【さとり世代の特徴とは】優秀なのに批判されてしまう理由とは

近年、若者の特徴を表す言葉として、さとり世代という言葉をよく耳にするようになりました。

実際、会社の新入社員にも多くのさとり世代がいるのが事実です。

それでは、さとり世代とはどのような特徴を持った世代なのでしょうか。

ここでは、さとり世代の特徴や年代について紹介します。

さとり世代の特徴について

さとり世代の主な特徴は以下です。

• 無欲で情熱がなく淡白

• プライベートを大切にして、休日は家で過ごすことが多い

• 多くの情報を処理するのに優れている

• 結果を大事にするため効率を考える

• ブランドや地位、お金に対して無関心

さとり世代の象徴ともいえる言葉は、「無欲」です。

さとりというのは、欲のある迷いの世界を超えて、真理を会得するという意味が込められてます。

生まれたときからバブルが崩壊し、あるものだけでどうにか生活するというのに慣れてきた世代がさとり世代なのです。

また、インターネットの普及した情報社会で生まれたこともあり、スマホ一台でなんでもできてしまいます。

そのため、休日は外に出かけずに家でのんびりと過ごすさとり世代が多いようです。

さらに、子供のころから多くの情報に触れているため、情報処理能力が高い世代ともいえるでしょう。

しかし、逆にインターネットで探せばなんでも見つかることがわかっているため、悩んで物事を解決することは苦手です。

答えがわかれば、すべて解決するという考えで効率的に物事を解決しようとします。

今までは、ブランド品を身につけて、課長や部長といった地位に上がり、お金持ちになるということが一般的な成功でした。

しかし、さとり世代は無欲な世代であるため、苦労してお金を稼ぐなら自分を大事にして自由に生きたいと考えます。

関連記事
▶︎【さとり世代の特徴とは】付き合い方や教育方法などを解説

さとり世代の年代について

さとり世代は1990年代前後に生まれた人たちのことを指すようです。

ゆとり教育を受けた世代として、ゆとり世代という言葉があります。

このゆとり世代の中でも、特に無欲である特徴がはっきりと現れているのがさとり世代と呼ばれているようです。

無欲で情熱がないさとり世代ですが、悪い面しかないわけではありません。

時代の流れとともに、生まれる環境も情報社会となりました。

多くの情報に触れながら育ったさとり世代は、実は優秀という見方もできるようです。

ここでは、さとり世代が仕事をするときに優れていない特徴と、逆に優秀な特徴を紹介します。

仕事面におけるさとり世代の優れていない点について

さとり世代が仕事をするときに優れてない点は以下の通りです。

• 仕事に情熱を持っていると感じられない
• 他人からの評価を客観的に考えることができない
• 答えをすぐに知りたがる
• 打たれ弱く仕事を辞めてしまうこともある

無欲で淡白なさとり世代は、仕事を成功させようと情熱を持って取り組むことが難しいようです。

さらに、他人からどのように思われているかを考えることもできないため、将来の出世にも無関心な人が多いのも特徴です。

また、生まれたときからインターネットで調べれば答えが見つかるため、効率よく結果を出す特徴があります。

結果を求めて試行錯誤を繰り返すということは無駄だと考えるのがさとり世代の特徴といえるでしょう。

さらに、自分の自由な生き方を大事にしているため、きつく当たってしまうとすぐに会社を辞めてしまうこともあるようです。

仕事面におけるさとり世代の優れた点について

次に、さとり世代が仕事をするときに優秀である点を紹介します。

• 決められたことをしっかりとこなす
• 多くの情報から必要な情報をすぐに見つけることができる
• スマートフォンなどのITに慣れている

小さい頃からインターネットで調べれば、情報が手に入るのがさとり世代でした。

そのため、書いてあることや言われたことをしっかりと受け入れる能力が優れています。

書いてあることを文字通り受け入れてそれをしっかりとこなそうとするので、管理がしやすい世代といえるでしょう。

また、多くの情報から答えを見つけることも優秀です。

情報が溢れている社会で育ったさとり世代は、情報処理能力が高い世代といえます。

また、スマートフォンやパソコンが当たり前の世代なので、機械に強い世代ともいえるでしょう。

さとり世代は1990年代前後に生まれた人たちを表す言葉のようです。

この世代の人たちは、ゆとり世代とも呼ばれており、ゆとり教育を受けてきました。

よく、「ゆとり教育によって学力が低下した」と言われていますが、それは本当なのでしょうか。

ここではゆとり教育を受けたゆとり・さとり世代がなぜ学力低下したといわれているのかを紹介します。

ゆとり・さとり世代の学力低下における真実

1990年代前半で生まれたゆとり・さとり世代は、小中学校の学力低下問題で悩まされました。

その結果を受けて1990年代後半で生まれた世代の教育方針が見直されて、1996年生まれが受けた2012年のテストでは学力の回復が見られました。

多くの方は、この学力低下の原因が学校教育にあったと考えています。

しかし、それだけではなく育てた親の世代に注目する見方があるようです。

1990年代に生まれた子供たちの親は、詰め込み教育世代といわれており、スパルタ教育を受けてきています。

つまり、自分で考えて子供に教えるということができず、しつけや教育があまりできていないために、学力が低下したのではないかと考えられているようです。

ゆとり・さとり世代は優秀であるにも関わらず、なぜ批判されるのでしょうか。

ここでは、その理由を紹介します。

若い世代を批判したいだけの大人が多い

ゆとり・さとり世代という言葉は、若者の考え方や行動に批判的な上の世代の人たちが呼び始めました。

実際のところ、多くの職場ではゆとり・さとり世代という言葉遣いをして、批判される人は少ないようです。

つまり、ゆとり・さとり世代という言葉は批判をしたい大人が使っている言葉だということです。

ですから、1990年代に生まれた人でもゆとり・さとり世代という劣等感は感じる必要はありません。

ただ、その世代の特徴が強いと考えておくだけで良いということです。

さとり世代は、批判的な大人が使い始めた言葉に過ぎません。

情報社会の中で生まれ育ったため、優秀さも兼ね備えた世代といえます。

さとり世代の方は劣等感を持つ必要はなく、優秀さを生かして物事に没頭をすることでもっと優れた部分をアピールしていきましょう。