものがうつ病の原因となっている場合もありますので、異動させたり、席替えをしたりして、復職者の労働環境に配慮した職場環境を考える必要があります。