
【労働組合のメリットとデメリット】加入の意味や費用についてご紹介
労働組合のメリットとデメリットは何でしょうか?この記事では個人で労働組合に入るメリットとデメリットについて詳しくご紹介致します。パートの方が労働組合に入るメリデメや、労働組合の作り方と費用についても解説していきます。
労働組合とは?
労働組合について、おさらいしていきましょう。
労働組合とユニオンについて
労働組合とは、その会社で働く労働者たちにより構成される組織です。
対してユニオンとは、近隣の職種や業種を同じくする労働者たちにより組織されている、会社の垣根を超えた団体になります。
労働組合は本来、労働条件を良くしたり、労働者らの地位を向上させたりすることを目的とした団体ですが、自分の働いている会社の労働組合にそういった効果を期待できない場合はユニオンに頼ることもあります。
労働組合は意味ないのか
会社にせっかく労働組合が存在していても、会社の意のままに動くような組合では意味がありません。
御用組合、黄色組合、会社組合など呼び方はさまざまですが、本来自主性を持って労働者らの立場を守るべきなのに会社の言いなりになっている組合をこう呼びます。
しかし、働いている会社の労働組合が御用組合だからといって、意味がないわけではありません。
労働組合を会社の数ある部署のひとつと考えると、経営陣と労働者らのバランスをとってお互いの譲歩できる範囲を探り、さらに会社の経営を数十年単位で考え行動する、なくてはならない組織と言えます。
労働組合に入るメリットとデメリットとは
労働組合に入るメリットとデメリットを確認しましょう。
労働組合と合同組合のどちらに加入するべき?
ユニオンは別名「合同労組」とも呼ばれ、労働組合のない会社で働く従業員によっては強い味方となります。
労働組合を一から作ろうと決心するからには、会社の労働環境が劣悪であるという背景があると考えられます。
しかし、結成しようとしても加入者が思いのほか少なかったり、会社に解雇を仄めかされたりと、順調に行くとは限りません。
こういった場合、合同労組に加入することがおすすめです。合同労組は強い交渉力や会社への抑止力を持っており、さらにある日急に解雇された場合など緊急で加わることも可能です。
労働組合に加入するメリットとは
労働組合に加入する最大のメリットは「いざという時に守ってもらえる」という点です。
不当なリストラ対象となった場合、個人の力では交渉などが難しくても、労働組合がもっとも心強い味方となってくれるでしょう。多くの企業の場合、組合員の幹部と企業の上層部が周知の中であるということが多く、組合員幹部から常に社内の雰囲気や社員の声が伝わっています。
極端な例かもしれませんが、労働組合員だからリストラ候補から外れるということも、決してないとは言い切れません。
他にも、労働組合は部署を超えた活動となるため、「活発な社内交流が持てる」「社内の情報をいち早く知ることができる」というメリットも上げておきましょう。
労働組合に加入するデメリットとは
従業員の心強い味方に思える労働組合ですが、デメリットもあります。
- 組合費を納めなければならない(一般的に給料の1,2%)
- 組合活動を行わなければならなく、会社の仕事ではないので給料は出ない
- 同僚や上司とのつながりがあるため、一度はいると脱退しづらい
以上が主なデメリットになります。勧誘されて入ってみたはいいが、抜けるに抜けられず後悔というパターンも少なくないようです。
企業外の労働組合について
企業外の労働組合とは、いわゆるユニオン、もしくは合同労組のことです。
会社に労働組合がない場合、労働組合に代わって合同組合が会社と交渉をしたり、従業員の立場を守ったりしてくれる心強い存在です。
パートの労働組合に入る場合は?
パートの人向けに労働組合について解説します。
パートが労働組合に加入する際の注意点
正社員でなくても労働組合に加入することはできます。パートやアルバイトも従業員のひとりですので、正社員と同様に労働組合の恩恵を受けることができるのです。
ただし、会社や組合の方針にも拠りますし、正社員と待遇が違う可能性もありますので、よく話を聞いたうえで加入することをお勧めします。
労働組合の加入は任意制である
労働組合への加入は基本的に任意です。新入社員や中途転職者であれば組合について話を聞き、メリットとデメリットを踏まえた上で加入するか否かを決定できます。
また、労働組合がユニオンショップ制を取り入れている場合もあります。
ユニオンショップ制というのは、その会社で働いている限り必ず労働組合に加入しなければならず、断れば解雇されるというものです。
労働組合に入りたくない場合の対処法について
労働組合の方針や活動内容に納得できなかったり、組合費を払いたくなかったりした場合、加入を断ることもできます。
ユニオンショップ制でなければ労働組合への加入は任意ですから、特に問題ありません。自分の上司や、労働組合の担当者に入りたくないことを伝えましょう。
普段の仕事において労働組合に入っているかどうかを意識することはありませんから、特に働く上で気まずい思いもしないでしょう。
労働組合を作るメリットとデメリットとは
労働組合を作る流れについて解説していきます。
労働組合の作り方と費用について
労働組合を作る場合、労働組合結成の決意表明→準備会の設立→結成大会→団体交渉が主な流れとなっております。
結成大会とは、組合の規約や活動の方針、予算などを話し合う会議です。これらはあらかじめ準備会で原案を出しておき、結成大会で承認決議を行うといった流れになります。
結成大会を経て労働組合の結成や効力が認められ、団体交渉を行えるようになるのです。
労働組合を作るデメリットについて
労働組合を一から作るとなると、右も左も分からない状況ですから万事順調に行くとは限りません。
労働時間外に活動しなければなりませんから、プライベートの時間が削られたり、出費がかかったりします。結成する際の有志も募る必要があります。
会社によっては、経営陣が労働組合の結成を良く思わない場合もあります。労働組合を結成しようと動いている社員を解雇する会社もあるようですから、それなりの覚悟と行動力が求められます。
労働組合を作るメリットについて
労働組合を作るメリットは、以下の2つがメリットだと言えるでしょう。
- 会社とのやりとりがスムーズになる
- 個人だけではなく会社にとってもメリットがある
以上になります。労働組合の活動は、法律によって守られているため、会社との交渉をスムーズに進めることができます。
例えば、賃金や労働条件、職場環境など社員個人ではなかなか耳を傾けてくれないことも、労働組合を通すことによって、しっかりとしたやりとりを行なってくれるようになるでしょう。
また労働組合を結成することは、会社にもメリットがあり、今までわからなかった現場の声がわかるようになったり、職場の風通しがよくなったりなど、全体的に会社の問題点がわかりやすくなるでしょう。
他にも、会社の雰囲気がよくなり、社員がまとまるようになるんなど、労働組合を結成するメリットは多く存在します。
労働組合の結成通知書について
結成大会が完了し、労働組合が認められたら会社側に結成通告を行います。この結成通告をもって、会社側だけでなく労働者らにも労働組合が新たに誕生したことを知らせます。
結成通告の際には会社の社長や代表取締役などに結成通知書を提出しますが、内容は「何月何日をもって労働組合を結成しました」というものです。
労働組合の執行委員など、代表者らの名前も添えて記載します。
まとめ
労働組合の存在意義や、メリットとデメリットをご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
いざというときに労働者を守る存在ですが、加入によるデメリットもあります。
得られる利益と不利益をよく考えて加入するようにしてください。
最後に、JobQに投稿された、労働組合に関連した質問を見てみましょう。
大きな労働組合がある、リクシルの福利厚生は整っていますか?
リクシルへの転職を検討しています、営業職への転職です。
聞いたところによりますとリクシルの福利厚生はかなり整っているということをききました。
僕自身、今の会社が全くといってもいいほど福利厚生が整っていないので、リクシルが整っているということを伺ったので、どんなものがあるのかということに興味を抱いています。
そこで、リクシルの福利厚生はどういう面で整っていると感じるのか。
はたまた、本当は整っていないのか。教えて下さい!
有給の取得について特にここ数年は、有給休暇の取得を奨励する制度により、営業系でも以前よりは有休を取りやすい環境になってきています。
有休の取りやすさについては、所属長や営業所の人員構成によって差があると思います。施設や設備は充実しています。
役立っていると言う点では…続きを見る
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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