
【カンファレンスの意味とは】ミーティングとの違いなどもご紹介します
「カンファレンス」という言葉は、主に社会に出てから耳にするようになるため、あまり馴染みがないかもしれません。「経営カンファレンス」や「院内カンファレンス」という形でよく聞くワードですが、厳密にはどのような意味を持つのでしょうか?そこで今回はカンファレンスの意味や、ミーティングとの違いなどについてご紹介して行きますので、是非参考にしてみてください。
「カンファレンス」の意味は?
カンファレンスという言葉を聞いたことはあるけれど、その意味を正確に理解している人は少ないのではないでしょうか。
耳にする場も、ビジネスシーンだけでなく、医療やスポーツの場でも使われています。
そこで、カンファレンスの意味や、どのような分野で、どういったシーンで使われているのかなど、カンファレンス全般について調べてみました。
会議・協議を指す
カンファレンスとは、英語で「会議」や「協議」という意味になります。
医療や介護の現場で使われる言葉と思う方も多いと思いますが、医療や介護だけでなく、企業、業界、学術学会などでも浸透しつつあり、使われるのは医療現場だけではありません。
その他にもカンファレンスには、「同盟」や「連盟」という意味があり、こちらは主にスポーツ分野で使われているようです。
コンファレンスも同じ意味
カンファレンスとコンファレンスは違うのでしょうか?
カンファレンスを英語表記すると「conference」となり、ネイティブな英語の発音に近いのが、コンファレンスです。
つまり、カンファレンスとコンファレンスは、発音が違うだけで、意味は同じ、呼び方による意味の違いはありません。
「カンファレンス」と「ミーティング」の違い
一般的に会議と言えば「ミーティング」では?と思われる方も多いでしょう。
では、同じ会議でも、カンファレンスとミーティングの違いは何でしょうか?
その規模や開催趣旨などから違いを見てみました。
違いは規模にある
ミーティングとカンファレンスの違いは、開催される規模にあります。
ミーティングは少ない時は1対1、多くて数名から数十名程度で、「会議」と言うよりは「打ち合わせ」という意味合いで使うことが多いのではないでしょうか。
これに対しカンファレンスは、数名のこともあれば、数十名から数百人、時には数千人規模の大規模な会議にまで使われます。
ミーティングよりも幅広い会議や集会に使われると思った方が分かりやすいでしょう。
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カンファレンスは正式な会議が多い
一般的にミーティングは社内の打ち合わせ的な位置づけですが、カンファレンスは規模が大きいだけでなく、正式な会議として召集されることもあります。
国際会議や業界団体の会議など、正式に案内状や招待状が発送されるような会議でなどがカンファレンスと言えるでしょう。
このように、ミーティングとコンファレンスは、開催規模や開催趣旨が違うと言えます。
分野別「カンファレンス」の利用シーン
カンファレンスは、ビジネスの場では会議を指すことが多いのですが、医療やスポーツシーンでもカンファレンスは使われています。
そこで、この章ではビジネス、医療、スポーツそれぞれでのカンファレンスの利用シーンを調べてみました。
同じカンファレンスでも、それぞれの分野で違う使い方がされています。
ビジネスで利用される場合
ビジネスの場でのカンファレンスは、そのまま「会議」として使われています。
ミーティングとは違い、その会社にとって重要事項を話し合う正式な会議の場合に用いられることが多く、参加者も数十人から数百人と、規模が大きい会議を指すことが多いと言えるでしょう。
会議は企業だけではありません。
研究者の学術発表会や大規模な国際会議、催事そのものを総称してカンファレンスと呼ばれることもあります。
会議という言葉だけでは収まり切れない、幅広い分野から参加しての集まりの総称が、カンファレンスと言えるでしょう。
医療分野で利用される場合
ニュースやTVドラマなどで、医療用語としてカンファレンスが使われるのを目にする機会も多いのではないでしょうか。
医療や看護の場で使われる場合、目的別にカンファレンスが行われています。
よく知られているのは「ケアカンファレンス」と呼ばれるものですが、これは体験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。医療や介護の治療方針を、患者やその家族と医療スタッフとが話し合うものです。
治療内容によっては、病院内外から専門スタッフが集められ、専門チームが組まれてのケアカンファレンスも少なくありません。
もう一つは、患者ではなく、病院そのものの経営に関する会議で、「経営カンファレンス」と呼ばれています。
こちらは、病院の質を高めたり、効率的な運営のための会議と言えるでしょう。
スポーツで利用される場合
スポーツでは、カンファレンスはまた違う意味を持ちます。
カンファレンスは会議の他に、「連盟」「同盟」という意味もあるのですが、スポーツの分野では、「連盟」という意味で用いられることが多いでしょう。
特に欧米では、高校、大学のスポーツリーグを分別する際に、カンファレンスが使われることが多いようです。
例えば東海岸の大学やチームが集まったイーストカンファレンス、西側はウエストカンファレンスと呼ばれており、選別する総称といったところでしょうか。
アメリカの有名なNBAでも、NBAカンファレンスファイナル、ウエスタンカンファレンス、イースタンカンファレンスと使われています。
日本で言えば、プロ野球のパリーグ、セリーグのような使われ方と言えるでしょう。
「カンファレンス」を使用した例文
これまで、カンファレンスの意味をお伝えしてきましたが、実際にどのように使われているのでしょうか?
ここでは、実際にどのように使われているのかを、シーン別に見ていきましょう。
カンファレンスに参加する場合の例文
カンファレンスに参加する、という場合は、会議に参加するという意味になります。
ビジネスシーンでは、どのように使われるのか、例文をご覧ください。
例文1「会社からの勧めで、全国のITサービスカンファレンスに参加する」
このように、大規模な会議に参加するときなどに使われることが多いと言えます。
昨年夏には、慶應義塾大学と日本経済新聞社が共同で「SPORTS×Conference2018」なども開催されており、今後も広い分野でカンファレンスは使われるのではないでしょうか。
カンファレンス室へ行くを使った例文
病院では、会議室ではなくカンファレンス室と呼ばれるのがが一般的です。
患者と医療スタッフの打ち合わせなどが行われる部屋は院内カンファレンスと呼ばれ、専門分野の医師が集まってのプレゼンテーションも開催できる本格的なカンファレンス室を兼ね備えた病院もあります。
使い方として次の例文をご覧ください。
例文2「ケアマネージャーや患者家族を交えた治療方針のカンファレンスのため、カンファレンス室に集まった」
カンファレンスルームを使う場合の例文
また最近、大きな駅前などで、カンファレンスルームと呼ばれる施設が増えているのをご存知でしょうか?
これは、貸しホールや大きな会議室の事で、同時通訳機能や巨大スクリーン、バンケットルームなどを併設した国際会議規模のカンファレンスに対応できる施設です。
使われたことがある方も多いのではないでしょうか。
使われ方としては、次のような例文があります。
例文3「今回の全国会議は、東京駅徒歩5分のカンファレンスルームで開催される」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
医療用語としてのイメージが強かったカンファレンスですが、調べてみますと、ビジネスやスポーツの分野でも浸透している事が分かりました。
特にビジネスの場では、業種や国の垣根を超えて、幅広い意見を出し合える、従来の会議の枠に収まり切れない会議が、カンファレンスとして広がっているようです。
今後は、もっと特徴あるカンファレンスが増えていくのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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