DX（デジタルトランスフォーメーション）とは何か？意味・定義をわかりやすく簡単に解説

そもそもDXとは何か？意味・定義まとめ

デジタル技術を活用することで実現する生活やビジネスの変容をDX（デジタルトランスフォーメーション）といいます。

経済産業省では「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン（DX推進ガイドライン）」を発表。

激しく変化するビジネス環境のなかで、企業がデータとデジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すること、また業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することと定義づけています。

DX（デジタルトランスフォーメーション）の意義・目的とは

デジタル技術によって暮らしをよりよいものへ変革することがDXの目的です。

DXは広い意味で使われる言葉であることから、目的を見失ってしまうことがあります。

目的意識なくDXを推進すると、デジタル技術を取り入れることそのものが目的化したり、用途や目的の理解がないまま、多種多様なデジタル技術を取り入れてもてあましたりすることがあるので注意が必要です。

DXによって何を達成したいのか、あらかじめ目的意識を明確にしてください。

DX（デジタルトランスフォーメーション）の語源・由来・英語表記とは

DXとはDigital Transformationの略語です。

Transformationは変革、変容、変化という意味があります。「デジタルによる変革」がDXの直訳です。

重要なのはDXが単純に「変化」ではないという点です。

デジタル技術によって暮らしをよりよいものへ変革することを目的とするDX。

ただデジタル化するだけではDXが成功したとはいえません。

近年では国も企業のDX化を推進していますが、デジタル技術を導入しただけに留まっている企業が少なくないのが現状です。

DX（デジタルトランスフォーメーション）が注目される背景とは

DXは2004年にスウェーデン、ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱されました。

進化し続けるテクノロジーが人間の生活を豊かにするという概念に基づいています。

一方、経済産業省は企業のDXを推進してDXに関する研究会を開催しています。

2025年の崖問題を解決するべく期待を寄せているのがDXです。2025年の崖問題とは、IT人材の不足や過去に構築されたシステムの保守切れにより2025年以降動かないシステムが発生する可能性のこと。

国全体で大きな損失が予想されており、経済産業省はDX推進を重要課題ととらえています。

【使い方を解説】DX（デジタルトランスフォーメーション）を使った例文まとめ

デジタル技術によって暮らしを変革するDX。DXという言葉の使われ方には以下のような例があります。

• 冷蔵庫を開けると水がもうないことに気がついたが、スマホで注文してすぐに届いたのでDXの恩恵を感じる
• 社内でもDXが推進され、新たなシステムが導入されることになった
• 今後DXによって社会がますます変わっていくことを考えると、取り残されやしないかと不安である

DXという言葉は広い意味で使われ、概念的であるため敬遠されることもありますが、ネットショップや社内の作業効率化ツールなど身近なところで活躍しています。