国内の市場縮小傾向にあるが、中国を中心としたアジアでのビジネスに注力しており、その結果次第である。世界の競合P&Gには規模でかなわないため、どう戦うかが大事である。
技術力に真摯に向きあっており、将来性も見込める。協業している研究機関、企業も多い。事業としても日用品から化粧品、食品等も扱っており、ポートフォリオはしっかりしていると思う。世の中で何か起きてもちょっとやそっとではびくともしない経営基盤である。
岩盤となる事業は数年は安泰だと思う。一方で、昨今の目まぐるしい事業環境変化に対するテコ入れが上手くいっていない点は今後の不安要素である。さらに適切なデューデリジェンスがなされたのかよく分からない新規領域へそれなりのリソースを割いており、このままの状態が続けば中長期的にマイナス成長なのでは無いかと予想している。
研究開発力が強みだと言われていたこともあるが、研究開発費の削減が叫ばれ、何もできなくなってきている。また、開発分野が非常に多岐にわたるため、一分野に割ける開発費もごくわずか。一分野に注力している競合に抜かされるのは時間の問題。 また、多岐にわたる研究分野をマトリックスを組んで発展させていこうと謳われているが、マトリックスとやらは全く機能していない。
非常に安定していると思います。時代のニーズに素早く応える姿勢は花王の強みだと思います。
他社プライベートブランドの台頭によりシェアをおとすことが考えられる。特にヘアケアや化粧品はライバル会社が多く、厳しい戦いが想定される。また人口減少により国内中心の花王の売上減少も見込まれる。