
損害保険を扱うには資格が必要?試験の内容や勉強方法をご紹介!
みなさんは損害保険を扱うためには試験に合格しなければならないことをご存知ですか?損害保険とは毎日の生活の中で事故や災害などのトラブルに対して日頃から備えておくために作られた保険で、損害保険を扱うのには大きな責任が伴うため、幅広い専門知識とスキルが必要不可欠なのです。今回は損害保険を扱うための試験の概要や難易度、勉強方法などについてご紹介していきます。
損害保険を扱う資格とは
損害保険を扱うには試験がある
損害保険とは毎日の生活の中で事故や盗難、災害などのトラブルに対して日頃から備えておくために作られた保険で、損害保険会社が取り扱っています。
料金や内容はそれぞれ異なりますが、保障の範囲や対象を決めて保険料を支払い、契約期間内であれば損害に対して保険金を受け取ることができるという仕組みはどれも同じです。
このように、損害保険を扱うのには大きな責任が伴うので、幅広い専門知識とスキルが必要不可欠です。
そのため、損害保険を取り扱う場合には日本損害保険協会が実施する試験に合格する必要があります。
(公式HPはこちら)
正式名称は損保一般試験
社団法人日本損害保険協会が実施する試験のことを損保一般試験と呼びます。
2011年までは商品専門試験と損保一般試験に別れていましたが、現在はその二つが統合されています。
では損保一般試験とはどのような試験なのでしょうか。
この試験は損害保険のものいいだけでなく、不動産会社や生命保険会社などの社員などの損害保険の代理店となる企業に勤める人たちが多く受験するものです。
就職活動中にこの試験に合格している必要はなく、採用後に勉強をして受験に臨むのが一般です。
損保一般試験の内容について
試験内容
試験の内容としては、基礎単位と商品単位があり、商品単位の中には自動車保険単位、傷害疾病保険単位、火災保険単位があり、基礎単位プラス取り扱う保険商品に応じた単位に合格する必要があります。
基礎単位では保険料の仕組みについての問題や保険用語の問題などが出され、商品単位ではそれぞれの専門的な問題が出されます。
合格基準はそれぞれ100点満点中70点で、試験時間はそれぞれ40分です。
試験の流れ
試験は基礎単位の受験の他に、自動車保険単位、傷害疾病保険単位、火災保険単位の受験ができます。
試験申し込み時の注意点は、以下の様になっています。
- 「1回の申込み」により申し込むことができる単位は、試験日が同一で、かつ、試験の時間帯が連続している単位に限られます。
したがって、同一日であっても、試験の時間帯が連続していない場合には、「1回の申込み」で申し込むことができません。
例えば、午前中に1単位、夕方に1単位を申し込む場合などは、「1回の申込み」とはなりません。- 2単位以上連続受験の場合、休憩時間はありませんのでご注意ください。
引用:日本損害保険協会
つまり、一度の試験で自分が取り扱う保険以外の試験も受けることができるということです。
例えば、保険会社で働く方は、基礎単位と傷害疾病保険単位の受験が必要ですが、転職やキャリアアップを見据えて他の自動車保険単位、火災保険単位も受験するということができます。
上級試験について
損保一般試験の他にも日本損害保険協会が実施している試験はあります。
それが損害保険大学課程コンサルティングコースと損害保険大学課程専門コース試験です。
これらの試験は上級試験とされており、税務や法律などのより専門的な知識を問われます。
コンサルティングコースを修了したのち試験に合格すると損害保険トータルプランナーとして活動することができます。
この試験に合格することで損害保険に関する知識の証明ができるので、就職や転職にとても有効になります。
損保一般試験の難易度について
合格率は9割を超える
先ほど少し触れたように、100点満点の試験で70点取ることができれば合格することができます。
合格率は9割を超えているので、かなり高いです。
ある地域では120名のうち110名の受験者が合格したことも過去にあります。
損保一般試験では、試験中にテキストを見ることができますので、そうした特徴も合格率の高さの要素となっているでしょう。
しかし、合格率が9割を超え、試験中にテキストを見れるからといって、勉強しなくてもいいというわけでは決してありません。
損保一般試験の難しいところは、日常の会話で使う言葉とは異なる言い回しが多く使われているところです。
そのポイントを押さえて勉強すれば、比較的簡単に合格を目指すことができるのです。
商品単位である自動車保険単位、傷害疾病保険単位、火災保険単位の難易度は、自動車保険単位が最も難しく、範囲も広いと言われていますので、事前準備はちゃんとしておきましょう。
損保一般試験の勉強方法について
テキストと問題集で勉強
その合格率の高さから、絶対に受からなければならないといったプレッシャーが生まれることもしばしば起こるようです。合格率は高いですが、しっかりと対策を行うことを忘れてはいけません。
基礎単位も商品単位も両方ともテキストと問題集で十分勉強することができます。
このテキストは教育テキストとして公式のものがあり、問題集も過去問がありますので、そちらを使うことをお勧めします。
大体の会社ではこのテキストを手配してくれるので、自分で用意する必要はありません。
さらに、テキストの訂正事項については損保代理店試験のホームページで確認することができるので、こまめにチェックをしながら試験勉強に望むことをお勧めします。
問題集で分からなかったところをテキストで確認するといった形の勉強方法で合格ラインまでの知識はほとんど身につくようです。
時間数でいうと一般的に10〜20時間程度と言われています。1日1時間勉強すれば1ヶ月後の試験には間に合うのではないでしょうか。
学習サイトで勉強
最近では日本損害保険協会によって、問題集ではなく学習サイトが作られました。
「損保代理店試験 学習サイト」というサイトで、これまで以上に便利な勉強法が作られたのです。
(※公式サイトはこちら)
このサイトには動画講義や練習問題、模擬試験などが入っていて、受験するために必要な学習ができるようになっています。
内容も充実しているので試験勉強には適しています。
学習サイトの内容は適応している期間が決まっていて、基本的にサイトに記載されている適用開始日から翌年の6月末までです。
試験対応のために内容は更新されていますが、毎年4月から翌年の6月までの間は内容が変わることはありません。
受験後も学習サイトを使うことが可能で、IDとパスワードがあればいつでもログインできます。
このIDとパスワードは各年度のテキストに記載されているのでそれを確認してください。
しかもこのサイトは全て無料で使うことができるので、節約にもなります。
使わない理由がないこのサイトを使って試験勉強をする人がほとんどのようです。
次に、資格更新についてご説明します。
損保一般試験は更新が必要
公式HPにも書かれていますが、損保一般試験の更新は5年毎となっています。
- 更新試験の受験申し込み
- 更新試験の受験・合格発表
- 認定更新の申請
という順序になっています。
更新試験に合格したら自動的に更新されるわけではありませんので注意が必要です。
更新できていない場合
基礎単位と商品単位でそれぞれ5年ごとに更新が必要ですが、基礎単位が更新できていない場合、代理店登録または募集人届出ができないとされています。
商品単位が更新されていない場合は、当該保険商品の取扱いができないとされ、商品説明、お客様の意向把握、意向確認、契約締結業務ができなくなります。
いずれにせよ、資格更新ができていないと、業務に多大な影響を及ぼすことになりますので、しっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
損害保険を扱うための資格や試験について調べることができ、どのように勉強すれば良いか明確にすることができましたでしょうか?
合格率の高さに惑わされず、しっかりと対策をしておかないと、足元をすくわれることになりますので、注意しましょう。
専門的な知識を扱う保険のプロとして責任感と自覚を保つためにも試験に合格してからも日々勉強することで新しい知識を取り入れ、今までの知識の確認をすることが大切ですので、「試験があるから勉強する」といったことのないように心がけましょう。
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