【さとり世代・ゆとり世代・しらけ世代】世代間の共通点や違いとは

さとり世代とはどの年代を指すのか

生まれた時代ごとにその年代の特徴を一言で表す「〇〇世代」という言い回しがあります。そのひとつである「さとり世代」について、今回は解説いたします。

さとり世代と言っても、どういった世代を表しているのか詳しく知らない人や、そもそも聞いたこともない人もいるかもしれません。元々、さとり世代はインターネット上の発言がきっかけで広まっていったと思われます。

さとり世代は一般に、ゆとり世代の次の世代とされており、2005年4月1日以降に生まれた年代を表しています。つまり、10代、20代がメインの層なのです。

さとり世代の特徴について

さとり世代の特徴について解説していきましょう。まず、これまでの世代に比べて欲求がないと言えるでしょう。「若者の〇〇離れ」などとよく言われるように、彼氏や彼女を作らなかったり、車や時計を欲しがらなかったりなどです。必要以上に何かにお金をかけず、生活の質を高めたいとも考えておりません。

贅沢や派手さよりも安定した人生を送りたがるのが一番の特徴と言えるでしょう。こうして、物欲をはじめとしたあらゆる欲を捨てた様子を「悟り」に見立て、さとり世代と命名されたのです。

ゆとり世代とはどの年代を指すのか

「〇〇世代」のなかでもメジャーと言えるゆとり世代ですが、当てはまる年代は1987年4月2日から2004年4月1日生まれの人たちです。文科省が小中学生のカリキュラムをガラリと変更した期間であり、それまで当たり前だった土曜日の半日登校の撤廃などは大人たちを驚かせました。

さとり世代とゆとり世代の共通点について

ではここで、この２つの世代の共通点について考えてみます。さとり世代はゆとり教育を受けていませんが、実はこの２つの世代はよく似通っています。学習方針はあまり影響していないのかもしれません。

現在ではゆとり世代の大半がバイトや社会人経験のある年齢になっていますが、やはり稼いだお金を遊びに使うよりも、貯蓄に回して質素な生活を送りたいという無欲な人の方が多いようです。

若い世代の結婚率が低下しているのもこういったゆとり世代、さとり世代の特徴を表しているのでしょう。

さとり世代とゆとり世代の相違点について

この２つの世代には共通点が多く、ほとんど相違点はありません。強いて言うならば、ゆとり教育を受けているかいないかでしょう。こういった違いから、さとり世代は「脱ゆとり世代」とも呼ばれます。

しらけ世代とはどの年代を指すのか

ここでさらに、「しらけ世代」について解説いたします。この世代は1950年～1964年生まれを指しており、年齢では55歳～69歳ほどになります。一般的な労働者であれば、定年手前であったり、定年後であったりするでしょう。別の呼称としては、ポスト団塊世代ともいわれます。
 

しらけ世代の特徴について

しらけ世代の特徴として、政治への関心がほとんどないという点が挙げられます。しらけ世代という表現自体は昔からあるのですが、昭和後期には「しらけ世代は三無主義（無気力、無感動、無関心）である」と言われていました。

この世代の間では政治に限らず、何かに真面目に取り組んだり、一生懸命に向き合ったりすることが格好悪いという風潮があったのです。
 

さとり・ゆとり・しらけ世代以外の主な世代の特徴

生まれた時代ごとにその人たちの特徴を表す「〇〇世代」という言い回しは、実は調べてみるとたくさんあるのです。ここでは、よく耳にするものを２，３紹介いたします。

・団塊世代（1947～1949）67歳～69歳
戦後に生まれたこの世代は、常に他者と競い合って生きてきました。というのも、日本の人口ピラミッドを想像していただければわかるように、団塊世代は人口が圧倒的に多いのです。

特に団塊世代の男性は、会社を第一に考え、働くことを中心に人生を送ってきた仕事人間と言えます。反面、家事や育児など、仕事以外の事は配偶者に多くを任せる傾向の人が多かったようです。


・新人類世代（1961～1970）46歳～55歳
団塊世代の次の世代である新人類世代は高度経済成長期を経験しています。さらに、バブル時代を青年期で過ごしました。

こうした時代背景から、高級な物や派手なものを好み、お金を惜しみなく使う傾向があります。

・バブル世代（1965～1969）47歳～51歳
バブル景気と呼ばれる好景気の時代に就職した世代を指した言葉です。景気の良さに後押しされ、就職は売り手市場であったため、学歴や学生の能力に関係なくほとんど誰でも一流企業に入社できる時代でした。
 

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今回はさとり世代、ゆとり世代をはじめとし、さまざまな〇〇世代について解説いたしました。それぞれの世代ごとの特徴や生まれた年代を理解することができたでしょうか。