
【社会保険に入らないといけないの?】メリットやデメリットなどご紹介
皆さんは「社会保険」に加入されていますか?社会保険は正社員で働く場合、入らないといけないものといわれています。しかし、社会保険料は会社と折半とはいえ、給料から天引きされ、手取りが少なくなってしまうのは生活するのに大変なことです。果たして必ずしも社会保険には入らないといけないのでしょうか?今回は、社会保険に加入するメリットとデメリットなど、詳しく解説していきます。
社会保険には入らないといけない?
社会保険は正社員で働く場合、入らないといけないものです。
しかし、社会保険料は会社と折半とはいえ、給料から天引きされる額は大きいですし、手取りが少なくなってしまうのは生活するのに大変なことです。
果たして社会保険には入らないといけないのでしょうか。
社会保険に加入するメリットとデメリットを解説していきます。
社会保険に加入するメリット
社会保険に加入するメリットは3つあります。
- 将来もらえる年金額が増える(厚生年金)
- 病気などで働けなくなったときに傷病給付金が出る(健康保険)
- 社会保険料が給料から天引きされるため所得税が減る
また、扶養家族になっている場合、社会保険に入らないのであれば、収入額が扶養家族から外れる額を超えないように気にしなければなりませんが、社会保険に加入してしまえば収入など、働き方を気にする必要がなくなります。
社会保険に加入するデメリット
社会保険に加入するデメリットは、給料から社会保険料が天引きされるため、手取り額が少なくなることです。
配偶者などの扶養家族になっている場合、健康保険料は配偶者1人分で済んでいましたが、社会保険に加入すると健康保険料は自己負担となります。
また、厚生年金保険料も引かれるので、将来の年金額がその分増えることにはなりますが、手取りの給料は少なくなります。
社会保険に入らないといけない条件
配偶者などの扶養家族に認定されていて、パートなどで収入を得ている方もいると思いますが、そのような方も果たして社会保険に入らないといけないのでしょうか。
社会保険に加入したくない方は、社会保険に入らない方法も気になります。
社会保険に入らないといけない条件と、入らない方法を確認しましょう。
社会保険に入らないといけない条件
社会保険には入らないといけない条件があります。
- 社会保険に入らなくてはいけない会社に勤めた場合
- 正社員の4分の3以上の労働時間がある場合
また、上記以外に社会保険に入らないといけない条件があります。
- 週20時間以上労働時間がある
- 年収が106万円(月収8.8万円)以上ある
- 1年以上その会社に勤める
- 従業員が501人以上の会社である
- 学生でない
上記条件すべてに該当した場合も、社会保険に入らないといけません。
従業員が500人以下の会社であっても、雇い主と従業員の間で合意があれば平成29年4月からは社会保険に加入できるようになりました。
社会保険に入らない方法はある?
社会保険に入らない方法はあります。
それは、社会保険に入らないといけない条件に該当しないことです。
- 労働時間を正社員の4分の3以上にしない
- 年収106万円を超えない
この条件に該当しなければ、社会保険に入らないでいられます。
気を付けたいのが、年収が130万円を超えた場合は扶養家族から外されてしまいます。
扶養家族から外されないことも社会保険に入らない方法です。
フリーターは社会保険に入るべき?
正社員は、ほとんどの会社で社会保険に強制的に加入されますが、正社員でないフリーターは社会保険に入るべきなのでしょうか。
アルバイトをしている方の中には、社会保険のことをよく理解していない方や、フリーターだから関係ないでしょ、という声も聞きます。
フリーターだから関係ない、ということはありません。
フリーターが社会保険に入るメリット、デメリットを説明します。
フリーターが社会保険に入るメリット
フリーターが社会保険に入るとメリットがあります。
まず、フリーターに関係してくる社会保険が
- 厚生年金
- 健康保険
- 雇用保険
の3つです。
それぞれに関係するメリットをご紹介していきます。
・厚生年金
1ヶ月の給料から会社と従業員が折半して負担します。
よって自己負担分が減り、しかも将来受け取る年金は増えますので、自然とできる貯蓄です。
・健康保険
厚生年金と同じく、保険料は会社と従業員が折半して負担します。
また、国民健康保険では受けられない各種手当を受けられます。
それが、出産手当と傷病手当です。
出産手当は女性が出産で仕事を休む場合に支給される手当で、傷病手当はケガや病気で仕事ができない場合に支給される手当になります。
・雇用保険
雇用保険に加入していれば、失業したときにハローワークで所定の手続きを行なうと、失業手当を受け取ることができます。
雇用保険への加入条件は以下となります。
・その会社で1ヶ月以上の雇用契約がある
・週20時間以上労働する
フリーターが社会保険に入ると、多くのメリットがあることが分かります。
フリーターが社会保険に入るデメリット
フリーターが社会保険に入るデメリットは、手取りが減ることです。
社会保険はメリットも大きく、充実した保障も受けられますが、その分給料から引かれる金額は多いです。
給料から引かれる金額が多ければ多いほど手取りは少なくなりますが、その部分だけを考えずメリットも踏まえて、社会保険への加入を検討してください。
社会保険に入っていない会社はある?
正社員やパート、アルバイトのフリーターは、社会保険に加入する条件に該当したら社会保険に加入しなければなりません。
社会保険に加入していない方も、社会保険の加入条件から外れているだけだと思われます。
では、社会保険に入っていない会社はあるのでしょうか。
また、社会保険に入っていない会社はそのままでいいのでしょうか。
今度は会社の社会保険について見ていきましょう。
社会保険に入るのは会社の義務
社会保険に入るのは、要件に該当した会社になります。
- 金額に関わらず、会社から社長に報酬が出ている
- 給料を受け取り、標準的な労働時間、それに近い労働時間勤務している人がいる
これに該当した場合、社会保険に加入しなければなりません。
しかし、社会保険に加入するのを拒む会社もいます。
社会保険料を従業員と会社が折半して負担するので、会社としてはその負担を抑えたいものです。
社会保険に入っていない会社はどうなる?
会社が社会保険に入っていないと、求職者が少なくなる可能性があります。
社会保険に入っているほうがメリットが大きいので、それを求めて求職する方も多いです。
会社そのものの仕事が減る可能性もあります。
社会保険に入っている会社のほうが信頼されやすく、また、社会保険に入っていることを条件にしている仕事もあるので、会社の業績にも関係が出てくるでしょう。
会社に、社会保険に入る義務があるのに入っていない場合、最終手段として加入を強制的に行なわれます。
その場合、社会保険の加入要件を満たした日に遡って保険料の支払い義務が発生します。
その期間は最長2年間です。
あまりにもひどいと、法律で罰則を与えられることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
社会保険には入らない方法もありますが、入ったほうがメリットも大きく、将来的に考えても安泰な生活を送れます。
いままで社会保険のことをよく理解されていなかった方も、社会保険に入らないことはもったいないことが分かりましたね。
個人の場合でも会社の場合でも、社会保険に入らなければならなくなったら、嘘偽りなく加入しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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