
【オーナーシップとは?】リーダーシップとの違いや育て方について
皆さんは「オーナーシップ」という言葉をご存知ですか?一言で言うと、「当事者意識」や「責任感」という意味です。リーダーシップとは似ているようで全くの別物です。今回の記事では、オーナーシップの特徴やマインドといった部分を詳しく説明していきます。ぜひ一度、読んでみてください。
オーナーシップとは?
「オーナーシップ」という言葉は「リーダーシップ」に似ているため、意味合いも同じようなものだと考えがちです。
しかし実際は、「リーダーシップ」とは関係のない意味を持っています。
ここではそんな「オーナーシップ」という言葉について説明します。
オーナーシップの言葉の意味は?
オーナーシップとは、自分が担当する仕事を、責任を持って主体的に取り組む姿勢を指す言葉で、一言で表すと「当事者意識」や「責任感」となります。
オーナーシップを持つ社員は指示を待たずに、自ら考えて自主的に仕事を行います。
常に当事者意識を持ち合わせて仕事をしているため、会社に対する愛着も強く、離職率が低いと言われています。
オーナーシップを使った例文
オーナーシップという言葉は、当事者意識や責任感、所有権といった、さまざまな意味を内包しています。
そのため言葉の使い方によっては、主な意味合いが変わります。
相手に正しく意味を伝えるためには、含める意味を正しく伝えなければいけません。
ここではそれを理解する手助けとして、例文を紹介します。
- 所有権:経営改善のため、会社のオーナーシップを明け渡す
- 当事者意識:個々の社員がオーナーシップを持って、問題を解決しなければならない
- 責任感:オーナーシップを持って仕事を遂行する
オーナーシップとリーダーシップの違い
「オーナーシップ」と「リーダーシップ」は似ているため、意味を混同しがちになります。
ここでは具体的に、この2つの言葉の意味がどのように違うのかを説明します。
リーダーシップとは、チームのメンバーが効率的に目的を達成するために目標を決めたり、作業の優先順位を決めたり、チームの責任を持つことです。
つまり、チームとしてより良い結果を出すための能力と言えます。
対してオーナーシップは、個人の仕事に対する姿勢やマインドです。
自分の仕事の本質を理解する力や、得意なことや不得意なことの把握など、個人としての業務遂行能力に焦点を当てています。
このように、リーダーシップとオーナーシップは領域の異なる、共存が可能な能力です。
例えばオーナーシップとリーダーシップを持つチームリーダーは、チームに与えられた仕事の本質的な意味を理解し、現時点で行うべきリーダーとしての行動を考え、目標を設定し、実行することができるでしょう。
オーナーシップに重要なマインドセット
オーナーシップに必要となるマインドセットは、仕事に対する自発性、経営に対する当事者意識、仕事への参画意識などです。
仕事そのものに本格的に参画するという強い意識と、経営という大きな視点で当事者意識を併せ持つことで、全
体として必要な仕事を判断し、自発的にこなすことが可能となります。
また経営意識を持つことでコストや収益を自然と意識するようになり、効率的な仕事の消化を心がけることができます。
オーナーシップを発揮できる人の特徴
では実際にオーナーシップを発揮している人には、どのような特徴があるのかを見てみましょう。
仕事の要求者ときちんとコミュニケーションが取れている
仕事を要求している人とコミュニケーションを取り、具体的に何をどれだけ要求しているかを確認することはとても大切です。
それが分からなければ、仕事の成果物を正確に把握することはできません。
成果物が把握できなければ、仕事に必要な労力を見積もることができず、現実的な計画を立てることができなくなってしまいます。
それはゴールがわからないまま、取り敢えず走ることと同じです。
周囲を適切に頼ることができる
人には得手不得手があります。
やるべき仕事が苦手だった場合、オーナーシップを発揮できる人は、その仕事が得意な人にアドバイスを求めたり、あるいは手伝いを頼むなどをして、助けを求めます。
苦手としている自分が1人で仕事をするよりも、得意としている人の力を借りた方が、効率的に終わらせることができるのは明らかです。
オーナーシップを育てるには
できるだけ多くの部下にオーナーシップを持ってもらいたいと思うのは、自然なことです。
では実際のどのような方法で、オーナーシップを育てることができるのでしょうか。
オーナーシップを学ぶ機会を作る
オーナーシップを習得するためには、オーナーシップを知る必要があります。
そのため、まずは正確に理解してもらうことが重要です。
良くあるのが、指示待ちせずに自主的に仕事をすることを、人に頼らず1人でやりきることだと勘違いするパターンです。
このような勘違いを放置してしまうと、正しいオーナーシップを身につけることができなくなります。
試行錯誤しやすい環境にする
指示待ちで仕事をしていた人が、自主的に仕事をすることを覚えようとする場合、自分で考える力を鍛える必要があります。
考える力は筋肉と同じで、日々のトレーニングで力を着けていくしかありません。
当然仕事を通してもトレーニングすることになりますので、どうしても初めはトライアンドエラーを繰り返さざるを得ません。
大事なのは、そういったミスを許すことができる環境を作ることです。
常にエラーが発生する前提でカバー可能な状況を用意しておけば、エラーで仕事に支障をきたすことはなくなります。
雰囲気のいい職場を作る
オーナーシップでは上司や同僚に対して、気兼ねなく助言や手助けを頼める関係が必要になります。
そのため普段から風通しの良い関係を作り、信頼関係を築くことを意識しなければいけません。
まとめ
以上、オーナーシップの説明と、育て方などをまとめました。
オーナーシップを身につけた社員が多ければ、それだけ会社やチームは効率的に作業を行うことができるため、組織力・チーム力が向上します。
また個人のパフォーマンスもしっかりと発揮され、仕事に対するモチベーションも下がりにくくなります。
このようにオーナーシップは個人にとっても、チームや会社にとっても良い結果をもたらすものです。
これを機会にぜひ、まずは自分がオーナーシップを意識して、身につけるところからはじめてみてはいかがでしょうか。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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