
【アセットの意味とは】意味や必要性についてなどご紹介していきます
ビジネスシーンにおいてよく耳にする「アセット」という言葉ですが皆さんご存知でしょうか?今回は、このアセットについてどのような意味があるのか、またそれぞれの分野においてどのような使われ方をするのかをご紹介していきたいと思います。是非参考にしてみてください。
アセットの意味を解説!
ビジネスシーンにおいてよく耳にする「アセット」という言葉。
今回は、このアセットについてどのような意味があるのか、またそれぞれの分野においてどのような使われ方をするのかをご紹介していきたいと思います。
ビジネスシーンでしっかりと単語の意味を理解して議論に集中したいとお考えの方は、是非この記事を参考に理解を深めてくださいね。
アセットの定義(広義)
アセットは、英語で「asset」というスペルで表される単語であり、「資産・資源」という意味を持ちます。
また、この言葉の本来の意味としては、「価値のあるもの」という広い意味があり、こうした意味をもとにビジネスシーンにおいても使われ方が決まってくるのです。
では、次からはいくつかの分野におけるアセットの意味するところを参照していきましょう。
会計学におけるアセット
会計学においてアセットという言葉が使われる際には、言葉本来の「資産」という意味で使われ、会社に利益をもたらす経済的価値のことを指します。
多くの会社においては、現金預金はもちろん不動産や有価証券、更には固定資産などに対しても使われることが多いです。
簿記や財務会計などを勉強して理解していく際には、このアセットという概念をしっかりと理解しておくことが大切となりますね。
システム開発におけるアセット
次にシステム開発の現場においてアセットという言葉が使われた場合、これは最終アウトプットの構成要素となる画像ファイルや音楽ファイルなどの素材を指して使われます。
アセットを用いてエンジニアやデザイナーの方々が開発・デザインを行なっていくという意味で、アセットの質は非常に大切ですし、ビジネスサイドの方もこうした概念を避けて通ることはできなさそうです。
アセットを用いた言葉:アセットマネジメント
アセットの大まかな意味を理解した後は、アセットが使われるビジネス用語をいくつかご紹介していきたいと思います。
ビジネスシーンにおいてはこうした横文字が飛び交う会議も少なくないですので、是非この機会にアセットを含むビジネス用語を理解して、議論で存在感を発揮できるビジネスパーソンになりましょう。
まず最初は、アセットマネジメントについてお話しします。
アセットマネジメントの必要性
アセットマネジメントとは、個人や企業が持つ様々なアセットを管理して運用することを指します。
このアセットマネジメントは、その分野において専門性をもつ企業にアセットの管理を任せることで、より安全にかつ効率よくアセットを増やしていくという目的があるのです。
したがって幅広い業務を行う組織や個人にとって、アセットマネジメントを行うことは欠かすことのできない重要な考え方の1つなのです。
金融におけるアセットマネジメント
金融業界において、アセットマネジメントとは主に投資信託と投資顧問の2種類の形態をとります。
前者の投資信託に関しては、個人や企業から集めた資金を元に投資家が運用を行ってその利益を還元する形のことを指し、リスクの大小によってその還元率も変わってきます。
投資顧問に関しては、投資家に対して様々な観点からアドバイスを行う形を指すものであり、いずれにしても専門性をもつものにマネジメントを託すことで、より確実で大きなリターンを狙うことが目的なのです。
公共事業におけるアセットマネジメント
また、近年では公共財政の逼迫から公共資産のアセットマネジメントが注目を集めています。
具体的には、税収による資金や街の公共施設などを総合的に評価して、より効率的に長期的な利益をもたらす投資をしていくことがあげられるでしょう。
限られた資金源と市民への広い責任との狭間で、より効率的なアセットマネジメントを行っていくことは今後の課題でもあり、注視が必要な分野の1つかもしれませんね。
アセットを用いた言葉:アセットアロケーション
次にご紹介するビジネス用語は、アセットアロケーションという言葉です。
アロケーションという言葉には本来、「割り当て・配分」といった意味がありますが、アセットをアロケーションするということはどういうことなのか、ここで説明させていただきますね。
アセット・アロケーションとは
アセットアロケーションとは、投資においてリスクを分散させるためにポートフォリオ(投資している企業や業界のトータル)のバランスを組み直して配分することを指します。
つまり、保有する資産を1点に集中させるのではなく、自らが取るべきリスクの大きさや期待する利益の大きさに合わせてバランスをとって配分することを指すのです。
アセット・アロケーションの必要性
こうしたアセットアロケーションは投資においてなぜ必要となってくるのでしょうか。
1つには、不測の事態に対してリスクを分配しておくことでその損害を最小限に止めることができるということがあります。
いくつかの事業にアセットを分配しておくことで、こうしたダメージは比較的小さくなりますし、結果的に安全で効率的なアセット管理が可能となるのです。
ビジネスマンに必要なアセット・アロケーション
またこのアセットアロケーションという考え方は、投資だけでなくビジネスマンとして生きるあなたにも必要な考え方となってきます。
それはあなたの時間(アセット)をどのように分配して、今を生きていくかという考え方です。
これを決めずに日々を無下に過ごすと、いつまでたっても将来の目標が叶えられずに現状維持で終わってしまうという危険性があります。
そうならないためにも、しっかりと自分のアセットをどこに投資するのかを決めるアセットアロケーションという考え方は忘れずに意識しておきたいですね。
アセットを用いた言葉:ヒューマンアセット
最後にご紹介するのは、ヒューマンアセットというビジネス用語です。
今までのアセットは資金や金融資産など、金銭的価値で表されるようなものが多かったですが、このヒューマンアセットにはどのような意味や考え方があるのでしょうか。
ここから見ていきましょう。
ヒューマンアセットという考え方
ヒューマンアセットという考え方は、企業における人材をアセット(資産)と捉え、それをどのようにマネジメントして利益に繋げるかを考える考え方となります。
確かに、管理や配置次第で効果がいくらでも変わってくる人材というものはアセットに近いと考えることもできますし、このように考えることでより効率的な人材育成と活躍促進を促す施策も出てきそうですよね。
ヒューマンアセットを可視化する
では、このヒューマンアセットを活用するために必要なことはどのようなものなのでしょうか。
最初に行いたいことは、自社が保有するヒューマンアセットをしっかりと可視化するということです。
人材資産(スキルなど)というものは、無形資産であるためなかなか可視化が難しい資産の1つなのですが、管理と活用のためにはこれをしっかりと定量化して可視化する必要があります。
こうした過程を通じて、より効率的なヒューマンアセット・マネジメントが行えるのですね。
ヒューマンアセットにレバレッジを効かせる
そして、このヒューマンアセットを利益へと変えていくためには「レバレッジ(てこ)を効かせる」という発想が大切です。
具体的には、「より少ない人材で高い利益を出すためにはどのような配置を行い、施策を行えば良いのか」と考えることです。
こうすることで、社内のヒューマンアセットを最大限に活用して会社の売り上げ・利益へと還元できる強い組織が出来上がるでしょう。
まとめ
以上が、アセットに関するビジネス用語や意味、使い方のまとめになります。
投資だけでなく、ビジネスパーソンや会社の人事においても欠かせない「アセット」の考え方をしっかりとマスターして、活躍できるビジネスパーソンへの道へ繋げてみてくださいね。
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