食品業界で働きたい人必見！基礎・応用研究の仕事内容公開します

基礎研究とは、研究者が特別な目的をもって研究するのではなく、
自身の仮説や理論を裏付ける研究を行うことを指します。

他にも研究対象に対して新しい知識を得るための研究も、
基礎研究と呼ばれています。

一方、応用研究とは基礎研究で見つかった新素材や既素材を実用化させるための研究を行う分野です。

実用化や製品化に向けて可能性を見出すことを目的とし、
基礎研究の成果を応用して実用化の可能性の研究を行っています。

したがって基礎研究との違いは「現実性」があるかどうかです。

応用研究では特定の目標を立てた上で研究を行い、
会社で設定した予算と期限を考慮して研究を行わなければなりません。

基礎・応用研究の代表的な仕事内容は、
論文検索・複写・管理などを行う文献調査、研究目的の決定や仮設構築、考察などです。

他にも分析や計測、菌培養や遺伝子操作などを行う仮説の実証や統計解析、研究成果の発表なども行っています。

基礎・応用研究の仕事の流れは、
研究課題・目標設定→研究・開発→機能・特性から製品化→技術改良研究→レポート・特許の順です。

研究課題・目標設定では細分化された分野ごとにチームを編成し、
研究するテーマやクリアすべき数字、期間などの目標を設定して研究・開発に進むための準備を行います。

研究・開発では複数名からなるチームで研究を進め、
何度も実験を行い実験結果を検証し改善を重ねた上で新しい食品の開発をします。
 

研究や開発を行う前には情報収集や調査を充分に行い、
仮説を立ててその有効性をチームでよく検討した上で取り掛かっているのです。

食品を製品化する方法には、新製品の構想から新素材の研究テーマが決まる場合と研究して生み出した新素材の機能・特性を活かして製品化する場合の二種類があります。

したがって別の研究から偶然生まれた素材を使用して新製品を開発することも少なくありません。

基礎・応用研究では素材の研究だけでなく、
精製法や合成法、成型法などの技術の改善・開発を行うことも大切です。

技術改良の研究では各専門家とともに開発を進める場合もあります。

研究や開発が終了したら研究内容をレポートにまとめ論文として発表することも少なくありません。

必要に応じて特許の申請も行うこともあります。

基礎・応用研究の分野で働く場合に求められるスキルとは、
理系のバッググラウンドや英論文の作成・読解を行うための英語スキルです。

他にも遺伝子操作や細胞培養、分析機器の使用経験や情報収集力、
PCスキルなども必要です。

研究がメインの職種なので論理的思考や実験を続ける粘り強さ、発想力もあるといいでしょう。

また基礎研究では学生時代の研究が必須です。
学生時代に論文投稿まで経験していると、基礎研究の分野で働くのに有利です。

また、基礎・応用研究の就職に有利だといわれているスキルに質量分析（MS）の使用経験や統計解析の知識、
解析ソフトの使用経験があります。

他にも有機合成の経験や次世代シーケンサーの使用経験も就職に有利なスキルとして注目されています。

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基礎・応用研究でよく使われている分析機器は、ガスクロマトグラフィーやガスクロマトグラフ質量分析計、液体クロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィーなどです。

液体クロマトグラフ質量分析計や誘導結合プラズマ発光分析装置もよく使用されています。