【マストの意味とは】使い方を例文を交えて分かりやすくご紹介

職場で「この仕事、マストでお願い」と言われた経験はありませんか。

なんとなく相手の意図は理解できるものの、この使い方は正しいのだろうかと疑問に感じているあなたに読んでいただきたい記事です。
 

マストの意味

マストとは英語の「must」のことであり、もともと「～しなければならない」といいう意味です。

そして、ビジネスでも、この意味でつかわれることが多いです。また、「絶対に必要である」という意味もあります。
 

マストの使い方

例えば、先ほどの冒頭の会話のように「絶対に必要な仕事である」「必要不可欠な内容の仕事である」といった重要さを伝える場面で用いられることが多いです。
 

マストの例文

マストを使った例文としては、「この仕事はマストで頼みます」「マストな要件ですので」といったものがあります。

もちろんこれらの会話の中のマストは「絶対」という日本語にも置き換えることはできるのですが、ビジネスでは敢えてこのマストという言葉が使われるようになってきています。

では次に、マストアイテムとはどのような意味の言葉なのでしょうか。

こちらもマストと同じように、きちんと理解できているかどうか分からないという人が多いのではないでしょうか。
 

マストアイテムの意味

ビジネス上のマストアイテムも、ほぼマストと同じ意味として使われますが、主にファッション業界で使われる言葉です。

どちらにしても「絶対に必要なもの」「欠かすことができないもの」という意味で使います。ただ、マストアイテムの場合のマストには、マストだけの場合ほど強制力をもちません。
 

マストアイテムは英語で

実は、マストアイテムとは和製英語であり、英語としては成り立たない言葉です。

ですので、必要なものに対して「マストアイテム」と言うのはビジネス上、もしくはファッション業界において使われる日本語のようなものだという認識をもっておいていいでしょう。
 

マストアイテムの例文

• 「仕事にパソコンはマストアイテムだ」
• 「真夏のマストアイテムは日焼け止めとサングラス」

このように、欠かせないものという意味でつかわれています。そして、マストほどの強めの表現はされていないことが多いです。

マストに関係する言葉として、同じように使われる言葉がいくつかあります。

それらの言葉の意味についても解説しましょう。
 

マストとベター

ベターとは、比較的良い、という意味をもちます。ただ、ベストとは言えないという意味も含まれています。例えば、2つ以上の選択肢がある場合、「まだこの選択肢の方が良いかな」と選んだもの、これが、本来のベターが意味するものです。

一方、マストは「～しなければならない」という他の選択肢をもたせない強制力の強い言葉です。

つまり、マストと言われた場合は自分のベストを尽くすべきですが、ベターの場合は、そこまで強く求められていないと受け取れます。
 

マストとウォント

マストの類義語として、ウォントがあります。英語の「want」です。「～が欲しい、～を望む」という意味をもちます。ただ、ウォントはマーケティング分野で使われる言葉であり、意味も「～が欲しい」といったニーズを指すよりも、ビジネス上では手段という意味合いが強くなっているのです。

たとえば「朝、早起きがしたい！」というのは顧客のニーズですが、「早起きができるように栄養ドリンクを前の晩に飲む」はウォンツです。

こういった使い方でいえば、マストとは遠くかけ離れた意味を示す言葉と考えていいでしょう。
 

マストとベスト

マストは「～しなければならない」「必要なもの」であるのに対し、ベストは「それが最も良い」という意味です。

シーンによっては似た意味になることもあるのかもしれませんが、ビジネス上で使う多くの場面では、異なる使い方をしますし、意味も全く違う、比較できないといえるでしょう。

では、マストという単語がはいっているマストバイはどのような意味でつかわれるのでしょうか。
 

マストバイの意味

マストバイとは、「必ず買うべし」といった、強めに購入を勧める際に使われる言葉です。

先ほどのマストアイテムに近い意味をもっているといえます。
 

英語で表現すると

マストバイの英語は「must-buy」です。こちらは和製英語ではなく、一般的に使われている英語と同じ意味をもっています。
 

マストバイキャンペーンとは

マストバイキャンペーンにもマストという言葉が入っています。強制力のもつキャンペーンかと思いきや、実は「商品を購入することで応募が可能になるキャンペーン」という意味で、定番のキャンペーンの手法のひとつです。

例えば、商品についたバーコードやシールなどを集め、それをはがきに貼るなどして応募できるようなキャンペーンを指します。

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ここまでマストについてさまざまなご紹介をしてきましたが、改めて、マストという言葉を使う際に気をつけておきたいことをお話しましょう。
 

マストの意味は日本と英語で違う？

マストの英語の意味は「～しなければならない」です。ビジネスから離れると「～にちがいない」という推測の意味ももっています。一方、これまでにもお話してきた通り、ビジネス上でのマストの意味は、最初の強制力のある意味合いは残っているとしても、同じ言葉とはいえません。
 

帆柱を意味するマスト

実は、英語のマストには、帆船やヨットなどの甲板にたっている帆柱の意味があります。そして発音はマストでも、この帆柱を意味するマストの場合は「mast」と表記します。

マストに関連する言葉が増えてきている今、この帆柱を意味するマストについても知っておくべきでしょう。
 

ビジネスシーンで使われるマスト

何度も繰り返しお伝えすることになりますが、ビジネス上で使うマストの意味は、「～しなければならない」「重要だ」という意味になります。ビジネス上での会話には、納期について、会議の内容について、報告について、顧客とのアポイントメントについて、さまざまなシーンが関係してくるでしょう。

それらの「業務を重要なことだと認識して取り組め」といった強い要求としてマストは使われます。

いかがでしたでしょうか？

マストという言葉をなんとなく聞いていた人も、この記事でどういう意味が込められた言葉なのか、理解していただけたのではないでしょうか。

また、マスト関する和製英語、反対にマスト（mast）の意味について初めて知ったという人もいらっしゃるのではないでしょうか。