フレキシブルとはどのような意味か【ビジネスや様々なシーンの使い方】

「クレームにはフレキシブルに対応するように」など、「フレキシブル」という言葉は、ビジネスの場で一般的に使われています。

「フレキシブル」は、格好つけたビジネス用語というより、もはや一般常識化されつつある言葉です。

そこで、今となっては人には聞きにくい、「フレキシブル」の意味について紹介していきます。
 

意味1. 柔軟性がある・融通がきく

フレキシブルは、英語で「柔らかい、しなやかな」という意味の形容詞である「flexible」を、カタカナ読みにした言葉です。

日本語で「フレキシブル」といった場合は、「柔軟性がある・融通がきく」の意味になります。

英語の場合は、ゴムや伸縮性のある布などの「物質の性質」にも使われますが、日本語では「フレキシブル」は物質よりも、「考え方や性格」を形容するために使用されています。
 

意味2. 音楽シーンで使うフレキシブルは

「フレキシブルアンサンブル」など、フレキシブルという単語は音楽用語としても使われています。

「フレキシブルアンサンブル」とは、一般的な吹奏楽の形態には捉われない、少人数のアンサンブルを意味する言葉です。

従来、音楽の楽譜は楽器ごとに楽譜が設定されていましたが、フレキシブルアンサンブルの発生に伴い、楽器の融通がきく楽譜も作成されされ販売されています。

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フレキシブルの意味が理解できたら、今度は実際にどのような使い方をされているかをマスターしましょう。

そこで、「フレキシブル」の代表的な使用例を3つピックアップしました。
 

使い方1. フレキシブルな答え

「フレキシブル」という単語は形容詞であるため、後ろに名詞をつけて「フレキシブルな○○」という使い方をします。

「答え」を形容して「フレキシブルな答え」とした場合は、「柔軟な答え」や「融通の利いた答え」という意味です。

「フレキシブルな答えを用意しておくように」と上司から言われた場合、多様な質問にも対応できる答え、つまりイエス、ノーではなく、どちらとも取れる答えが望まれます。

取引先から「フレキシブルな答えを待っています」と言われた場合は、「融通を利かせて、こちらに有利な回答がほしい」というニュアンスを含んでいるのです。
 

使い方2. フレキシブルな対応

「フレキシブルな対応」はまさに、「臨機応変な対応」という意味になります。

お客様が千人いれば対応も千通りあり、ビジネスで常に求められるのは臨機応変さです。

例えマニュアルがあったとしても、100％マニュアルに頼っていては、クレームを引き起こしかねません。
 

そのため、特に接客業などでは「フレキシブルな対応」が求められています。
 

使い方3. フレキシブルタイム

「フレキシブルタイム」とは「フレックスタイム」の正式名称で、自由勤務制度のことを指す言葉です。

働き方改革により、勤務時間の長さや時間帯に柔軟性を持たせたこの「フレックスタイム」を採用する会社も増えています。

「フレキシブル」の意味をより深めるためには、合わせて対義語と類義語を覚えることが必要です。

この機会に対義語と類義語を覚えて、「フレキシブル」の意味を完全マスターしましょう。
 

対義語1. インフレキシブル

「インフレキシブル」はフレキシブルの反対の意味を持つ言葉です。

フォーマルにインをつけてインフォーマルになると、意味が反対になるのと同じで、インを頭につけると打消しの意味になります。

「インフレキシブル」の意味は、「柔軟性がない、曲げられない、変更できない、頑固な」です。

「フレキシブルではない答え」という事もできますが、「インフレキシブルな答え」とした方が、スマートな印象になります。
 

類義語1. フレキシビリティ

「フレキシビリティ」は「柔軟性、臨機応変さ」という意味を持つ名詞です。

「フレキシブル」は形容詞なので名詞を伴って使用しますが、名詞であるフレキシビリティは単独で使用できます。

使用例文は「フレキシビリティが求められる」や、「フレキシビリティを最大限に生かす」です。

「自分に不足している能力」を、柔軟性の代わりに「フレキシビリティ」と書きかえると、スマートな印象になります。

フレキシビリティとフレキシブルを混同して、「フレキシビリティな答え」のように、形容詞として使わないよう、気をつけましょう。

今、転職市場で広く求められる人材の特徴は、「フレキシブルな人」です。

そのため、転職回数の多さや複数の業界での経験が意味を持ち、強みとなるケースもあります。

では、転職に強い「フレキシブルな人」とは、一体どのような人を指すのでしょうか。
 

物事を柔軟に考えられる

「フレキシブルな人」の第一条件は、物事を柔軟に考えることができる能力です。

柔軟な考えができる人は、固定概念に捉われることなく、上手に周囲の意見を取り入れ、新しいアイデアを生み出すことができます。

また、自分の立場だけでなく顧客の立場で物事を考えることができるため、相手のニーズを見出すことも得意です。

そのためフレキシブルな人は、企業にとって有益で意味がある人として重宝されます。
 

臨機応変に対応できる

イレギュラーが発生した時も、慌てることなく臨機応変な対応ができるスキルも「フレキシブルな人」の特徴です。

イレギュラーの発生時だけでなく、部署の転換や仕事のやり方の変更、そういった変化にすぐに順応することもできます。

職場においてチームワークは最重要ですので、企業は周囲の人とうまくやっていける人を求めているのです。

フレキシブルな人であれば、どんな人とも臨機応変に対応ができるため、周囲と軋轢を生まずに協調することができます。

そこで、転職力をつけるためにフレキシブルな人を目指すのであれば、まずは自分の経験や常識などの固定概念を捨てることが大切です。

そして、周囲の意見に耳を傾け、それを取り入れる習慣をつけましょう。

「人間性を変えるのは難しいから、どうせ無意味」と思う人もいるかもしれませんが、その考えを捨てることがフレキシブルな人への第一歩なのです。

「フレキシブル」は「柔軟性のある、融通の利く、臨機応変な」という意味の言葉で、ビジネスや日常生活で一般的に使われています。

一般的に「フレキシブル」という単語は、物質よりも対応や考え方・答えと言った事柄を形容する意味で使われることが多いです。

また、柔軟な考え方を持ち臨機応変に対応できる「フレキシブルな人」は、企業からも需要があります。