【ペンディングの意味とは】理解すべき意味と使い方を例文で紹介

ビジネスシーンで良く聞く言葉である「ペンディング」。
ペンディングという言葉の意味は

• 保留
• 先送り
• 未決定

上記のような意味があります。

ペンディングの由来は、英語の「Pending」からきています。
意味は「宙ぶらり」・「ぶら下がっている」という意味から、転じて日本語で使われる「ペンディング」という意味になりました。

保留や先送り

「ペンディング」という言葉は、保留・先送りという意味があると前述しました。

仕事上の案件など、現時点では「実施するかわからない」、「実施を先送りする」という意味合いがあります。

中止や棚上げとは違う

「ペンディング」と「中止」が同じ意味と認識されがちですが、中止・棚上げとは意味が違います。

ペンディングは、あくまで「保留」、「決定してない」という段階を意味する言葉です。
ですので、中止になる可能性が高い状態だと、「現段階ではペンディングです」という使い方をします。

ペンディングという聞きなれない言葉を使うと、人によっては戸惑う人もいます。

紛らわしい言い方をせずにストレートに「保留します」、「先送りします」という言い方をした方が、スムーズに伝わると思っている方も多いはずです。

この章では、敢えて「ペンディング」を使う理由について紹介します。

柔らかい印象

ビジネスシーンでは、印象はとても大切です。

打ち合わせの時に「保留」、「先送り」という言葉で、見送りされると「断られたという印象」を与えてしまいます。

冷たく、突き放された印象を与えてしまい取引に悪影響を与える可能性も高いです。
感じ方には個人差がありますが、「ペンディング」という言葉を使う事で、柔らかい印象を与えるので「まだ今後の取引にまだ予知がある」という印象を与える事ができます。

ストレートに「保留にします」、「先送りです」というよりは、柔らかい印象を与える事ができます。

前向きな印象

ペンディングという言葉を使うことで、「保留」とストレートに言われるより、「1つ取引内容が決定したような前向きな印象を与える」事が可能です。

良い印象が大切なビジネスのシーンでは、ペンディングという言葉は、前向きな印象を与える事ができます。

関連記事
▶︎【ベンダーの意味とは】正しい意味や使い方などご紹介していきます

ペンディングという言葉を常時に使う事で、ビジネスで柔らかい印象を与える事ができると前述しました。

この章では、ペンディングという言葉の使用例について紹介します。

ペンディング状態

「この案件は現在ペンディング状態です」というような使いを方をします。

現在、保留中・先送り中で、最終決定されていない事を指します。
ペンディング状態という使い方は社内で使われる事が多い言葉です。

ペンディング事項

ペンディング事項とは、企画自体がペンディングになっているわけではありません。
企画の一部がペンディング事項としている事があります。

「今回の会議ではペンディング事項の精査を行います」というような使い方ができます。

「何を切り捨てるのか」、「何を優先的に取り組むのか」など今すぐに決定できない事をとりあえずペンディング事項に入れるという使い方をします。

ペンディングと似た意味がある言葉に「リスケ」があります。

この章では、「リスケの意味」、「ペンディングとリスケの違い」について紹介します。

リスケの意味

リスケとは「リスケジュール」という言葉を略したものです。
「スケジュールの組み直しや変更」という意味があります。

スケジュールを先延ばする事もあるので、ペンディングと似ていますが、使い方が違うので注意が必要です。

ペンディングとリスケの違い

ペンディングとリスケの違いは

どちらも「先送り」という意味合いなので、同じ感じがしますが、

• ペンディングは、「予定がどうなるのかまったくわからない」
• リスケは、何かの予定や行動を起こす時期を、その場で決定する

上記のような違いがあります。

ペンディングという言葉は、ネガティブな印象をできるだけ柔らかく伝えようとする言葉です。
ですが、迷ったら何でもペンディングすれば良いというわけではありません。

この章ではペンディングについての注意事項について紹介します。

ペンディングは良いものとは言えない

ペンディングはネガティブワードである「保留」や「先送り」を柔らかくする為の言葉です。

ですが、基本的には「保留しますね」、「先送りします」という意味合いになるので、良い話ではありません。どんなに言い方を柔らかくしても、「保留・先送り」というネガティブな事を言っている事には間違いないです。

ペンディングを使いすぎると悪い印象を与えてしまい、逆効果になるので注意が必要です。

大事のために小事をペンディング

案件によっては、複数のペンディング事項がある事もあります。
その場合、「現状解決すべき課題」などを調べないといけません。

優先順位を判断し、成功の為に小さな事を一旦ペンディングするなど細かい判断と配慮が大切です。

とりあえずペンディングではなく、「何を優先すべきか」を判断してペンディングを行いましょう。

場合によっては捨てるべきペンディング事項もあり

案件を進めていく上で複数のペンディング事項がある場合、問題が発生する可能性もあります。

そのような場合、「取るペンディング」と「捨てるペンディング」の判断が大切です。

ペンディング事項が企画進行を邪魔をしている事もあります。
そのため、「何が大切」で「何が不要」なのかペンディング事項の整理が大切になります。

いかがでしたでしょうか。
ペンディングという言葉は、とても便利な言葉ですが使いすぎに注意です。

本来は、悪い印象を少しでも和らげる為に使われた言葉ですが、ペンディングを乱用すると逆効果になります。
また、ペンディングするという事は、他にすべき事があるという事にも気づかないといけません。

ペンディングをする前にもしっかりと相談・報告をして、適切なペンディングをして下さい。