
税務署職員になるには|試験・難易度や仕事内容と向いてる人を解説
税務署職員は税務のスペシャリストとして、法律や会計の専門知識を活かした事務作業を行います。専門的な知識が必要な仕事であり、責任が大きいですがやりがいや魅力がある仕事です。今回は税務署職員のなり方や試験、就職先などについて解説していきます。
税務署職員になるには?
まずは税務署職員になるまでの流れについて説明いたします。
採用試験について
税務職員は国家公務員であり、国が実施する「税務職員採用試験」または「国税専門官採用試験」に合格する必要があります。
「税務職員採用試験」は、大学を卒業した者や卒業見込みの者が受験できる採用試験です。
「国税専門官採用試験」は、高校または中学校を卒業して3年未満や卒業見込み者が受験できます。
その後、採用が決まると、全寮制の税務大学校で1年間の研修を受け、その実務経験を経て税務署職員として実務を行うことになります。
なお、試験は一次試験に基礎能力試験、適性試験、作文試験に分かれており、基礎能力試験の得点割合が高くなっています。一次試験を突破すると面接と健康診断が実施され、これらを突破すると晴れて合格ということになります。
税務職員採用試験の難易度は?
結論として非常に難しいとご認識ください。
税務職員採用試験の合格率は平均で約15%〜20%。少なく見積もっても5人受けたら4人落ちる試験です。
また、採用は管轄ごととなるため、採用人数が少ない地方は特に採用が難しくなる傾向となっています。
ただし、高卒、高卒見込みから受けられる試験となっているため、学歴は気にしなくても問題ない試験であると言えます。
税務署職員の就職先
税務職員採用試験に合格した方の就職先には、以下のような職場があります。
- 国税局・国税事務所
- 税務署
税務職員採用試験に合格後、研修を受けた後に国税局・国税事務所や税務署に配属されます。
国税局は全国に12局あるため、税務署職員になった場合は2〜3年で転勤する事になります。
参照 : 国税専門官に関するQ&A