【皆勤手当と遅刻について】止むを得ない場合はどうなるの？

学生時代に学校を1日も休まず、1年間通い続けらえたら「皆勤賞」を貰ったという人もいることでしょう。

社会人の場合も企業によっては、皆勤賞を皆勤手当として導入しているところがあります。
ですが、欠席では無く遅刻だった場合にも、皆勤扱いとなるのでしょうか。

今回は皆勤手当と遅刻について、解説していきます。

皆勤手当とは

まずは皆勤手当について、解説します。

皆勤手当とは、一般的には「1日も欠かさずに出金したさいに会社から支給される手当」のことを指します。

会社から支給されるお金は、基本給と手当の2つにより構成されます。
そしてこの手当には、実は2種類に分けられるのです。

「法定手当」という法律で定められている手当と、「法定外手当」という企業が独自で定めた特別な手当です。皆勤手当は「法定外手当」に該当します。

ちなみに「法定手当」には、残業代・休日出勤代などが該当します。

遅刻した時の皆勤手当はどうなる？

お休みはしていないけれど、遅刻した場合はどうなるのでしょう。
遅刻した場合にも、皆勤手当は支給対象となるのでしょうか。

この判断は、企業の判断にゆだねられます。

皆勤手当は法定外手当となりますので、企業が独自で定めたものです。
そのため、細かい判断もあくまで企業によります。

社内規則に皆勤手当に関する記載があり、その中に「遅刻・早退は○回したら1日欠勤扱いとなる」「途中入退社した場合、皆勤手当の支給は行わない」というような記載が無いか、確認しましょう。

皆勤手当を目指して1日も休まずにまじめに出社していたのに、給与支給時に確認したら、皆勤手当が支給されていなかった…なんてことになったら、とてもショックですよね。

ここでは皆勤手当と遅刻の関係について、解説します。

皆勤手当に遅刻何回まで許される？

遅刻なん回までは、皆勤手当を支給されるかどうかなどの条件は、その会社によって異なります。

皆勤手当は法律で決められていることではありませんので、あくまで支給を決めた企業の判断によります。社会規則に皆勤手当支給の対象となる内容などを確認すると良いでしょう。

遅刻が多すぎたら半日休暇でカバーできる？

詳細は企業によって異なりますが、一般的には、有給休暇を取得しても皆勤手当は支給されます。

ですが、その有給休暇を取得する理由が、遅刻の代替えということになると、解釈は違ってきます。
遅刻を何回かすると欠勤扱いになる企業は耳にした事があります。

欠勤は有給休暇とは異なりますので、欠勤となった場合には皆勤手当の対象からは外れてしまいます。

遅刻を何回かしたことで有給休暇を消費する形となるかどうかは、こちらも社内規則を確認しましょう。
もし具体的な記載が無かったりよく分からなかった場合は、総務部に問い合わせて確認した方が良いでしょう。

皆勤手当と似ている手当に「精勤手当」というものがあります。それぞれの違いも、ちゃんと把握しておきましょう。

皆勤手当と精勤手当の違い、さらには遅刻の影響などを解説します。

皆勤手当と精勤手当の違い

まずは精勤手当について、説明します。

精勤とは「熱心に職務に励むこと」を言い、その仕事に対する真面目な姿勢に対して支給されるのが精勤手当です。

熱心に職務に励む姿をどのような基準で判断し評価されるかは、それぞれの企業によって異なります。
ですが、多くが無遅刻・無早退・無欠勤などの勤務状態によって評価されることが多いようです。

そして、皆勤手当は無欠勤であることが評価基準となりますが、遅刻・早退についての判断は企業によって異なります。

皆勤手当と精勤手当の遅刻の扱い方の影響は？

遅刻の場合の皆勤手当・精勤手当の判断が難しいところではありますが、基本はそれぞれの企業の判断にゆだねられますので、一概には言えないところです。

ですが、精勤手当にその遅刻理由などについても、止む負えない理由であり普段の仕事に取り組む姿勢が高く評価されていれば、問題無いと判断される場合も多いようです。

皆勤手当に関しては、社内規則などに遅刻に対する記述（遅刻何回以上で欠勤扱いなど）を参考の上で判断して頂くとよいでしょう。

皆勤を目指していても、自分ではどうしようも出来ない、やむを得ない事情で遅刻することもあるものです。

その場合の皆勤手当についてどのように判断されるのか、参考事例としてご紹介します。

交通機関のトラブルでの遅刻

通勤電車が突然のトラブルで、予定時間を大幅に送れて運航していたなど。通勤に公共交通機関を利用している方には、十分遅刻理由としてありえることでしょう。

このようなトラブルの場合、公共機関が発行する遅延証明書を提出することで、遅刻としてはカウントされずに皆勤手当に影響しない可能性が高いと言えます。

ですが、皆勤手当自体があくまで各企業がそれぞれに設けている法定外手当です。

判断基準はあくまで企業にゆだねられます。
あくまで一般的な参考事例としてご参照ください。

届と違う通勤経路での渋滞で遅刻

届け出と異なる通勤経路で渋滞となっ場合の遅刻は、大変難しい判断が求められるものです。
ですが、その届と異なる通勤経路を使用した理由と、普段の勤務姿勢による判断も必要となります。

もし、その届と異なる通勤路を使用した理由が業務に関連して必要と考えられた場合や、普段から遅刻・欠勤ということが無い社員だった場合、「ノーワーク・ノーペイ」の判断として遅刻した事実は認めるとしても、支給額に影響を及ぼすようなペナルティは課さないという判断がされることが多いようです。

皆勤手当の支給が、その企業の判断にゆだねられる部分が多いという点もありますが、もともとが社員のモチベーション向上のために導入されたはずの皆勤手当が、かえって従業員の士気を低下させることが無いように判断したいものです。

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皆勤手当の意味と判断が難しい点について、解説しました。

そもそも皆勤手当がそれぞれの企業判断にゆだねられることが大きいため、判断は難しいところも大きいと思います。

ですが、社員のモチベーション向上のために設けられた手当であれば、ぜひ継続して頂ければと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。