search
ログイン質問する
dehaze
年功序列 とは

【年功序列とは?】採用する理由や大手企業の場合などご紹介します

皆さん、「年功序列」についてご存知でしょうか?年功序列は、社員の勤続年数や年齢を人事評価の基準とし、勤続年数と年齢が上がるにつれて、昇進や昇給をする人事制度になります。今回は、年功序列を採用する企業の割合や廃止する理由など、詳しくご紹介します。是非、ご参考にしてみてはいかがでしょうか?

visibility1535 |

年功序列について

年功序列は日本に定着している人事制度ですが、年功序列を廃止した大企業も存在しており、年功序列から実力主義に移行する動きが大企業にも広がっています。

この記事では、年功序列と実力主義を比較したうえで、年功序列を廃止する動きについて解説します。

年功序列は日本独自の人事制度であり、多くの日本企業は年功序列の人事制度を採用しています。

ここでは、年功序列の人事制度について解説し、実力主義との違いを明らかにします。
 

年功序列とは?

年功序列は、社員の勤続年数や年齢を人事評価の基準とし、勤続年数と年齢が上がるにつれて、昇進や昇給をする人事制度になります。

年功序列は勤続年数が増えるほど職務遂行能力も増すという考え方に基づいており、ベテラン社員になると役職が与えられ、年収も増加します。

年功序列は終身雇用と結びつくことで、社員は定年まで解雇されずに安心して働くことができ、企業への帰属意識が高まります。

その反面、企業は人件費の負担が膨大になり、企業経営が圧迫されることがあります。
 

実力主義との違い

年功序列の反対の概念が実力主義であり、実力主義を導入している企業では、社員の能力や成果が重視され、実力のある社員が優遇されます。

学歴や勤続年数、年齢などは人事評価ではあまり考慮されず、成果を出すことが最優先に求められます。

年功序列と実力主義の違いは、年功序列では勤続年数や年齢が人事評価の基準になるのに対して、実力主義では、実績や成果が人事評価の基準になる点です。

実力主義だと、勤続年数や年齢に関係なく出世することができ、20代の若手社員でも管理職に就いたり、40代の社員よりも賃金が高くなることがありますが、年功序列だと20代と40代の社員の待遇が逆転するようなことはまずありません。

関連するQ&A

年功序列を採用する企業の割合


年功序列を採用する企業の割合は、大手企業と中小企業では違ってきます。

ここでは、年功序列を採用する企業の割合を、大手企業と中小企業に分けて説明します。
 

大手企業の場合

業種にもよりますが、基本的に日本の大企業は年功序列の割合が高く、多くの大企業は年功序列の人事制度を採用しています。

企業の規模が大きくなるほど年功序列を採用する割合が高くなり、トヨタ自動車や東京ガス、三菱地所、NTTなどの日本を代表する大企業の人事制度は年功序列制です。

年功序列の人事制度を維持するには膨大な人件費が必要になりますが、大企業は財務基盤がしっかりしており、収益性も高いため、人件費がかかる年功序列制を維持することができます。
 

中小企業の場合

中小企業では年功序列よりも実力主義を採用している割合が高く、従業員が少なくなるほど、実力主義を採用する割合が高くなります。

中小企業が実力主義を採用している割合が高い理由は、中小企業は財務基盤が脆弱であり、膨大な人件費がかかる年功序列制を導入することが難しいからです。

しかし、実力主義だけを人事評価の基準にするのではなく、社員の定着率を高めるために、年功序列の要素も加味する企業が多いです。

関連するQ&A

自分の市場価値を調べてみましょう -PR-


自分の年収が実際の市場相場よりも低い可能性もあります。そのことから 転職を考える際は、自分の市場価値を把握することが重要です。

最短3分で査定可能※dodaへの会員登録(無料)が必要です

年功序列を採用する主な企業


年功序列から実力主義に移行する企業が増えていますが、日本では大企業の多くが年功序列を採用しています。

ここでは、年功序列を採用する主な企業と、年功序列を採用する理由について説明します。
 

主な大企業一覧

日本郵船株式会社や旭化成株式会社、三井不動産株式会社などの長い歴史のある大企業は年功序列を採用しています。

アステラス製薬株式会社や塩野義製薬株式会社、第一三共株式会社、中外製薬株式会社などの大手の医薬品メーカーも年功序列制です。

大阪ガス株式会社や東京ガス株式会社、東邦ガス株式会社などのガス会社や、日本たばこ産業株式会社、日本電信電話株式会社(NTT)などの大企業も年功序列制を採用しています。

これらの大企業は学生からの人気が高く、年功序列を採用することで、一流大学を卒業した優秀な人材を確保しやすくなっています。
 

年功序列を採用する理由

大企業が年功序列を採用する理由は、能力が高い優秀な人材を確保するためです。

社員にとっては実力主義よりも年功序列制の方が生活が安定するので働きやすいため、年功序列制の会社には優秀な人材が集まりやすいです。

年功序列は人事評価が容易に行えることも、大企業が年功序列を採用する理由になります。

大企業は社員数が多いため、人事評価を容易に行える年功序列が適しています。

関連するQ&A

年功序列を廃止した主な企業


大企業の中には年功序列を廃止した企業がいくつか存在します。

ここでは、年功序列を廃止した主な企業と、年功序列を廃止した理由について説明します。
 

主な大企業一覧

ソニーは年功序列を廃止し、社員が果たす役割に応じて賃金を決定する職務給を導入しています。

パナソニックもソニーと同様に年功序列を廃止して、職務給に切り替えています。

日立製作所は、課長以上の管理職を対象に、年功賃金をなくした賃金制度に切り替えを行いました。

ただし、いずれの企業も年功序列を完全に廃止したのではなく、年功序列も残しながら、職務給を取り入れた人事制度になっています。

トヨタ自動車は年功序列と終身雇用を維持していますが、2019年5月に行われた記者会見で、終身雇用制を今後も維持することは難しいと述べており、将来的には年功序列制と終身雇用制が廃止になる可能性があります。
 

年功序列を廃止する理由

大企業が年功序列を廃止する理由は、膨大な人件費を削減する必要があるためです。

年功序列と終身雇用を維持するには膨大な人件費が必要になりますが、人件費の負担が企業収益を圧迫しています。

日本経済が低迷する中で国際競争力をつけるためには、人件費を見直すことが必要であり、年功序列を廃止して実力主義に移行する動きが広がっています。

関連記事
▶︎【日本のクラウドファンディング】サイトを活用した成功例もご紹介

関連するQ&A

まとめ

大手企業と中小企業を比べると、大手企業は中小企業よりも年功序列を採用している割合が高くなっています。

大手企業が年功序列を採用している理由は、優秀な人材を確保するためと、煩雑な人事評価の手続きを簡素化するためです。

しかし、年功序列を維持するには膨大な人件費が必要になるため、ソニーやパナソニックなどは年功序列を廃止し、実力主義を取り入れています。

関連するQ&A

この記事に関連するQ&A

すべて見る

自分の市場価値を調べてみましょう-PR-

 

自分の年収が実際の市場相場よりも低い可能性もあります。そのことから 転職を考える際は、自分の市場価値を把握することが重要です。

最短3分で査定可能

※dodaへの会員登録(無料)が必要です

レクタングルバナー
JobQ Townでは仕事にまつわる
あらゆる疑問を匿名で質問できます
Q&A16,000件 / 回答数35,000件
約90%の質問に回答が寄せられています。
googleGoogleで登録して質問する
lineLINEで登録して質問する
メールアドレス・別アカウントで登録
レクタングルバナー
JobQ Townでは仕事にまつわる
あらゆる疑問を匿名で質問できます
Q&A16,000件 / 回答数35,000件
約90%の質問に回答が寄せられています。
googleGoogleで登録して質問する
lineLINEで登録して質問する
メールアドレス・別アカウントで登録