ゼット世代とは？Z世代の意味も簡単にわかりやすくまとめ

ゼット世代（Z世代）とは

Z（ゼット)世代にはっきりとした定義はなく、一般的に1990年代後半から2012年頃に生まれた世代を指します。

SVPインサイトによると、2022年現在から見ると14歳〜27歳ぐらいがZ世代であり、日本では全人口の約15％、世界人口で見ると77億人の約32％ほどを占めます。

Z世代はデジタルネイティブ・SNSネイティブであり、インターネットの存在が当たり前で、SDGsなどの社会問題への関心も高い世代です。

今後は拡散力の強いZ世代が消費の中心となるため、マーケティングにおいても注目される存在となっています。

ゼット世代（Z世代）の語源・由来・英語表記とは

Z世代(ゼット世代)は、ジェネレーションZ（英: the generation Z）とも呼ばれ、1990年代後半から2012年頃に生まれた世代を指します。

「Z」の由来は、過去米国で1960年代中頃〜1980年頃に生まれた人々を「Generation X／X世代」と呼ぶようになったことがきっかけです。

その後、1980年頃〜1990年代中盤に生まれた人々を「Generation Y／Y世代」と呼び、1990年代中盤以降に生まれた世代は「Generation Z／Z世代」とされました。

ゼット世代（Z世代）が注目される背景とは

デジタルネイティブ世代である

Z世代の最大の特徴は生まれながらにして、インターネットやSNSの存在が当たり前にあるデジタルネイティブであることです。

1995年にインターネットが使用可能な「Windows95」が登場したことをきっかけに、これまで爆発的な勢いでネット環境の整備やSNSの普及が進みました。

このデジタル化の普及とともに育ってきたZ世代にとって、インターネットは当たり前であり、さらに成長とともに登場したスマートフォンや各種SNSを使いこなしています。

まさにインターネットと共に成長してきた世代であり、今後の消費活動や社会問題への取り組みに注目されています。

これから消費の中心となる

Z世代はこれから消費活動の中心になると言われており、多くの企業がSNSを中心とした広告を出しています。

理由は、Z世代特有の「SNSを活用した発信・拡散力」の力が大きいことが要因です。

Z世代は良いと感じた製品やサービスを、SNSを通して発信・拡散する傾向にあり、発信がバズる(=多くの人に共感を得る)とその製品やサービスの認知度は一気に急上昇します。

さらに「承認欲求」が強い傾向にあるとされるZ世代では、写真や動画での「映え」とそれに対する「いいね」を求めて行動することも特徴です。

Z世代の心を掴み、拡散される商品やサービスを作り出すことで企業側も大きなリターンが期待できるため、今後はZ世代に対してのマーケティングが重要になります。

SDGsなど社会問題への関心度が高い

Z世代は幼少期の頃から、温暖化による異常気象、東日本大震災が代表的な自然と人による災害などを経験している世代です。

学校教育の中は環境問題のみならずSDGsなどの社会問題について学び、情報はインターネットを駆使して調べられる環境にあることから、Z世代より前の世代に比べて社会問題への関心が高い傾向にあります。

日本労働組合総連合会の調べによると、1,500人のZ世代を対象とした関心のある社会課題の1位は「いじめ」で20.7%でした。

2位は「長時間労働」で18.7%、 3位が「自殺問題」16.7%、 4位は「ジェンダーにもとづく差別」で16.3%でした。

不安定な経済や社会情勢の中で育ってきたZ世代にとって、これらの社会問題や環境問題はより一層の取り組みが必要になるでしょう。