【左遷されたら転職？】積極論と慎重論、左遷を生かす道などをご紹介

左遷とは、どういうことなのでしょうか。また、左遷された場合、転職はすべきなのでしょうか。また、今の会社で自分の評価を高めるためにできることには、どのようなことがあるのでしょうか。
 

左遷とはどういうこと？

左遷とは「低い地位や官職におとすこと」と言った意味があります。官職をそれまでよりも低い位置に下げられることが転じ、高い地位から低い地位へ落されることを指します。
 

転職か残るかの判断は慎重に

左遷があっても、それだけで人生のすべてが終わるわけではありません。左遷をされてもその部署での経験をどこかで活かし、高く評価されることもあるでしょう。後々、左遷をされた経験があって良かったとさえ思える瞬間もでてくるかもしれません。

けれど、このようにどうしても考えられないというのであれば、転職をおすすめします。また新しい職場でいちから頑張ってみるのも1つの方法です。ただ、転職の判断は慎重におこなってください。
 

今の会社で自分の評価を高めるには

何か評価されるような特技を身に着けるようにしましょう。特別なことをできるようになる必要はありません。例えば、初対面の人の顔と名前をすぐに覚えることができることは、とても立派な特技です。相手は1度で顔と名前を覚えてくれたことに驚き、あなたに好感をもつでしょう。

そうすれば周囲もそんなあなたに尊敬のまなざしを向けるはずです。
 
何をするのにも一生懸命な人を自分の手元に置いておきたくなるのが、上司の心情です。反対に、向上心をもたない人は、どこかへ行ってほしいと思われてしまいます。

とにかくポジティブ思考でいましょう。そして向上心をもって仕事に取り組み、成績をあげていきましょう。

左遷をされたらその左遷先で頑張って成果を出し、また本社勤務などに返り咲くという補法もあります。返り咲きまではしなくとも、自分にとって良い経験だったとプラスに考えて、前向きに頑張ることもできます。けれど、さっさと転職をして、新しい職場で心機一転やりなおすというのも、いいでしょう。
 

左遷する会社は個人を無視 

もともと左遷をするような会社は、左遷をすることが個人を振り回していることだとは考えていません。それでも左遷先で頑張って働き抜くというのは、例えるなら、ロッククライミングをやっている時、まったく信用をしていない人に命綱を渡しているのと同じです。

そのような会社に長く務める必要はないですし、しがみつく理由も何もないのです。
 

左遷されても頑張る労力は転職先に向けるべき

 左遷をされても頑張り続けるという人もいます。けれど、そういう労力は転職先に向けるべきです。左遷された会社ではどんなに頑張ったとしてもマイナスがゼロになるだけです。

たとえゼロからプラスに転じることがあっても、マイナスから這い上がっている分、まるまるロスをしてしまっているのです。

そのうえ、左遷先で這い上がれるという人の方が少ないので、確率でいえばすごく低いわけです。それなら、転職をしてゼロからやり直した方が、最初はゼロからのスタートなので、自分がラクなのです。
 

会社は金を稼ぐ場所と割り切る

左遷先で働きながら、所詮会社なんて、お金を稼ぐ場所なんだと割り切って働くというのもありです。所詮、会社で働くということなんて、生活をするために仕方なくすることなので、それならそれに合った働き方をすればいいのです。

反対に、転職をしないで左遷を自分に活かすという考え方もあります。

左遷を自己復活のチャンスに

出向名のもと左遷に合った佐々木さんという男性がいました。左遷先の管理部門で月200時間もの残業をして働き、経営課題を洗い出し、予算制度を整備することをやり遂げました。

また、自腹で左遷先の社員にお酒をおごって、社員たちの話に耳を傾けるといったコミュニケーションも積極的にしたそうです。こうして逆光に立ち向かい、身を粉にして働いた結果、佐々木さんは本社に復帰できたのだといいます。
 

左遷を良い経験に転換する

左遷された時の気持ちには「なぜ認めてくれないのか」「僕はもっと優秀だ」という利益や出世を中心に物事を考えていることが多いものです。

けれど、自分自身と見つめ合い、その考えから抜け出すことができた時、左遷を転機やチャンスにできるのだといいます。

ある転職志向者がいました。この人は、転職するつもりではいましたが、あることをきっかけに左遷されてしまいます。みなさんの身にも起こりえることなので、気をつけてほしいことです。
 

なぜ転職を考えたか？

第一線にたって顧客と関わることができる営業を担当したいと会社に伝えていたのにも関わらず、実際はマーケティング部門に回されてしまいました。結果を出せば、希望通りに営業に異動させてもらえるだろうと頑張っていると、あなたには抜けられては困ると、余計に営業に異動できる可能性が低くなってしまったのです。

この時、転職を決意しました。
 

上司に転職活動を知られ左遷

この人は、転職活動をしていることを同僚に軽く話してしまったことがありました。そして、このことをきっかけに、上司に知れ渡ってしまうこととなります。上司は転職活動をしているこの人を責めました。「転職活動なんてしていません」と言いましたが、もちろん信じてはもらえません。

そしてこれがきっかけに左遷になり、韓国へ異動になったという話もあります。転職活動をしていることはできる限り内密にしておきましょう。

みなさんのいろいろな左遷の話をまとめてみました。
 

営業職の夫が突然現場業務に左遷

営業職を9年もしていた人が、パートやフリーターさんと一緒に現場の職場に左遷されたのだそうです。過去にどんなに成績が良くても、最近の成績が良くなければ、このようなこともあるようです。
 

40歳の夫が職場のトラブルで左遷

本人の成績や働きぶりではなく、職場のトラブルで左遷になるケースもあります。住宅ローンもあり、簡単に辞めるわけにもいきません。
 

50代で左遷を乗り越えた人

これは、眠さんご存知の池上彰さんの実話です。当時ＮＨＫのニュースキャスターをしていた池上さんが、社内で起きた人事対立がきっかけで異動になったそうです。

最初は池上さんも腐ってしまっていた時期があったようですが、気持ちを切り替え、子どもにいかに分かりやすくニュースを伝えるかということを考えた結果、注目を浴び、今のような解説をする池上彰さんが誕生しました。

左遷をされた時にどのように考え、その後どのようにしてくのかは、結局は自分次第です。これはつまり本人次第でどうにでもできる、という意味でもあります。

あなたはどのようにしたいですか。自分に問うてみてください。