
【アテンドの意味とは?】例文やアテンダントとの違いなどご紹介
皆さん、「アテンド」についてご存知でしょうか?アテンドの由来は、英語の「attend」です。動詞で「出席する、参列する」などの意味で使われ、他には「付き添う、世話をする、看護をする」という意味もあります。今回は、アテンドの正しい使い方やアテンドと似た言葉についてなど、詳しくご紹介します。是非、ご参考にしてみてはいかがでしょうか?
アテンドの意味は?
よく使用される和製英語に「アテンド」という言葉があります。
どのような意味を持っているのでしょうか。
国語辞典の意味は?
国語辞典で「アテンド」の意味を調べると、以下のような内容が出てきます。
「(名) スル
-
人の世話をすること。接待すること。
-
介護をすること。」
引用:大辞林第三版
「〘名・他サ変〙 接待すること。付き添って世話をすること。
「来日した歌手を━する」」
引用:明鏡国語辞典
「接待」や「世話」という、取引先や対象となるユーザーをもてなす意味を持っているようです。
アテンドの由来
アテンドの由来は、英語の「attend」です。動詞で「出席する、参列する」などの意味で使われます。
他には「付き添う、世話をする、看護をする」という意味もあります。
また、「注意深く耳を傾ける」といった意味で使うこともあるようです。
日本語の「アテンド」は名詞としてビジネスの場面で使われることが多く、以下のような意味がメインになります。
- 同行し案内する
- 接待をする
- もてなす
英語でいう「付き添う、世話をする、看護をする」の方の意味が由来になっているようです。
英語の「attend」と日本語の「アテンド」
日本語の「アテンド」は、英語の「attend」の「世話をする」という意味の方が発展して、さらに仕事上の役割としてよく使用されるようになったと考えられます。
もてなすことを「アテンドする」といったり、「アテンド」自体が「案内人」という意味になることがあります。
しかし英語の「attend」は一般的に動詞の「出席する」という意味の方でよく使われているのが現状です。
日本語のような「アテンド=案内人」という形では使用しませんので注意しましょう。
アテンドの正しい使い方
では、日本語のアテンドはどのような使い方をするのが正しいのでしょうか。
例文を使って見ていきましょう。
アテンドを使った例文
例文をいくつかご紹介します。
・「取引先の相手をアテンドする」
これは「接待する、もてなす」という意味になります。
会議スケジュールの他に、場合によっては会食の場所の予約や移動手段を手配したりすることもあるでしょう。
様々な調整を含め「アテンドする」という言葉でまとめています。
・「出張にアテンドする」
この場合は「付き添う」という意味です。
相手が目上の立場の人の場合には、社員や秘書が実際に同行する他に、スケジュール調整なども任せられている場合が多くなります。
もし相手が部下の場合は、一緒に付き添うという意味で使われます。
「旅行先の現地で通訳にアテンドしてもらう」
これは、通訳の人に「同伴して」色々説明してもらうという意味です。
通訳という役割がメインになります。
・「企画イベントでアテンドをする」
これは企画したイベントに「立ち会う」という意味です。
イベントのサポートをしたり、来客者に対して案内を行ったりします。
・「アテンドを同行させる」
この場合は「案内人」を同行させるという意味です。
接待や世話をするというよりは、案内という役割のみを行うという意味合いになります。
・「病院へアテンドする」
これは病院へ「付き添う」ほか、場合によっては道中で付き添い相手の「手助けをする」をするという意味合いも含まれてきます。
アテンドを使った熟語
次に、アテンドを使った熟語を挙げていきます。
・アテンドスタッフ
結婚式場のスタッフによく使われる言葉です。
他には携帯ショップの店員やモデルルームでの受付など、案内しながら説明やサポートを行ったりする係のこともアテンドスタッフと呼ぶことがあります。
・アテンドナース
旅行に付き添って看護や手当を行う看護師のことです。
ツアーナースとも呼ばれます。
事前に参加者の持病やアレルギーなどを把握しておき、様子を伺ったりサポートするのが仕事です。
修学旅行に付き添うこともあるので、小児科の知識が必要になってくる場合もあります。
・アテンドサービス
大手百貨店などで専任のスタッフがお客様の買い物に対し、要望があればサポートやアドバイスを行うサービスのことです。
複数のショップに同行し、商品の説明やそれに合わせた別の商品などを見繕ったりします。
アテンドと似た言葉
アテンドには似た意味で使われている言葉があります。
その違いについて見ていきましょう。
アテンドとアテンダント
英語の場合「attend」は動詞ですが、「attendant」は形容詞または名詞です。
形容詞だと「付き添いの」「~に伴う」、名詞では「付き添い人」「案内係」など日本語の「アテンド」と同じ意味合いを持ちます。
「フライトアテンダント」は客室乗務員のことで、「キャビンアテンダント」とも呼ばれます。一般的によく使われるので聞いたことがあるのではないでしょうか。
日本語の「アテンド」と「アテンダント」は人の職業を指す言葉としては、ほぼ同じ意味合いで使われているということになりますが、「アテンダントする」とは言いません。
アテンドとガイドの違い
ガイドは旅行のとき、現地で付き添って案内をする人のことを言います。
そのため、参加者の世話をするのではなく、説明や案内を行うことが仕事です。
それに対しアテンドは様々な役割で使われます。
「案内人」の他に、「接待」や「世話」も行います。
アテンドを日本語に言い換えると?
アテンドは様々な役割を持っていることが分かりました。
ガイドが「案内人」であるのに対し、アテンドは他に「世話人」、「介添人」などに言い換えることができます。
アテンドをよく使う業界
ブライダル業界とホテル業界では、アテンドという言葉が職業としてよく使われています。
それぞれの意味と使い方について見ていきましょう。
ブライダル業界での意味と使い方
ブライダル業界では、アテンドは新郎新婦に付き添い、当日のお世話全般を行う人のことです。
その役割を行う人のことを直接「アテンド」、または介添人やアテンダーと呼びます。
着替えやヘアメイクなどは専任のスタッフがいることが基本ですが、場合によってはその手伝いを行うこともあるようです。
式の最中も付き添ってドレスや髪形のチェックを行ったり、スケジュール管理や来客のサポートなど、仕事の範囲はとても幅広くなります。
ホテル業界での意味と使い方
ホテル業界では、ホテルに来館したお客様のことを案内することを「アテンドする」と言ったりします。
その他に、お客様の荷物を持ったり、駐車場での案内などのサービスをすることも含まれる場合があります。
アテンドのビジネス的な意味は?
これまでアテンドについて見てきましたが、ビジネス的な意味をまとめるとどうなるでしょうか。
ビジネスシーンで用いられる「アテンド」の意味
ビジネスシーンでのアテンドの意味は「接待」「世話」という意味がメインになってきますが、「アテンドを使った例文」でもいくつか挙げたように、「立ち合い、同伴、手助け」など様々な意味で使われていることが分かります。
業界によって意味が異なる?
アテンドという言葉は色々な業界で使われています。
結婚式業界ですと当日新郎新婦や来客をサポートをする係のことです。
百貨店ではお客様に対し、案内のほかに提案をしたり、プランナーとしての役割も果たします。
他には、ゴルフ業界でもアテンドという言葉は使われています。
これはボールが旗に当たらないよう、キャディに「旗を持ってもらう」という意味です。
業界によって、その役割は様々で、異なると言えるでしょう。
まとめ
アテンドはビジネスで重要な役割を果たしています。
生活や人生の様々な場面でアテンドしてもらったり、時には自分がアテンドに回ったりすることもあるでしょう。
人と人とが関わって生きていく中で、なくてはならない役割と言えるのではないでしょうか。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。