
【カフェテリアポイントのメリット・デメリット】仕組みや使い道などご紹介
カフェテリアポイントは比較的新しい福利厚生制度です。そのため理解するまで大変ではありますが、使いこなせば非常に有益です。そこで今回はカフェテリアポイントの仕組みや使用する際の注意点などご紹介していきますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか?
福利厚生で使える「カフェテリアポイント」について
「カフェテリアポイント」とは、福利厚生制度の「カフェテリアプラン」で使用することができるポイントです。
ここではカフェテリアプランとカフェテリアポイントについて、基本的な部分を説明します。
カフェテリアプランとは
カフェテリアプランとは、企業が用意した福利厚生のさまざまなサービスの中から、従業員が自由に選択して利用することができる制度です。
従業員にはあらかじめカフェテリアポイントが提供され、サービスを利用する際は、そのポイントを消費します。
従来の福利厚生と違い、利用者自らが必要なサービスを選択できることで利用率が高まり、不公平感を無くすことができる点が特徴です。
カフェテリアポイントのしくみについて
カフェテリアプランはさまざまな福利厚生サービスが用意されていて、企業はその中から従業員のニーズに合ったサービスを選び、独自のラインナップを構築します。
利用者である従業員は、そのラインナップから自分が必要とするサービスを選び、事前に提供されたポイントを消費してサービスを受けます。
多くは1ポイント=1円、または1ポイント=100円で、企業が従業員に提供するポイントが、そのまま福利厚生の予算となります。
カフェテリアプランを採用している多くの企業は、従来の福利厚生と並行して運用しています。
パッケージプランとはどう違う?
パッケージプランとは、あらかじめ決められた全ての福利厚生サービスを、定額で受けることができるサービスです。
利用者から見るとカフェテリアプランとの差が分かりにくいかもしれませんが、カフェテリアポイントとは違い、利用する企業はサービスを自由に選択することができません。
そのため、カフェテリアプランのような自由度がありません。
また利用者側からすると、サービスを現金で利用する形になります。
ポイントに比べると、気軽に使えなくなってしまうのがデメリットです。
カフェテリアポイントのメリット・デメリットは?
現在注目されているカフェテリアポイントですが、当然メリットばかりではありません。
ここではメリットとデメリットについて解説します。
メリット
従来の制度に比べて、不公平感が少なくなります。
例えば医療費控除の場合、自分や家族全員が健康で、まったく医者に掛からない場合には、何のメリットもない制度です。
そのため、この制度で所得控除を受けている従業員と比べると、自分が損をしていると感じてしまうのは当然のことです。
しかしカフェテリアプランであれば、そういった従業員は代替となるメニューにポイントを使用することで、結果的に同じだけの利益を得ることができます。
また個人のニーズに従ってポイントを利用できる点も、大きなメリットです。
例えば頻繁に家族旅行に行く場合には、旅行に関する補助に多くのポイントを使ったり、映画やコンサートが趣味の場合、チケット補助にポイントを使うことができます。
デメリット
最も大きなデメリットは、ポイントに有効期間が設定されていることです。
多くの場合は1年で、期間を過ぎると失効します。
そのためポイントを余らせてしまう分、単純に損になってしまいます。
またポイントを現金に変えることはできません。
そのため期間内に使い切らないと、単純に損をすることになってしまいます。
ポイントを使用する際に、一定の手続きが必要なのもデメリットです。
また多くの場合、申請には領収書が必要になります。
例えばホテル利用補助を使おうという場合は、泊まったホテルの領収書を添えて申請します。
そのため領収書をなくしたりすると、申請ができなくなってしまいます。
カフェテリアポイントの使い道とは
カフェテリアポイントの使い道は、メニューにあるサービスの利用になります。
ここでは比較的人気のある、代表的なメニューを紹介します。
娯楽関連のメニュー例は?
旅行補助、宿泊補助、チケット補助、レストラン利用補助など
医療・健康関連のメニュー例は?
医療費補助、健診補助、メンタルヘルス補助、介護施設利用補助、介護用品補助など
自己啓発関連のメニュー例は?
資格取得補助、各種スクール補助、語学学校利用補助、通信教育利用補助など
カフェテリアポイントを使う際の注意点は?
カフェテリアポイントを利用するにあたって、いくつか注意しておきたい点があります。
どれも重要ですので、利用の際には確認することをおすすめします。
有効期限について
デメリットとしても挙げましたが、ポイントには有効期限が定められています。
この期限を過ぎると、ポイントは失効してしまいますので、注意が必要です。
有効期限は事前に確認しておきましょう。
課税/非課税について
メニューの中には利用時に課税されるものと、されないものがあります。
例えば旅行費用の一部を現金で受け取る場合は課税対象となりますので、実際に支給される金額は税金が引かれた額になります。
メニューを利用する際は、課税対象かどうかを確認しましょう。
領収書について
ポイント利用の申請には、多くの場合領収書が必要になります。
受付可能な領収書に関するルールが設けられていることもあり、その場合は条件を満たした領収書で申請をする必要があります。
申請前には、しっかりルールを確認しておきましょう。
カフェテリアポイントの決済方法とは
一般的なカフェテリアポイントの決済方法について紹介します。
ただし実際の利用に関する手続きは、プランを導入している企業が個別に定めている場合がありますので、利用の際は必ずそちらを確認してください。
会員サイトでの決済方法は?
基本的に会員サイトからログインした後、利用したいサービスを選択し、必要な手続きを行う形になります。
決済方法は事前申請や事後申請など、サービスによって変わってきますが、手続きの際にポイントは必ず消費します。
具体的な方法はカフェテリアプランを提供している企業毎に異なりますので、詳細については確認してください。
カスタマーセンターでの決済方法は?
電話で利用を申し込む際は口頭で手続きを進めます。
会員IDなど、必要な情報をあらかじめ用意した上で電話をしましょう。
こちらも具体的な方法、必要な情報に関してはマニュアル、担当部署などに確認してください。
メールやFAX、書類での申し込みの場合は、マニュアルに記載されている申請方法を確認してください。
まとめ
以上、カフェテリアポイントについて一通り解説しました。
カフェテリアポイントは比較的新しい福利厚生制度です。
そのため理解するまで大変ではありますが、使いこなせば非常に有益です。
しっかりと利用方法や注意点を確認して、有意義に利用してください。
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