
【手取り一覧付】年収・手取り・額面の違いは?計算方法などをご紹介
1年間の収入を表す言葉として「年収」という言葉があります。また、1か月の収入を表す言葉として「手取り」という言葉もあります。さらに、人によっては収入のことを「額面」と表現する人がいます。いずれも収入を表しているのですが、それぞれの言葉にどのような違いがあるのでしょうか?計算方法や手取り早見表などもご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
年収・手取り・額面の違いは?
年収と手取りと額面の意味
「年収」、「手取り」、「額面」の言葉の意味を会社員を例に解説します。
まず、「年収」は、会社が給料として従業員に支払う年間の総金額のことです。
次に、「額面」は源泉徴収票など書類上の収入を表しています。ほとんど、「年収」と同じ金額となります。
最後に、「手取り」とは、給料日に従業員に実際に振り込まれる金額のことを指しています。
年収と手取りの違い
「年収」と「手取り」の違いは、それぞれの金額は異なっていることです。
「手取り」の金額は、「年収」から税金・社会保険料を差し引いた金額を指します。
そのため、「年収」と「手取り」の金額は、ほどんどの場合一致しません。
しかし、アルバイトやパートタイマーなど低所得の場合は、基礎控除や給与所得控除により、課税所得が0円となります。
この場合、「年収」と「手取り」は一致することになります。
平均年収の手取りについて
「年収」と「手取り」はほとんどの場合一致しないことについては先ほど紹介しました。
では、「年収」と「手取り」にはどのくらいの差があるのでしょうか?
この記事では日本人の平均、女性の平均、新卒の平均の「年収」と「手取り」について紹介します。
日本の平均年収と手取りについて
日本の会社員の平均年収は約430万円となっています。
その時の手取り額は約340万円です。
約20年前(1997年頃)の平均年収は約470万円であったため、平均年収は低下している傾向があります。
※参考:国税庁 平均給与
女性の平均年収と手取りについて
女性の平均年収は約300万円となっており、その時の手取り額は約250万円です。
このデータは、正社員の方だけでなく、パートタイマーや非正社員の女性も合わせた金額となっています。
なお、女性の正社員だけに限れば、平均年収は約400万円、その時の手取り額は約310万円となっています。
この年収は、男女合わせた平均年収(約430万円)よりも低く、まだまだ男性社会であることを示しています。
新卒の平均年収と手取りについて
新卒(大卒)の平均年収は約230万円となっており、その時の手取り額は約17万円です。
新卒の場合、賞与が満額でもらえない会社がほとんどであるため、平均年収の約430万円より大幅に低くなっています。
こちらの記事で初任給の手取りについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
年収の手取り計算方法は?
「年収」と「手取り」の金額が異なっていることについては先ほど紹介しましたが、「年収」から「手取り」の金額を計算する方法を御存じでしょうか?
ここから、会社員の場合と自営業の場合の2パターンの「手取り」の計算方法について紹介します。
年収の手取り計算をする前に源泉徴収を確認する
まずは会社員の手取りの計算方法について紹介します。
最初に源泉徴収票を確認する必要があります。
そもそも源泉徴収とは、所得税などの税金を本人に代わって会社が納付する納税方法のことです。
また、源泉徴収額とは、所得税や住民税などの税金を指しています。
ほとんどの場合、源泉徴収票の支払金額が年収(額面)となります。
手取り額については源泉徴収票に直接的な記載はありません。
そのため、「手取り額」=(支払金額)ー(源泉徴収額)ー(社会保険料の金額)と計算して手取り額を求めます。
手取り計算を自動で行ってくれるサイトもあります。こちらもぜひ活用してみてください。
自営業の年収の手取り計算方法
自営業の方の場合は、源泉徴収ではなく、確定申告で年間の収入を国に申告します。
自営業の場合についても、手取り額の計算は会社員のときと同じ方法で求めることができます。
しかし、自営業の場合、源泉徴収はされないので(源泉徴収額)のところは、(所得税等の納税額)となります。
年収(300~1000万)の手取り早見表
「年収」の金額と「手取り」の金額は比例しません。
つまり、「年収」が増えたからと言って、「手取り」はそれに応じて増加するわけではないことを意味しています。
このようになる理由は、所得税の税率は累進課税制度だからです。
そのことが一目でわかる「年収」と「手取り」の金額の早見表について紹介します。
年収の扶養なしの手取り計算早見表
まずは、あまり控除がない扶養なし(独身者)の年収と手取りの早見表を紹介します。
以下の表では、300万円から1000万円まで100万円刻みで紹介します。
年収 |
年間の手取り |
月額の手取り(賞与なし) |
300万円 |
約250万円 |
約20万円 |
400万円 |
約325万円 |
約26万円 |
500万円 |
約390万円 |
約32万円 |
600万円 |
約470万円 |
約39万円 |
700万円 |
約530万円 |
約44万円 |
800万円 |
約600万円 |
約50万円 |
900万円 |
約670万円 |
約55万円 |
1000万円 |
約730万円 |
約61万円 |
扶養ありの年収の手取り計算早見表
扶養ありの場合、控除額が増えるため所得税などの納税額が少なくなります。
そのため、扶養なしの場合に比べて、年収に対する手取り額は増加します。
手取りの増加額は、年収や扶養の人数により控除額が変化するため、一概に言えないが約10~20万円が平均的です。
まとめ
年収と手取りの関係について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると以下のようになります。
- 年収と手取りと額面の違いについて
- 平均年収と平均手取り額について
- 手取りの計算方法と早見表
皆さんは、収入を少しでも増やそうと努力をしている人がほとんどです。
しかし、収入が上がると納税額が増えます。
この税金の仕組みについての勉強は収入が増えるほど必要になります。
高収入になって時に備えて、今からお金の勉強をしましょう。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。