国研ということもあり安定しており,自由に研究できる環境である.経営層が民間出身であったり経産省系ということもあり民間との連携が推奨されている.そのため,純粋なアカデミアとして研究を進めるにはやや肩身が狭い.企業と連携したり,応用研究寄りの研究をしたい場合には良い環境かもしれない.また,国研のため国家プロジェクト予算によって特定の研究に割り当てられ自身の研究の時間が削られるリスクは有る.
国家公務員に準拠した給与設定となっているため、一流企業等に比べれば劣ることは事実だが、日本全体から見ればもらえている方だと思う。普通に生活するのに困ることはないだろう。また、昇給についても毎年自動的に基本給があがる仕組みとなっていることに加え、数年前に評価により上乗せで昇給する仕組みが導入されたため、活躍すれば従前よりも上がりやすくなっている。
一部の部署・職員を除き、全所的に見れば相当ホワイトであると思う。部署によって繁忙期はあるものの、残業時間は全所的には20時間程度となっており、年次有給休暇もよほどのことがなければ好きなときに取得可能。また、年次有給休暇は入所2年目以降は勤続年数にかかわらず20日付与される。年次有給休暇以外にも国家公務員に準じた様々な特別休暇があるため、ワークライフバランスはとても確保しやすいと思われる。
全所的に穏やかな部署が多いと感じる。前述のとおり働きやすさはあると思うが、働きがいがあるのかと問われると返答に窮するかもしれない。
産前産後や育児休業は国家公務員と同水準の制度としており、復帰後も短時間勤務等も可能。また、女性管理職を増やすことにも挑戦している。
職種は分からないが、17時半頃に、出入り口付近で車が渋滞しているのをよく見かけたので、定時退社の人がそれなりにいると感じた。また、特定の曜日をノー残業デーに設定し、館内放送でアナウンスするなど、ワークライフバランスを意識していると感じた。土日の残業には特に厳しいイメージで、自分自身は土日に残業をしたことがない。
研究費で物品を購入する際など、とにかく手続きに時間がかかる。国の研究所ではどこでもそうかもしれないが、このことが研究を妨げてしまっていると感じた。
正職員の女性がほぼいない部署だったということはあるけど、男社会で、雰囲気が暗かった。女性はポスドクでもおらず、パートさんのみだった。女性が働きやすい環境には、ある程度の比率で同じ立場の女性が在籍していることが大事だと思うので、正職員の女性が活躍できそうだとは全く感じなかった。
研究職員をパーマネント採用しているところがとてもよいと思う。このようなアカデミックの機関は、まだ他にはほとんどないと思う。