
【日本の大卒の割合は?】世界との比較やメリットなどご紹介します
皆さんは、「大学卒業率」について考えたことはありますか?日本の大学進学率は、平均して55%ほどとなっており、そのうち4年生大学は50%ほど、短期大学は5%です。このように数字で見ると、日本は大学へ進学する割合が多いことが分かります。今回は、大卒の割合を年代・都道府県・男女別など、詳しくご紹介します。是非、ご参考にしてみてはいかがでしょうか?
日本の大卒の割合
日本の大学進学率は、平均して55%ほどとなっております。そのうち4年生大学は50%ほど、短期大学は5%です。専門学校への進学率は21%ほど、高校卒業後就職する割合は20%ほどとなっております。
このように数字で見ると、日本は大学へ進学する割合が多いことが分かります。
では、大卒の割合を年代、都道府県、男女別に見るとどのようになっているのでしょうか。
年代別の割合
国勢調査は10年おきに大規模で行なわれています。その調査をもとに、平成22年の大卒の割合を見てみましょう。
年代 |
短大・高専 |
大学・大学院 |
合計 |
20代 |
22.5% |
29.9% |
52.4% |
30代 |
25.2% |
28.7% |
53.9% |
40代 |
21.3% |
25.2% |
46.5% |
50代 |
14.7% |
22.6% |
37.3% |
60代 |
7.3% |
13.7% |
21.0% |
年代別に見ると、30代がもっとも大卒の割合が多く、次いで20代、40代となっております。若い世代の大学進学率が高いといえます。
平成30年の大学進学率を都道府県別にまとめてみました。
順位 |
都道府県 |
現役進学率 |
1 |
京都府 |
65.9% |
2 |
東京都 |
64.7% |
3 |
神奈川県 |
61.0% |
4 |
広島県 |
60.6% |
5 |
兵庫県 |
60.6% |
6 |
大阪府 |
59.5% |
7 |
愛知県 |
58.2% |
8 |
奈良県 |
58.2% |
9 |
山梨県 |
57.2% |
10 |
埼玉県 |
57.2% |
平成29年の調査でも、1位京都府(66.2%)、2位東京都(65.9%)、3位神奈川県(61.3%)、4位広島県(60.7%)、5位兵庫県(60.7%)でした。
また、都道府県別でワースト3位までは、47位沖縄県(39.7%)、46位鳥取県(43.4%)、45位山口県(44.1%)となっております。
男女別の割合
平成30年の男女別で大学進学率の割合を見てみましょう。
性別 |
大学進学率 |
男性 |
51.89% |
女性 |
57.80% |
また、平成22年の男女、年代別の大卒の割合をまとめてみました。
男性
年代 |
短大・高専 |
大学・大学院 |
合計 |
20代 |
14.6% |
33.4% |
48.0% |
30代 |
14.8% |
35.9% |
50.7% |
40代 |
10.7% |
36.0% |
46.7% |
50代 |
6.3% |
34.0% |
40.3% |
60代 |
3.5% |
22.6% |
26.1% |
女性
年代 |
短大・高専 |
大学・大学院 |
合計 |
20代 |
29.9% |
26.5% |
56.4% |
30代 |
35.6% |
21.5% |
57.1% |
40代 |
31.7% |
14.5% |
46.2% |
50代 |
22.9% |
11.6% |
34.5% |
60代 |
10.8% |
5.4% |
16.2% |
女性のほうが大卒の割合が高いことが分かります。
世界での大卒の割合
日本で大卒の割合は、年代別に見ると30代が一番高く、男女別にみると女性のほうが高いことが分かりました。また、都道府県別だと1位は京都府、2位は東京都、3位は神奈川県となっております。
では、世界での大卒の割合はどうなのでしょうか。
確認してみましょう。
世界の大卒の割合ランキング
平成29年の世界の大学進学率の割合ランキングになります。
順位 | 国名 | 進学率 |
1 | ギリシャ | 126.38% |
2 | オーストラリア | 113.77% |
3 | トルコ | 103.75% |
4 | グレナダ | 94.43% |
5 | 韓国 | 93.78% |
6 | チリ | 91.47% |
7 | スペイン | 91.18% |
8 | アルゼンチン | 89.08% |
9 | 米国 | 88.84% |
10 | ラトビア | 88.06% |
また、ワースト3位までの国を見てみると、154位エリトリア(2.29%)、153位チャド(3.44%)、152位タンザニア(3.92%)となっております。
世界から見た日本の大卒の割合
世界の大学進学率を見ると、上位3ヶ国は100%を超えており、上位10ヶ国までも88%以上という高い水準です。日本の大学進学率は同統計によると43位で、進学率は63.58%です。
世界から日本の大学進学率を見ると、まだまだ低いといえるでしょう。
大卒で働くメリットとデメリット
日本では高校卒業後55%以上もの人が大学へ進学し、退学をしない限りその割合の人が大卒で就職していることになります。
大卒と高卒の違いは、大学へ行ったか行かなかったかの違いですが、それでは、大卒で働くメリットとデメリットは一体何があるのでしょうか。
大学に行くメリット、デメリットにも繋がることです。解説していきます。
メリット
大卒で働くメリットは、まずは学歴です。
・履歴書の最終学歴を大学卒業と書ける
会社が書類選考をする際に、学歴だけで落とす可能性は低くなります。また、大卒を求めている会社は多いため、就職に有利です。年収にも大きな違いがあります。
・高卒よりも約4万円月収が多い
高卒と比較すると初任給が高く設定されている場合が多いので、収入面で有利です。月4万円の差があるとすると、単純計算で年に48万円も収入に差が出ます。大学生活は時間があります。
・やりたいことを見つけられる
大学在学中は時間があるので旅行や遊びを満喫することができますし、自分のやりたいことを探すこともできるでしょう。大学内だけでなく、バイトの人付き合いもあります。
・人脈が広がる
授業やサークル、部活だけでなく、バイトをする場合はそこでもさまざまな人と出会うことができます。就職してからも、困ったら頼れる友人ができるかもしれません。
デメリット
大学生活が、ただ過ぎていくだけの人もいます。
・何も得られず大学卒業
せっかく時間があったのに、目標もやりたいことも見つからず、ただ卒業しただけでは、なんのための大学生活だったのか分かりません。大学へ進学している間に、高校卒業後就職した人はすでに働いています。
・社会人になるのが同級生より遅れる
高校卒業後、社会人になった友達と会うと雰囲気が違うと感じることがあるでしょう。社会に揉まれる年月の差が出ます。大学進学に際し、奨学金を借りる人もいます。
・就職してから奨学金の返済をする
奨学金は、いわば借金です。就職して給料を得ても、それを月々の奨学金の返済に充てていかなければなりません。奨学金を返済できず滞納し、自己破産する人もいるので気を付けたいですね。
高卒で働くメリットとデメリット
大卒で働くメリットとデメリットを説明してきました。大卒で働くと生涯賃金や就職面で有利なことが分かります。しかし、奨学金の返済により生活が苦しくなる人もいるのが現実です。
高卒で働くメリットとデメリットはどのようなものか、見ていきましょう。
メリット
高校卒業後就職します。
・18歳で社会人の仲間入りができる
知らなかった社会人の世界に大卒よりも数年早く踏み込むので、精神的にも成長できます。また、仕事をして賃金を得るので、自分のお金で何事もやりくりするようになり、自立するのが早いです。
・大学の学費がかからない
学費がかからないということは、奨学金などの借金もありません。高卒で就職すると、貯蓄に専念することができます。
デメリット
・学歴により応募できない企業がある
企業は入社の際に「四大卒」などと条件をつけていることがあります。そのため、企業への応募資格がなかったり、履歴書などの書類審査で落選する可能性があったりする点が高卒のデメリットです。
・収入の面で差がある
大卒のほうが高卒より月約4万円も多く収入があるので、生涯賃金では大卒のほうが有利になります。
まとめ
日本の大学進学率は55%ですが、世界的に見ると低い割合です。
日本国内でも上位は65%を超えていますが下位は40%を下回っております。
大学の進学率の割合は世界的に見ても、日本国内でも、まだまだ差があることが分かります。
大卒、高卒でそれぞれメリットとデメリットがありますが、どちらも成長する意欲がないとメリットになりえません。
人間、学歴など関係なく自分を磨く人生を歩んでいきたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。