
【ランニングコストとは?】正確な意味と使い方を例を交えてご紹介
ランニングコストという言葉を知っているでしょうか。ランニングコストとは運営費つまり、維持費のことです。現在ビジネスの現場では様々なビジネス用語が溢れており、全てを正確に把握することは難しいでしょう。今回はランニングコストについてご紹介いたします。この機に使い方を理解しておきましょう。
ランニングコストとは
「維持するにはランニングコストがかかるから」というような会話を耳にしたことがあるでしょうか。
今回は、この日常会話の中でも登場することがある「ランニングコスト」という言葉についてスポットをあてて、ご紹介します。
ランニングコストの意味
まずはランニングコストの意味についてです。
ランニングコストとは、運転資金のことを指します。
企業が経営を行っていく上で必要な資金、もしくは装置や設備を維持していくために必要な経費のことをランニングコストと言います。
ランニングコストの使用例
ランニングコストの意味をさらに分かりやすく認識して頂くために、具体的な使用例をご紹介します。
「〇〇を所有し続けるには、予想以上にランニングコストが掛かってしまった。」
「部署ごとの経費を見直して、ランニングコスト削減を行って欲しい」
以上のような使用例があります。
ランニングコストという言葉は、ビジネスに関係する場で使用されることが多いようです。
ランニングコストを英語で言うと
ランニングコストを英語で表すと「Operating Cost」になります。
「Running Cost」と表記されることも多く、こちらでも意味は通じるのですが、ビジネス上で使う、本来の経営・運営を維持する上での費用という位置づけで考えると、「Operating Cost」という表現の方が自然です。
ランニングコストの関連語
続いては、ランニングコストに関連する語句について、ご紹介します。
ランニングコストの類語
まずは、ランニングコストという言葉に対する類語です。
- 経営資金
- 運転資金
- 維持管理費
以上のような類語があげられます。
ランニングコストの対義語
続いては、ランニングコストの対義語となる言葉です。
対義語として用いられるのは「イニシャルコスト(Initial Cost)」になります。
イニシャルコストとは、新しく事業を始めるなどの初期に掛かる費用のことを指します。
ランニングコストが高いとは
以上でご紹介したように、ランニングコストとは、その事業や経営を続けていく上で必要となる資金です。
ランニングコストが高いとは、維持していくための費用が掛かるという意味になります。
ランニングコストとイニシャルコストの違い
では、対義語でもご紹介した「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」の違いについて、ご紹介します。
ランニングコストとイニシャルコストの違いや関連性
先にもご紹介したように、イニシャルコストとは初期に掛かる費用・資金になります。
つまり、継続して発生するものではありません。
それに対しランニングコストは、継続して掛かって来る費用・資金となります。
新しく会社を設立する、事業を始めるという際に、まず掛かってくるのがイニシャルコストであり、その後、継続した運営を続けていく上でランニングコストが掛かって来るのです。
ランニングコストがイニシャルコストよりも先に掛かるということは、ありません。
違いをさらに分かりやすく言うと
ランニングコストとイニシャルコストをもっと分かりやすく表現すると、イニシャルコストは「初期費用」、ランニングコストは「運営資金」です。
最初だけ必要なのがイニシャルコストであり、その後継続して必要となるのがランニングコストです。
ライフサイクルコストはどうやって算出するのか
ライフサイクルコストとは「生涯費用」とも言われ、建物や製品などの企画設計・建築または生産・運用管理・解体や再利用などの段階を踏んで、その製造物がある間トータルでどのくらいの資金が掛かるかを計算したものです。
ライフサイクルコストの算出方法については、概算法・略算法・清算法があり、それぞれの製品用途により使い分けて考える必要性があります。
建物に関するランニングコスト
ライフサイクルコストに関してご紹介しましたが、このライフサイクルコストに最も関係が深いのが建物におけるランニングコストではないでしょうか。
ここでは、建物に関するランニングコストについてご紹介します。
不動産投資物件のランニングコストとは
不動産投資を行う中で掛かって来るランニングコストには、大きく分けると「固定資産税」「修繕・管理費」「税金」になります。
このランニングコストは、その投資物件からの収益が無くて必要となります。
収益とのバランスを考えた上で、投資物件を検討する必要があると言えます。
建築後に必要なランニングコストの考え方
通常、必要となるランニングコストは建築費の3~4倍掛かると言われています。
また、建物には経過年数によって資産価値は下がってきます。
経過年数が増える毎に、その分修繕・改築などの費用が必要となってきます。
上記にあげた「固定資産税」「税金」などとあわせて考えていく必要があります。
ランニングコストがかかる設備とは
賃貸物件であれば、「エレベータ」「駐車場」と言った設備管理が必要となります。
最近ではインターネットの普及から、wi-fiをもっている物件も多いため、このようなその時代の世相にあわせて設置した設備に関しても、管理が必要となってきます。
その他のランニングコスト
不動産投資におけるランニングコストについてご紹介しましたが、以下にはそれ以外にも考えられるランニングコストを必要とするものについて、ご紹介します。
社用車のランニングコストの考え方
社用車を考えた場合、購入する場合とリースする場合によって、必要となるランニングコストも変わってきます。
社用車を購入する場合に掛かって来るランニングコストは「税金」「保険料」「ガソリン代」になります。
もしリースであれば、「税金」「保険料」については会社負担とはならず、ランニングコストの節約になると考えられます。
会社運営にかかるランニングコスト例
会社運営に掛かるランニングコストを節約することも、会社経営を行う上ではとても重要なポイントです。
資本金が1000万円以下の株式会社であれば、創業2年間は納税が免除されるなどの利点があります。
株式会社として考えた場合のランニングコストは、「オフィスの家賃」「光熱費」「社員の給与」「福利厚生費」「税理士などの顧問に対する報酬」が掛かってきます。
情報システムのランニングコスト例
最後に、情報システムのランニングコストについてご紹介します。
情報システムのランニングコストは「運用コスト」「保守コスト」「改修コスト」「通信コスト」「教育(サポート)コスト」「管理コスト」が掛かります。
システムを維持するために、多岐に渡るランニングコストが掛かることが分かります。
ランニングコストについてのまとめ
ランニングコストについて、まとめました。
継続して事業や経営を続けていくためには、様々なコストが掛かります。
ランニングコストの必要性を十分理解した上で、上手に節約を考えながら、運用していきたいものです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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