【ケースメソッドの進め方とは？】事前準備や効果についてご紹介

講師や先輩が今まで起きた事例を使って、どのように解決していくか？を資料などを通してレクチャーしていくケーススタディ。

答えを与えずに自分で考え、仲間と一緒に討論を重ねながら最善策を見つけ出します。

通常以下の様に進めていきます。
 

1. 過去に起きた問題を文章化し、ケースを理解させる

2. ケースを理解した上で自分の考えをまとめさせる

3. 小グループ内で自分の意見を発表、他の人の意見も聞く

4. 様々な意見を聞き入れながら、自分の意見を修正させる

5. 大きなグループ内で自分の意見を発表、課題を分析させる

6. 最善と思われる解決策を検証させる

まずケーズメソッドの課題を貰った時点で、どのような点に気をつけるべきか？を考えて見ます。

ケースメソッドの自己学習について

文章化された事例には様々なものがあります。皆が知っているような有名な出来事から、社内で起きた事件など課題になるものは色々です。

まず事例を読み理解をし、自分がその問題を解決する管理者や経営者としてどのような判断をくだすか？を考えます。

ケースメソッドの事前準備について

過去の事例の解決方法を学習するのではなく、自分が当事者だったらという事で考えていきます。

• 似たような事例の解決例を見る

• 事柄起きた原因を分析

• どのように問題がおきたか？

• 自分が考える最善の解決策はなにか？

自分の考えを小グループで発表する為に、わかりやすく説明出来る様に記録し、グループディスカッションに備えます。

小グループごとにディスカッション

自分の考えがまとまったらそれを小グループで発表します。ここでの目的は、自分の意見とその根拠もふまえて明確に説明出来る様にすることです。

小グループごとに行うディスかションでは、グループごとにリーダーを選び、リーダーが進行役を行います。

自分の意見を解るように発表すると共に、色々な人の意見も聞き自分の意見との相違点などを見て行きます。

グループ内の意見を参考に持論の修正と強化

グループ内の意見を聞き、討議する事でそれぞれが違う判断基準を持つ、価値観を持つことがわかってきます。

他の人の意見を聞き入れ、取り入れることで自分の意見を強化しながら修正していきます。

ケースメソッドは、自分の意見を発表しながら色々な意見を取り入れ、最終的な自分の持論を作ります。

その後、大きなグループ(全体）で大勢の人の前で発表する事になります。

この一連の学習が今後実際に起きる様々な問題の解決に役立っていくのです。

解決能力や決断力がつく

問題が起きたとき、どのように情報を集め、分析し問題解決への道筋を付けていきます。

自分が当事者だったら、経営者だったらという立場に立ち考える事で、問題の分析、洞察そして解決能力が養われていきます。

また何時、どのように問題の解決を行っていくかの判断力、決断力が付いてきます。

実践力がつく

小グループでのディスカッションを通し、他の人の意見をどのように聞き、取り入れていくか、そして討議を重ねながら解決策を探し出すという疑似体験を通して、物事をスムーズに動かす実践力が付いてきます。

机の上での討議だけでなく経営者としての疑似体験を通して行動力が付いてきます。

知識が身につく

実例を使っての疑似体験を通して、実際に問題を解決していくケースメソッドは、題材となった業界に関する情報、またパワハラやクレーム処理などどの企業でも抱える問題に対しても、様々な知識を得る事が出来ます。

自分で考え、意見をまとめるというアウトプットと共に、情報または知識を習得することも可能なのです。

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▶︎【ケースメゾットとは】ケーススタディーとの違いや利用する目的について

多くの企業がケースメソッドを研修や社員教育の一環として使い始めています。

実際にどのような目的で、どのように使っているのか探ってみます

役職別に社内研修を行う

ケースメソッドは様々な事例を扱うことが可能です。

社員研修のなかでも新人、主任、課長クラス、またその上の部長や取締役となると抱える問題にも違いが出てきます。

それぞれの役職、立場にあった適切な題材を使うことで、受講者に取って最も有意義な研修になります。

受講者の問題解決能力を向上させると共に、明確な研修、効率的に学んでいく事が出来ます。

各職場で研修を行う

各職場でその職場、職場が抱えやすい問題を題材にする事も可能です。

各職場内で研修として行うメリットは、実際に問題として起こりやすい題材とすることで、リーダーやトレーナーとなる人、受講者の両方が、それぞれの立場で問題の解決力やリーダーシップなど能力開発が出来る事です。

事例を用いた教材を利用する

ケースメソッドを成功させるポイントは、その研修や社員教育にあった事例を用いた教材を用意する事です。

一番最初に実際の事柄の文章を配る際に、何時までに自分の考えをまとめ、小グループでのディスカッション、討論にかける所要時間やその場所、またその後の討論など事前に説明する事が必要です。

実際に起こった事を題材とし、自分なりの最善の解決策を見つけるケースメソッドは、人の意見を聞き入れながら自分の考えを修正し、疑似体験を通して学んでいきます。

一人ひとり違う人間、色々な答えが出てきます。

しかし、時代と共に状況は常に変わっており、同じ様な出来事が起こったときに、疑似体験と同じ結果になる、効果が得られるとは限っていません。

多種多様な事例を疑似体験することで、柔軟な考え方、対応することが可能になりますが、これから実際に起きる問題の解決、経営者として正しい判断が出来るかは別の問題になります。

この点をしっかりと踏まえ、研修として役立てていく事が大切です。